全ては勘違いだった、はG-ANNE原作、MIM作画の恋愛漫画です。
前世で読んだ小説の悪女ドルーア・バローズに生まれ変わっていることに気付いた主人公は、処刑を避けるために動き出します。
ノクターンは「またなドルーア」と呼んで去っていきました。
ここからは、全ては勘違いだった、の第36話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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全ては勘違いだった【第36話】のネタバレ
ノクターンはドルーア達と別れた後、森を一人で歩いていました。
「私達、友達だったよね?」というドルーアの言葉を噛み締めて、『友達だけじゃない。いや、友達だと思わなかった。僕はずっとお前に愛を・・』とノクターンは考えて苦しそうな顔をします。
『今日は何か起きるだろうと予測していた。先代皇帝の死はパトシア・エドガー側の黒魔法使いの仕業だ。この先代皇帝の死も、実はドルーアを狙ってのことだったのではという疑いを消せなかった。黒魔法に敏感な僕は棺桶からその形跡を感じた』と、ノクターンは皇帝の葬儀に参加した日のことを思い出します。
『次期皇帝の譲位の儀式は神聖な行事であるため、ドルーアに秘密の護衛をつけることができない。言い換えれば誰かがドルーアを狙うのにちょうどいい日になる。僕がドルーアを愛していて執着していることを知ってる誰かが。パトシア・エドガー』と、ドルーアは犯人が母であると推測します。
ノクターンが見たもの
ノクターンは、ドルーアを森で見つけた時の状況を思い出します。
ノクターンがドルーアは見つけた時、魔獣はドルーアに気づかずそのまま通り過ぎるところでした。
ところが突然石が投げ込まれ、魔獣はドルーアに気づいてしまいました。
ノクターンは石が投げられた方向に走り去る人影を見つけましたが、『ドルーアを助けるのが先だ!』と追跡を諦めたのです。
『幸いドルーアを助けることができた。こんなマネをするということは、ついに反撃する準備が整ったということか。エドガー家の全てを奪った僕に対する反撃。その反撃に武力を使えないからドルーアという弱点を利用しようとしたのだ』と、ノクターンは考えます。
『彼らをファウストへ送った時から予測していたことだが後悔が残る。パトシア・エドガーの洗脳が解けたのを知らんぷりせずにすぐに息の根を絶つべきだった!』とノクターンは怒りますが、ドルーアとの約束を再び思い出します。
「何であれこれからも絶対殺さないでね!約束して。ノクターン、絶対約束よ!」と、ドルーアと指切りしたのです。
そして同時に、「本当に悪魔のような子ね!」と、見下した目をした母をノクターンは思い出します。
『でもドルーアに嫌われたくなかったから、パトシアへの処罰を後回しにして約束を守りたかった。だけど今となっては全て無駄なことだ。これ以上仲が悪くなることもないから心配することもなく、ドルーアの安全にだけ集中すればいい。全てが逆に良くなった』と、ノクターンは決意を新たにします。
祝福の提案
ノクターンが皆のところへ戻ると、「エドガー閣下、無事にお戻りですね」と神官が話しかけてきました。
ノクターンが視線を向けると、少し焦ったような顔の神官達が集まっています。
「神聖な儀式に魔獣が現れたのが不吉なので、参加された全ての方に祝福をしています」と神官は言って、「僕は結構です」とノクターンは断ります。
「しかし魔獣と出会ったら1ヶ月間不吉だという俗説もあります」と神官は食い下がり、「神官ともあろうものがそんな・・もしかして」と言いかけてノクターンは気づきます。
「ここにいる貴族の中で祝福をされた方がいますか?」とノクターンが聞けば、「そ・・それは・・。当然エ・・エドガー閣下を最優先に・・」と神官は戸惑います。
「では陛下は祝福を受けられたのですか?まさか帝国の主人がいらっしゃるのに、臣下である僕を優先するつもりですか?」とノクターンが言えば、「い・・いえ、そうではなく・・!」と神官は返事に困ります。
