悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、はFriedrich原作、maronpie作画の恋愛ファンタジー漫画です。
平民として育ったアナスタシアは精霊式を機に皇孫として皇宮に行くことになり、自分が転生前に読んだ物語の悪女になってしまったことに気づきます。
パフニールの影響を心配するアレクセイに、アナスタシアは「味方だから!」と答えます。
ここからは、悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、の第15話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第15話】のネタバレ
「何だって?」とアレクセイが聞き返すと、「アリョーシャは勉強ばかりして小説も読んでないの?魔法使いがいくら凄い魔法を使ってもやられるのはいつも敵でしょ?元々味方同士では魔法が効かないってことよ」とアナスタシアは言います。
アレクセイは驚いた顔をして、アナスタシアはにっこりと笑います。
アレクセイは自然と笑顔になり、隠すように手を顔に当てます。
「笑った!アリョーシャが今笑った!」とアナスタシアは喜んで、「そんな・・いつも笑ってるよ」とアレクセイは俯いて答えます。
「顔隠さないでよ。ね?ね?」とアナスタシアはアレクセイの手を引っ張り、「アーシャもうやめ・・」とアレクセイは抵抗します。
袖を引っ張られた勢いでアレクセイはグラっと体勢を崩して、「もうやめろって!」と言ってアナスタシアを突き飛ばしてしまいました。
「あ・・」とアナスタシアが呆気に取られて尻餅をついて、『びっくりした。突然突き飛ばすなんて。これくらいどうってことないけど』と見上げます。
アレクセイは驚い顔をした後目を伏せてブルブルと震え出し、『それにしてもアリョーシャ・・、これってもしかして怖がってるのかしら・・?』とアナスタシアは考えます。
「アリョー・・シャ?怒ったの?ごめんなさい。私が悪・・」と言いかけたアナスタシア遮り、「俺は怒ったらダメなんだ。怒った訳じゃない。突き飛ばすつもりもなかったのに。・・突き飛ばして本当にごめん」と言ってアレクセイは背を向けて歩き出します。
「それどういう意味?怒ったらダメって!ちょっと待って!アリョーシャ!」とアナスタシアは追いかけて袖を掴み、そこでアレクセイは立ち止まって振り返ります。
「・・俺は火の精霊王、火龍パフニールと契約しているけど・・まだ不安定なんだ。今だって俺が力を加減できないから周囲に熱気が漏れてるんだ。俺の心まで乱れると何が起こるか分からないんだ。・・ごめん、アナスタシア」とアレクセイは言って、アナスタシアの掴む手を外して再び歩き出します。
「で・・殿下!殿下!」と近くにいた侍従は焦って追いかけるのを眺めながら、アナスタシアは目を丸くしているのでした。
フェーヴの解説
「チッチッ、愚かな人間だ」と小鳥の姿になったフェーヴは言って、「・・今の話本当?どういうこと?本当なの?パフニールの力を抑えるために泣くことも笑うことも怒ることすらできないって?」とアナスタシアは聞きます。
「勿論違うさ。前にも言ったように熱気が漏れているのはパフニールが浮かれているからだ。それも皇太孫が20才になれば自然に抑えられるようになるはずだ」とフェーヴは言いますが、アナスタシアは納得しません。
『でも確か原作ではアリョーシャが暴走したことがあったわ。帝国中を隈なく探して安定の力を持つヒロインを見つけ出したのよ』とアナスタシアは思い出します。
「パフニールのせいってこと?それならアリョーシャが自分の感情を抑えても意味がないじゃない?」とアナスタシアが言えば、「契約者自身の力が強ければ聖霊の力をより使いこなせるが、それ以外にはこれと言って何の役に立つかは分からないな」とフェーヴのは答えます。
「あの子に何かしてあげたいなら、姫が作ったものを食べさせてあげればいい。今までのように。お菓子でもパンでも何でも」とフェーヴのは帽子の上に移動して、「今はそんなことしてる場合じゃないわ!深刻なのよ!」とアナスタシアは反論します。
「じゃなければ一日中横に張り付いていれば?」とフェーヴは言って、アナスタシアは少し考えて、何かを思いついて歩き出しました。
アナスタシアの主張
アナスタシアが部屋に押しかけると、アレクセイは驚いた顔をしました。
アナスタシアはあまりに急いできたので息が上がって顔が真っ赤です。
「もう下がっていい」とアレクセイは部屋のメイドを外に出して、アナスタシアと二人きりになりました。
「アナスタシア、ここには・・」と言いかけたアレクセイを遮るように、「加減できないのはパフニール自身よ!」とアナスタシアは叫びます。
「何だって?」とアレクセイが聞き返し、「そもそもアリョーシャが資格もなく能力もなかったらパフニールは契約しなかったはずよ!」とアナスタシアは言います。
「・・それは、あの時俺が切実に・・」とアレクセイは自分の願いのせいだと言おうとします。
想いの強さであって、実力ではないとアレクセイは思っているようでした。
「私の聖霊式の時、笑ってる人はただの一人もいなかった。アリョーシャも見たでしょ?精霊王と契約したかったのに誰もできなかったから皆失望してたのよ。あの子たちも皆切実だったのよ」と、言いながらアナスタシアはあの時のことを思い出します。
精霊式の後、皆暗い顔をしていたのです。
「だけどアリョーシャだけは精霊王と契約できたってことは、アリョーシャにその資格があるからでしょ!怒ったらダメ?心から笑ってもダメ?私に怒った時何も怒らなかったじゃない」と、アナスタシアは捲し立てて、アレクセイは驚いた顔で何も言えません。
「加減できないのはパフニール自身でアリョーシャじゃないわ。アリョーシャが笑ったり怒ったりして何も起こらないわよ。当然よ!一体どうして・・なんでそう思うの?」と、アナスタシアはアレクセイの元まで近寄ります。
「お父様が・・お父様が亡くなったんだ。俺がパフニールと契約してから・・」と暗い顔をしたアレクセイが俯きがちに言って、周囲に青いオーラが漂います。
『青い霧みたい。これは・・悲しいって意味かしら?』とアナスタシアは考えます。
「俺が5才の時だった。お父さんは感情的で気性が荒い人で・・結局パフニールの力を抑えられなくなって亡くなった」とアレクセイは言うのでした。
第16話に続く>>
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悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第15話】の感想
アレクセイは罪悪感を背負っていたのですね。
アナスタシアはアレクセイに正面から向き合っているようです。
本来はヒロインが晴らす心の闇をアナスタシアは吹き飛ばしそうですね。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」の第15話のネタバレと感想をご紹介しました。
「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。