逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
皇女の外出中に押しかけてきたエクロットは、皇女の部屋を押し開けようとするのでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第23話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第23話】のネタバレ
皇女の愛人であるエクロット・フェイシスは、皇女の部屋の扉を開けろを圧力をかけてきました。
その勢いに押されつつある侍女は、「お・・お待ちください、お開けしますので」と、それでも時間を稼ごうとします。
キィ、と、そんな二人の後ろで扉の開く音がしました。
「・・入られるようにとのことです」と、げっそりとした顔のデイジーが出てきて二人に申し伝えます。
デイジー後ろでは、エルドリアがベッドの上に起き上がっているのが見えるのでした。
間一髪の帰還
エクロットが扉の前で押し問答している間に、エルドリアはギリギリで部屋に戻ることに成功しました。
デイジーがエルドリアに事情を説明し、慌てて着替えて寝起きを装ったのです。
エルドリアは『バ、バレるかと思った』と内心ヒヤヒヤしつつ、表面上は冷静を保ちます。
エクロットは歩み出ると、皇女に対して片膝を付きます。
「臣、エクロット・フェイシス、命を完遂し帰還いたしました」とエクロットは恭しく申し伝えます。
皇女と不仲になったことで、誰も勝利を予見できなかった戦場へと皇女自らの手で送られ、死ぬことなく戻ってきた英雄です。
しかもそも戦争は、その不仲がなかったら起こっていなかった戦争だと言うのです。
皇女と成婚した直後に出征し、5年ぶりの帰還でした。
「お手を」とエクロットが言い、エルドリアは言われるがままに右手を伸ばしました。
エクロットは恭しく手の甲にキスし、手の甲にキスされるのが初めての主人公はびくりと固まります。
エクロットはその反応に違和感を感じたのか不思議そうに見上げますが、エルドリアは素知らぬ顔で視線を外しました。
『これが本当に「あの」エクロット・フェイシスなの?自身を死地へと追い立てた手にキスをするなんて』と、エルドリアは訝しみます。
「生きて戻ってきたのね」とエルドリアは思わず口に出ました。
しかしこれは、『生きて戻れないと思っていた』という嫌味な失言ではないかと、エルドリアは焦ります。
しかし「はい、姫様の側へ戻って参りました」と、どこまでもエクロットは真っ直ぐでした。
『今まであった人たちとは違う、揺らぐことのない確固たる瞳』と、エルドリアはその様子に魅入られます。
「よく・・戻ってきてくれたわ」と、重ねてエクロットに伝えるのでした。
エルドリアとナドリカ
夜にぼんやりとしていたところ、愛人のナドリカは心配そうにエルドリアを気遣います。
大丈夫だと伝えるエルドリアでしたが、ナドリカはエクロットが宮へ戻ってきたと聞いていて、何かしたのではないか、とさらに心配します。
このゲームに来てから、主人公が最も警戒していたのはエクロット・フェイシスでした。
最も驚異的な立場で、間違いなく皇女を憎悪していると思っていたのです。
しかし、実際に会ってみたエクロットはエルドリアの想像とは異なる人物のように思われました。
皇女を憎んでいる様子はまったく見られませんでした。
彼を信じてもいいのだろうか?、とエルドリアは悩みました。
エクロットの提言
エクロットはエルドリアに「この宮に不穏因子がおります。それを見つけ出さねばなりません」と言いました。
エルドリアには心当たりの人物が多すぎて見当もつきません。
答えに悩むエルドリアに「私にお任せください」とエクロットは伝えます。
「・・どうするつもり?」と聞けば、「宮内に不穏因子がおります。見つけ出すことを許可していただけますか?」とエクロットはハキハキ答えます。
『そうじゃなくて・・何をどうしようとしているのか詳しい説明をしてくれって言ってんのよ』と、会話の通じなさにエルドリアはイラッとしました。
同時に、これがプレイヤーのユリエルと共に仕組んだ罠だったとしたら?、と可能性を考えます。
エクロットはユリエルと長い間文でやりとりをしている関係です。
ゲームウィンドウの情報では、エクロットは手紙の相手がユリエルであることは知らない様子ではありました。
しかし、直前にはユリエルに「皇女の個人的な情報」を求めていたのです。
この提案が罠なのか、職務に忠実なだけか、今のエルドリアには判断がつきません。
「わかったわ。そうしてちょうだい」と言えば、「早急に捕らえてお見せします」とエクロットは頭を下げました。
エルドリアはエクロットの態度から、味方でいてくれる方に賭けてみることにしたのです。
危険な醜聞が流布されており、未だ暴かれてはいないものの皇女には麻薬の使用歴があります。
今の状況でエクロットが味方になってくれるのならば、この上なく頼もしいと考えられました。
ナドリカの情報
エルドリアは、ナドリカにも麻薬関連の話を知っているか尋ねることにしました。
麻薬の取引の場となった旅宿の「エイデン・フランを知っているの?」と尋ねると、「え?」とナドリカは不思議そうな顔をしました。
皇女が内密に宮を抜け出していたことも、定期的に薬を持ち込んでいたことも知っていたようですが、どこで買い求めていたのかは知らなかったようでした。
ナドリカまで薬が回ってくることはなく、薬を使ったことはないということでした。
『不幸中の幸いね』と、エルドリアは少しホッとします。
考え事をしているエルドリアに「あの、姫様・・」と、ナドリカがおずおずと話しかけます。
「うん?」とそちらに顔を向けると、「・・今日は、一度も口付けをしてくださらないので・・」と赤い顔をしたナドリカがボソッと呟くのでした。
エルドリアはその唇にキスして「ナドリカ、あなたがいてくれて本当によかったわ」と笑いかけます。
『何も解決はしてないけど、見てるだけで安心する』とエルドリアは癒しを感じていました。
「ほ・・本当ですか」、と照れるナドリカを見ながら、『エクロットのことは明日になればわかるはず』とエルドリアは考えるのでした。
エクロットとユリエル
翌日、エクロットによって連れてこられたのはユリエルでした。
自分を呼び出した人物の正体に気づいたユリエルは、「あなたは!?」と驚きます。
「この者が私に姫様の私的な情報を流したという物証はこちらです」と、エクロットはユリエルをちらりとも見ずに、エルドリアに証拠を手渡します。
それは、ユリエルがエクロットに送った手紙でした。
「兵士を使い使用人たちの筆跡が残った紙を回収し、照合してみた結果、この者の筆跡であることが確認されました」と、エクロットは淡々と説明します。
ユリエルはさらに驚いたような顔をしています。
「持続的に姫様の愛人である私に接近し、姫様にとって不利となる行動をするよう私を唆し、また私に姫様の情報を流して・・」とエクロットが話した時、ユリエルが割って入りました。
「あなたが!あなたが情報をくれと言ったではありませんか!」と、壇上に駆け上がったユリエルが訴えます。
エクロットは感情の籠らない目でユリエルと一瞥すると、すぐにエルドリアの方へ視線を戻します。
「ご命令いただければこの場で即刻処理致しましょう」と、なんてことはない調子でエクロットは言います。
『え?ユリエルを・・殺すということ?』と、エルドリアは目を丸くするのでした。
第24話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第23話】の感想
エクロットは表情があまり出ず、何を考えているか分かりにくいですね。
けれど、どうも皇女を嫌ってはいないらしいこと、忠誠心が高そうなことがわかります。
感情がすぐ出るナドリカは対照的でとても可愛いですね。
ナドリカまで麻薬を使っていなくて幸いでした。
エルドリアはユリエルの処罰をどうするのでしょうか?
次の話も気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第23話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。