その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
騙されたと怒るピーコックに対して、メリッサはさらに煽った上で睨みつけるのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第32話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第32話】のネタバレ
「さあっ、喧嘩はそのくらいに!」と、睨み合うメリッサとピーコックを遮ったのは笑顔のユーリでした。
「今度はメリッサ様が質問する番です」とユーリに言われ、「質問・・。その宝石は・・青色」とメリッサは問いました。
後ろで控えていた専属執事のナインは、前回の質問が『その宝石はピンク?』であったことを思い出します。
ピンクは自分の目の色、青色は自分の髪の色だと気づき、これはもしや自分の色を言っているのだろうかと考えて赤面します。
ナインには日頃のお礼をしてあげなきゃ、とそんなナインにメリッサは気づかず考えます。
『青だったらいいな〜』と考えるメリッサに、「・・いいえ」と冷や汗をかいたピーコックが答えます。
「あら、メロディ様。嘘はダメですよ。ルールじゃありませんか。でしょう?」と素晴らしい笑顔で注意したのはユーリです。
ぴくっと動揺するピーコックに、「うわ〜。審判の目の前で嘘ついたわけ?どうせすぐバレるのに!」とメリッサは容赦なく言います。
本当にピーコックは頭脳派なのだろうか、とメリッサは訝しみますが、そこでふと気付きます。
ピーコックの設定
ピーコックが「頭脳派」であるというのはあくまで小説の設定です。
しかし、物語の中でピーコックが頭の良さを見せた場面は特にありませんでした。
男主人公補正のおかげで、全ての問題は簡単に解決し、いつのまにか帝国最高の富豪になっていたのです。
作家よりも賢いキャラは生まれません。
つまり、「頭脳派」という設定なだけで、ピーコックは実際は大して賢くないキャラなのです。
『だからか!男主人公たちがイメージとだいぶ違っていたのは!』と、メリッサは他の男主人公達のことを考えます。
メリッサは小説の中の人物達と実際に接してみて、お粗末な設定のせいで彼らが意外にも卑怯でマヌケであることに気付いたのでした。
皇太子イアンにしてみても、ヒロインに一途な姿は描かれていましたが、嫌いなメリッサとの婚約破棄を拒否する姿は描かれていないのです。
「じゃぁ、今の答えは『はい』ってことで。大丈夫よ、青色の宝石はたくさんあるし、簡単には当てられないわ。だから嘘なんてつくんじゃないわよ」とメリッサは言います。
メリッサは、ピーコックがほんの少しだけ哀れに思えました。
ピーコックはメリッサの答えを当てるために、宝石?本?武器系?どこかの国宝?、と問い続けますが、メリッサの答えは「いいえ」です。
全く検討もつかず、ピーコックは途方に暮れてしまいます。
一方でメリッサは、青い宝石で、伝説に出てくるもので、かなりの大きさである、という情報を当てていました。
小説の内容を知っているメリッサは、それが小説の後半でピーコックがユーリにプロポーズしながら渡す宝石である、と予想がつくのでした。
クイズの正解
「正解は別名『たった1人の波乗りお嬢様』のブルーダイヤモンドね?」と、メリッサは答えを言います。
「正・・解です」と、イヤイヤながらピーコックは負けを認めます。
難なく正解したことで思わず「よっしゃ!」と叫ぶメリッサでしたが、侍女のヨナの『よっしゃなんてとんでもない』という視線に気づいて慌てて咳払いします。
「難しい問題を当てるなんてさすが私。約束通り失せてくれる?」とメリッサが言いますが、「まだだ!」とピーコックは引きません。
「そちらの正解を確認しないと!じつはろくに正解も準備せずに私を欺いたんじゃないのか?本当に高価で希少なものかこの目で確かめる!」とピーコックは叫びます。
『あーあ。あんた今すっごくカッコ悪い』と、メリッサは冷めた目でそれを見ます。
「お望みなら見せてあげる。ユーリさん、私の正解を公開してください」とメリッサが言うと、ユーリが箱を開封しました。
「みろ!言った通りだ!」と、中に紙切れ一枚だけが入っている様子を見てピーコックはメリッサに詰め寄ります。
「この紙切れが高価で希少なものだって?」と言うピーコックに、「そうよ。正確にはそこに書かれているのが正解だわ。本物を箱に入れるわけにはいかなくてね」とメリッサが答えます。
「まだ中身を見ていないのなら、私たちが紹介いたします」とヨナが説明を始めました。
「この世で最も美しいものは何でしょう。輝く宝石?」と言うヨナに、「宝石が私の美しさに敵うと思う?」とメリッサが答えます。
『この世で最も尊いものは?莫大なお金?』とナインが紙に書いて掲げれば、「大金よりも私の方が尊いわ。私に値段などつけられないもの」とメリッサが微笑むのでした。
メリッサが用意した、最も高価で希少なもの、それは自分自身のことでした。
「そんな・・ありえない!反則じゃ・・」とよろけるピーコックに、「あら。私を正解にしちゃダメなんてルールなかったじゃない。まさか人の価値が宝石に劣るとでも言いたいのかしら」とメリッサがサラリと言います。
『いくら性格が悪くても、好きな人の前でこれ以上の醜態は晒したくないだろう』、とメリッサは推測します。
「・・くっ」と予想通り、呻くピーコックはそれ以上何も言えませんでした。
「ほら、早く帰りな。不法占拠者さん」とメリッサはピーコックを追い払うのでした。
メリッサとユーリ
夕焼けの空の下で、ピーコック一行がテントの解体などの撤収作業を進めていました。
『・・このスピードなら今日中にリプトンから出ていきそうね』とメリッサはそれをバルコニーから眺めます。
「メリッサ様!本当にありがとうございました!何てお礼を言ったらいいか・・」とユーリが飛び出してきました。
「いいんです!」と頭を下げるユーリにメリッサは言います。
「私が勝手に事を大きくしただけですもの」とメリッサは言いますが、「もうっ!違いますよ。おかげで一生分は笑った気がします。あっ!メリッサ様が笑えるとかじゃないですからね!」とユーリが慌てます。
『別に否定しなくてもいいんだけどな。自分が笑えるのは百も承知』と、そんなユーリを見ながらメリッサは頭をかきます。
確かに、勝負の間中ユーリはかなり笑っていました。
『笑いすぎな気もしたけど、泣かれるよりは全然マシ。あとクサいこと言うようだけど、ユーリは笑顔が本当に可愛い・・』と、メリッサは眩しそうにユーリを見ます。
そんな笑顔をたくさん見られただけでも、満たされた気がするのでした。
「メリッサ様はこれからどうされるおつもりで?」と問われ、「そうですね・・。ピーコックも失せたことだし、体もよくなったのでそろそろ帰ろうかと」とメリッサは答えます。
それを聞いたユーリはちょっと考え込む様子で、「メリッ・・」と話しかけようとしましたが、メリッサが口を開く方が早いのでした。
「その前にユーリさん。お願いを聞いて欲しいんです」と、メリッサはユーリに言いました。
第33話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第32話】の感想
メリッサの圧勝でしたね!
照れて赤くなるナインは相変わらず可愛いです。
ピーコックが情けないを通り越して、ちょっと可哀想になってしまいましたね。
ヒロインのユーリは相変わらず良い子です。
メリッサのお願いはやはりナインの治療のことでしょうか?
次も気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第32話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。