お嬢さんの執事は、ピッコマで配信されている原作HA YaeJi・漫画cheomjiの作品で、お気に入りの小説の主人公・シャルロッテになってしまった夢莉が、お気に入りのキャラクターであるランスロットを死なせずに幸せにするため奮闘する恋愛漫画です。
メフィストと闘う中、隙を見せてしまった夢莉は闇に包まれてしまいます。
剣を使えない状態の夢莉を煽るメフィストの前で、夢莉は体から光を溢れさせました。
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お嬢さんの執事【29話】のネタバレ
夢莉を包んでいた闇は大きな音
を立てて崩壊していきます。
戻ってきた夢莉はランスロットに抱きしめられ、「ただいま」と笑いました。
カンデンティア
辺りに闇の残滓が残る中、ベスティーア公爵とメフィストの姿は見当たりません。
夢莉が「ベスティーアは?」と聞くと、「お嬢さんが結界を破ったとたん消えました。悪魔が連れて行ったんでしょう」とランスロットは答えてくれます。
「ふぅ、やっぱりそうだったのね。よかった」と安堵する夢莉の体をランスロットは強く抱きしめます。
「どうしたのランスロット?」と夢莉が聞けば、「…お嬢さんが突然、目の前から消えてしまって、もう戻って来なかったらどうしようかと心配してんたんです」とランスロットは不安そうな顔で答えました。
「な~に言ってるのよ。私があなたを置いてどこかにいくわけないでしょ。どんなことがあっても私は必ずあなたのところに戻って来るから」と夢莉はランスロットに笑いかけます。
「さっき私がおとなしく悪魔について行ったのはちゃんと考えがあってのことなのよ!」と得意げに言う夢莉に、「そういえばどうやって…」とランスロットが聞きました。
「カンデンティア!シャルロッテがあれを使えるなんていったいどうなってるんだ?」と暗闇の中でベスティーア公爵はメフィストに問いかけます。
何も答えないメフィストに「お前まさか…それを知ってたのに俺に隠してたのか?」とベスティーア公爵は思い至りました。
メフィストは「え?だってそんなこと聞かれたことないけど?」と答え、ベスティーア公爵は「メフィスト‼」と強い声で呼びます。
少しの沈黙の後、ベスティーア公爵は「…答えろ。俺は誰なんだ?」と問いました。
「レナード・スティンガー・ベスティーア。俺の大事な契約者様だ」とメフィストは答えます。
「俺たちの契約条件は?」とベスティーア公爵が続けて問えば、メフィストは「あんたがティエリス帝国の皇帝になることと、カンデンティアの使い方を見つけること。そして…シャルロッテ・レイナウトの気持ちをあんたに向けさせること」と答えました。
「忘れてはいないようだな」と息を吐くベスティーア公爵に、メフィストは「食べていくためには記憶力だけが頼りなんでね」と笑います。
「そんなに心配するなって。とりあえず一つ目の契約は順調に進んでる。まもなくあんたがシエラ皇女と結婚すれば、クラウド皇帝は支持基盤を失いガタガタになるだろうから」とメフィストは説明しました。
幼くして皇帝の座に就いたクラウド皇帝陛下は常に力のある者を傍に置いて守られながら生き延び、今度は魔塔の主にすり寄ろうとしているが簡単にはいかず、大人になった今でも心から頼れる側近がいないままで崩れていくんだろうとメフィストは考えています。
「二つ目の契約は?」とベスティーア公爵に聞かれ、メフィストは「それは今、方法を探しているところだ」と答えました。
「シャルロッテがカンデンティアの適合者ということを知っていたのに、どうして黙ってたんだ?もしも俺に隠れていい加減なことをしたら…」と疑いの眼差しを向けてくるベスティーア公爵に、メフィストは「そんなわけないだろ」と笑って答えます。