するとそこに、別の神官が近づいてきました。
「失礼いたします、エドガー閣下。私は大神殿のゼルベアと申します。魔獣を召喚するのに黒魔法を使用した痕跡を見つけました。今は閉まっていますが、ここにいらっしゃる方の誰かがゲートを開けた可能性が高いです」とゼルベアは言いますが、ノクターンは表情を変えません。
「黒魔法を利用して譲位の儀式を台無しにするつもりだったんです。だから神の祝福を通じて閣下が黒魔法使いであるのか否か確認させていただきたいのです。私どもは閣下が黒魔法使いで何か問題を起こすだろうと言う、匿名の通報を受けました」とゼルベアは言って、「・・はっ!」とノクターンは鼻で笑います。
『ちょうど神官が必要だったし逆に良かったな』とノクターンは考え、「僕が断っても何も問題ないことはご存じでしょう。しかし1つだけ約束してくれればあなたの祝福を受けましょう」と言います。
「不当なお願いが受けません」とゼルベアは怯みますが、「あなたの祝福を受けて何の異常もなければ、エドガー家で1年過ごしてください」とノクターンが言います。
神官達は予想外の提案にざわつきますが、「大神官の名をかけて約束します」とゼルベアは応じ、『よっぽど僕が黒魔法使いだと確信してるな』とノクターンは考えます。
ゼルベアが手をかざすと白い光が手のひらから溢れ出し、「ゼ・・ゼルベア、それは!」と別の神官が焦ったように声を上げます。
『小賢しいことしやがって。神官の祝福の光はたいてい緑色だ。しかし白は神聖系列の上位攻撃魔法。普通の黒魔法使いなら大ケガしただろうが、僕は子供の頃から聖水を飲んできた。攻撃魔法を受けても平気なふりをするのは簡単なことだ』と、ノクターンは魔法を無表情で耐え抜きます。
「はっ・・」とゼルベアはノクターンが無傷なことに動揺し、『しかしただ大人しくしてるのは腹が立つな』とノクターンは怒っていました。
「そ・・そんなはずが・・!」とゼルベアは膝から崩れ落ち、「僕がゲートを開けた黒魔法使いであることが証明される前に、攻撃魔法を使うとはな」とノクターンはゼルベアを見下ろします。
「か・・閣下、これは・・!」とゼルベアは言い訳をしようとしますが、「神殿への寄附は取りやめます。さっきの約束は守ってください」とノクターンは告げます。
「閣下・・!」とゼルベアは憔悴した顔でノクターンを見上げ、他の神官達はゼルベアの元へと慌てて駆け寄ります。
ノクターンは彼らの背を向けて歩き出し、自分の馬車へと向かいます。
ノクターンの思い
馬車の中で咳き込み、血をハンカチに吐いていると、外から笑い声が聞こえてきました。
ノクターンが馬車のカーテンの隙間から外を見ると、そこにはドルーア、アリス、そしてアーロンがいました。
「アリス!違うの、本当に大丈夫だって。左の6番目の肋骨を痛めたけど・・」とドルーアは言って、「ええ?ケガした?どこ?どこなの?ドルーア、冗談でしょ!?」とアリスが聞きます。
「プッ、アハハ!」とドルーアは楽しそうに笑っており、ノクターンはそっとカーテンを閉めます。
ノクターンは血のついたハンカチを握りしめて、『ドルーア・・』と祈るようにその名前を心の中で呼ぶのでした。
第37話に続く>>
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全ては勘違いだった【第36話】の感想
ノクターンはドルーアを守るために色々と考えていたのですね。
全てはパトシアが黒幕だったのでしょうか。
ノクターンに対するドルーアの誤解が早く解けるといいですね。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「全ては勘違いだった」の第36話のネタバレと感想をご紹介しました。
「全ては勘違いだった」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。