全ては勘違いだった、はG-ANNE原作、MIM作画の恋愛漫画です。
前世で読んだ小説の悪女ドルーア・バローズに生まれ変わっていることに気付いた主人公は、処刑を避けるために動き出します。
ドルーアは助けてくれたノクターンに不信感を感じ、問い詰めます。
ここからは、全ては勘違いだった、の第35話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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全ては勘違いだった【第35話】のネタバレ
「たまたまだよ。僕がわざわざこの儀式で魔獣を放って何か得するとでも思ってる?」とノクターンは聞いて、「だってあなたはいつも訳が分からない行動をするから」とドルーアは言います。
「私が病気の時、聖水を持ってきて飲むのを見せてくれたのも。ボルナインを洗脳したのも。アリスを監視してアーロンを殺そうとしたのも全て・・ただ得をするためにやったことではないでしょ?」とドルーアは尋ね、『しかも・・私にまで洗脳をかけたんでしょ?』と睨むようにノクターン見ます。
「聖水は・・お前が僕を疑うから確認させるためだったし。ボルナインの場合、彼女のほうから僕を利用しようとしてきたから試しただけだ。監視は・・勢力のある家は皆他の家の様子を気にしてるんだよ。お前の両親も色んな所に神経を尖らせているだろう?」とドルーアは丁寧に説明します。
ドルーアはその正論にビクッと反応しますが、何も答えません。
「まだ誰かいたっけ?アーロン・クレイモア?・・ああ、確かに彼に対しては怒ってたよ。でもそうしなかった」とノクターンは言います。
殺気を放つほどには、あの時ノクターンはアーロンに怒っていたのです。
「お前だって得するためだけに生きてきたわけじゃないだろ?リモランド・・あの女とどうやって友だちになった?なんでそれ隠してた?クレイモアと婚約した理由はまたどうしてだ?」とノクターンは矢継ぎ早に問い詰めます
ドルーアは何も答えません。
「殺した訳でもないのになぜそんなに怒る?なぜそんなに怒って怖がるんだ?お前を殺そうとした訳でもないのに、なぜ僕を捨てようとするんだ・・?」とノクターン詰め寄ります。
ドルーアは岩肌までジリジリと後退し、やがて背中が壁に当たります。
「捨てるって何を・・」とドルーアが顔を背ければ、「何もしなかったよ。何もしなかったってバローズ!」とノクターンは言います。
『バローズ、バローズって頭痛い。寒い、疲れた、うんざりだわ』とドルーアは顔を顰めます。
「バローズ?」とノクターンは心配そうに声をかけますが、『もう終わりにしたい』とドルーアは目を瞑ります。
「待て。お前、熱があるんじゃ・・」とふらつくドルーアをノクターンが支えますが、「放して・・!」とドルーアは振り払います。
『バローズ。そう、その呼び方聞き飽きた』とドルーアはうんざりして、「一体私にどうしろっていうんですか?エドガー閣下」とドルーアは言います。
『きとんとケジメをつけなきゃ』とドルーアは睨みつけ、「皮肉はやめてよ、バローズ。僕はただお前が特別で・・」とノクターンは言います。
「じゃあ私を『ドルーア』って呼んでよ!精神魔法では呼び方が重要なんでしょ?私はバローズじゃなくてドルーアなの!」とドルーアは強く訴え、ノクターンはそれを聞いて黙ります。
ドルーアの怒り
「・・お前の名前を呼べばすべてが解決すると思う?」とノクターンは言って、「それはやってみないとね」とドルーアは答えます。
ノクターンは黙り込み、『やっぱり言わないのね。もうここにいる理由はない』とドルーアは見切りをつけます。
その頃には雨も上がり、太陽が見えていました。
「もういいわ」とドルーアは立ち去ろうとして、「・・ドルーア。ドルーア、ドルーア」とそこでノクターンが憔悴しきった顔で呼びました。
『ノクターンにずっとそう呼ばれたかった。私達が友達だと思ってた時に、そう呼んでほしかった。だけど今具合が悪いせいなのか、依然として私の中では何も変わらなかった』と、ドルーアはノクターンを見つめます。
「私には洗脳をかけてなかったのね?それとももう解けてるのかしら」とドルーアは言って、『だから悲しい。やっぱノクターンが信用できなくて』と考えます。
「私達、本当にもう友達でも何でもないみたい」とドルーアは言って、『こんなに簡単に呼べたのになんであなたはそんなに長い間・・』と悲しくなります。
「さっきは助けてくれてありがとう。・・もう2度と会わないようにしよう」と言ってドルーアは背を向け、ノクターン呆然とした様子でドルーアの背中を見つめます。
「こんなこと言うとまるで恋人同士の別れ話みたいね。私達・・友達ではあったよね?私があなたの何だったかなんか、もうどうでもいいよね」と言って、ドルーアは青空を見上げます。
すると、「行くな!」とノクターンが駆け寄って背中から抱き締め、ドルーアは驚きます。
「ごめん!怖かった。お前がいなくなるって思うだけで。お前は特別な人だから、僕の傍にいるはずがないと思ったんだ」とノクターンは言って、『不思議だ』とドルーアは思います。
「ドルーア、僕は前からお前を名前で呼びたかった。ただお前が去っていってしまうんじゃないかと・・」とノクターンの声は真剣で、『ノクターンが本当に私のことを特別に思ってるのを切実に感じる』とドルーアは感じます。
「もっと早く言ってくれれば良かったのに」と言いながらドルーアはノクターン引き剥がし、「ああ。もう言葉で誤解を解くことはできないだろう。でも全部話すよドルーア」とノクターンは言います。
「私は何も聞きたくない」とドルーアは言いますが、「もしかしたらその全てが思い込みかもしれないだろ?全部勘違いかもしれないだろ?やり直せるかもしれないだろ!」とノクターンは諦めません。
「子供の頃初めて会った時、お前に洗脳をかけた。今は消えたみたいだけど、魔法でも何でも使ってお前に僕から離れないで欲しかった。だからバローズって呼び続けた」とノクターンは言って、『ふとこの前アリスが言ったことを思い出した。「ひょっとして閣下はあなたを愛してるんじゃない?」あり得ない話だと思ったけど』とドルーアは思い出します。
「だから?」とドルーアは言って、「お前に許してもらうのは諦めるよ。だけど許してももらえず、だからといって放してもあげられないとしたら・・」とノクターンは何かを言いかけます。
ドルーアが警戒した顔をしていると、「ドルーア!」とそこにアリスとアーロンが駆けつけて来ました。
駆けつけてきた二人
「ドルーア、大丈・・」とアリスが声をかけようとして、ノクターンに気づきます。
「ドルーア大丈夫?」とアリスがドルーアの隣に立ち、「えぇ」とドルーアは答えます。
「はあ。またな、ドルーア」と、そんな光景を見たノクターンはため息をついてその場を去っていきました。
『「ドルーア」と呼ばれて、やめようって言って、私の感情を空にして向き合ったにもかかわらず、結果は前と同じだ』と、ドルーアはカフスボタンを投げ捨てられた日のことを思い出します。
『変わったのは「またなバローズ」から「またなドルーア」になっただけ。それだけだと思った』と、ドルーアは虚しさを感じるのでした。
第36話に続く>>
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全ては勘違いだった【第35話】の感想
ノクターンの真剣な言葉もドルーアには届かないようです。
二人の感情のすれ違いが悲しいですね。
ノクターンとドルーアの関係はどうなるのでしょうか。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「全ては勘違いだった」の第35話のネタバレと感想をご紹介しました。
「全ては勘違いだった」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。