「カンデンティアはもともと神の能力だ。はるか昔に神がある一人の人間に授けた能力がその子孫であるレイナウトに受け継がれているんだ。その能力を抽出しようとするなら俺もまた大きな危険を冒さなければならない。適合者がわかったからと言ってそれで終わりというわけではないんだ」とメフィストは説明しました。
「それに一番簡単な方法があるじゃないか。二つ目の契約と三つ目の契約をまとめて考えるんだよ。シャルロッテ・レイナウトをあんたの虜にさせるのさ。そうすれば彼女はあんたが望むようにいくらでもカンデンティアを使うだろう?」とメフィストはベスティーア公爵に提案します。
しかしベスティーア公爵は「嫌だ」とキッパリ断りました。
「なぜだ?どうして嫌なんだ?」とメフィストに聞かれ、ベスティーア公爵は「なぜだかわからないがなんとなく気に入らない」と答えました。
「お前、面倒くさいからって適当に流そうとしてるんだろ?俺は騙されないぞ、ちゃんと契約を履行しろ。俺は魂の抜けたシャルロッテなんか欲しくない。彼女とカンデンティアは別物だ」と言い切るベスティーア公爵に、メフィストは「ふ~む…」と手を顎に当てます。
「愚かな奴だ。人の心を動かすのが契約の中でも一番難しく、その対価も残酷なものなのに…」とメフィストは考えながら、「わかった、よく覚えておこう。近いうちにまたチャンスがあるだろう。もうすぐ盛大なパーティーが開かれるんだから」とベスティーア公爵に応えました。
婚約式の直前
「お嬢さ~ん!」とルファーが綺麗に着飾った夢莉の元に駆け寄ります。
ルファーにブーケを手渡された夢莉は「ありがとう」と返しました。
「わぁ~誰がコーディネートしたか知りませんけど、本物の月の女神様のように見えますよ!」とはしゃぐルファーに、「何言ってるの!あなたが選んでくれたんでしょ!」と夢莉は笑います。
「ご婚約おめでとうございます」とルファーに言われ、夢莉はなごみます。
ノック後の音が数回した後、「本当に今日は一段とお美しいですよ。お嬢さん」と言ってランスロットが中に入ってきました。
夢莉が振り向けば正装に身をまとったランスロットが目に入り、「これは素敵な婚約式だわ…」とため息がこぼれました。
「え…?ああ、お天気もよくて婚約式にふさわしい日ではありますけど…」と返してくるランスロットの腕に夢莉は抱きつきます。
「婚約式の話じゃなくて…!」と言おうとした夢莉ですが、「私のダーリンになってくれてありがとうございますぅ~」と心の声が零れてしまいました。
「思ってることと言ってることが逆に…」と夢莉が後悔している中、ランスロットが「ぼ…僕も…僕のハニーになってくださって…」と言いかけます。
しかし言い切る前に恥ずかしさの方が勝ってしまったランスロットは「…そっそろそろ行きましょうか?」と振り返ってしまいました。
「何よぉ、最後まで言ってよ!」と文句を言う夢莉に、ランスロットは顔を赤くしたまま「後で式場に行ってからお話しますよ…」と言いました。
夢莉は笑顔で「うん!」と答えながら、もうすぐ始まるランスロットと自分の婚約式に胸を高鳴らせました。
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お嬢さんの執事【29話】の感想
ベスティーア公爵とメフィストの契約条件が今回明らかになりましたが、メフィストが代償の大きさについてベスティーア公爵に黙っていたのが気になりました。
婚約式直前で幸せそうな夢莉とランスロットにここまでこれて良かったと思いつつ、幸せ過ぎて事件が起きる前触れに感じてしまいます。
何事もなく婚約式を終えることができるのか、次回も楽しみです!
まとめ
今回はピッコマで配信されている「お嬢さんの執事」の29話のネタバレと感想をご紹介しました。
「お嬢さんの執事」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれませんので、応援していきたいですね。