逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
愛人エクロットは自らを追い出した皇女に負の感情がない様子ですが、エルドリアはいまいち理解しかねていました。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第27話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第27話】のネタバレ
部屋に入ってきたのが皇女であることに気づいた愛人のロビアは、挨拶をしようと動きます。
しかし、「あの男。どうしてあんなに融通がきかないわけ?もどかしいったら・・!」と皇女が愚痴を言っているのが聞こえて、思いとどまります。
皇女が一人で過ごせるようにと、ロビアはそっとその場を離れるのでした。
エルドリアはエクロットが話したことを考えていました。
エクロットの提案
「姫様、もう一つお話ししたいことがあります」とエクロットは話します。
皇女が自分を戦地へ追いやった真意を尋ねる以外に、話したいことがあったようでした。
まず一つ目は愛人のナドリカを使用人たちが辱めた事件についてでした。
エクロットはその使用人たちを全員殺して、晒し首にする許可が欲しいと言うのです。
「駄目よ。・・戻ってきてまだ間もないのに、宮内外のことをよく知っているのね」とエルドリアが呆れたように言いますが、「・・恐縮でございます」とエクロットは褒め言葉ととったようでした。
エルドリアは、その件は自分が責任を取ることにしたからと話を切り上げようとしますが、エクロットは諦めません。
歩くエルドリアの後ろについていきながら、話を続けます。
皇室の権威を立て地位を強固にするために、皇室を軽んじた者たちは殺して見せしめにするべきだと譲りません。
エルドリアは、ナドリカのためではなく、皇室という体制を維持するために殺すことが必要だと言うエクロットに疑問を抱きます。
「・・それは間違ってるわ」と、エルドリアは軽く振り返って言います。
しかし、皇女に必要であるか正しいかどうかではないと、エクロットは相変わらず譲りません。
異分子には処罰を、忠誠には褒賞を、とエクロットは続けます。
「そのうえユリエル・ローズは皇室を侮辱する罪を犯しました」とエクロットの話はユリエルに移ります。
ユリエルの扱い
「だからあなたが宮外に追い出したんじゃない?」とエルドリアは返します。
「姫様。あの女に弱点を掴まれていらっしゃるのですか?」とエクロットが言い、エルドリアは立ち止まります。
「命令さえ下してくだされば内々に処理を・・」と言うエクロットを、「もうやめて」とエルドリアは遮ります。
「私がその者たちを、ユリエルを殺さないことがそこまで腑に落ちないの?」と、とエルドリアは尋ね、振り返ります。
「なぜ、あなたのような忠臣を簡単に死地へ追いやっておきながら、たかが宮人一人をどうにもできずにいるのかが理解できないと言うことかしら?」と嫌味のように問いますが、「・・違います」とエクロットは真っ直ぐです。
隠し事があれば護衛に支障が出る可能性があると考えました、とエクロットは謝罪します。
神経質に反応しすぎていることは、エルドリアも自覚していました。
プレイヤーのユリエルはエルドリアにとってただの宮人ではありません。
エルドリアを死に導く秘密を知りうる唯一の人物であり、それを殺すことがゲームにどう影響するのかわからないのです。
エクロットがユリエルを殺すと聞いて、瞬間的に警戒してしまうのも仕方がないことでした。
命令されれば何でもするのか、とエルドリアが問えばエクロットは迷いなく「はい」と言います。
憎んで殺したかったから死地へ追いやったと言うのになんとも思わないのか、と聞いても「私はただ自分のすべきことをするだけです」と暖簾に腕押しです。
本当に正しいと思って言っているのか、とエルドリアに重ねて聞きます。
「気分1つで簡単にあなたの命を奪ってしまえる私の言葉に従うことが?」とエルドリアは憤りながら聞きます。
しかし「皇家に忠誠を尽くすことは臣下となった道理として疑う余地もないことです。それが忠臣というものです」と話が通じません。
エルドリアは、憑依前の皇女に代わってエクロットに謝りたいと思っていました。
エクロットに下された、勝つ見込みのない戦へ出陣という命令は、不当だとわかっていたからです。
けれど、それは謝るべきことではないと、エクロット自身が言うのです。
「彼らの処罰についての話はこれ以上は聞かないわ。もう帰ってちょうだい」とエルドリアが言えば、エクロットは従うのでした。
エルドリアの考え
図書館の椅子に座りながら、エルドリアは考えます。
エクロットが死をも辞さずに忠誠を捧げる相手は、憑依前の皇女に対してです。
なので、いつか彼が剣を抜いて「お前は本当の姫様ではない」と、今のエルドリアを殺してしまうのではないかと不安がありました。
主人公は皇女のフリをしようとしていましたが、それでは決められた死を変えることはできないということに気付きました。
憑依前の皇女の記憶はなく、受け身でいてはわからないことが多すぎます。
自分のやり方で皇女の立場を守ろうと、主人公は決意していました。
愛人のロビアから受けた、国際状況についての授業を思い出しながら、エルドリアは本を探します。
これなら役に立つかも、と調べ物をするうちに、いつしか眠りについてしまいました。
そんな、居眠りする皇女の後ろに、そっとロビアが近寄りました。
ロビアの過去
皇女が一人で図書館で勉強するなど、ロビアには想像もつかない出来事でした。
ロビアは、自らの過去を思い出していました。
かつてのロビアは、成功した官僚でした。
帝国は、高位貴族とその子弟、彼らに近しい親類縁者とその家臣家門たちが独占する権力社会でした。
そんな中で、田舎貴族であるロビアが縁故も頼らずに宮に入り、皇室図書館の主席司書になったことは素晴らしいことでした。
家門の力がないために、それ以上の地位は望めなさそうでしたが、これで満足しよう、とロビアは考えていました。
使い道のない才能なんて何の意味もない、と投げやりだったロビアは、少しずつ仕事に対する情熱を失っていきました。
そんなある日、ロビアは皇女に出会いました。
窓際でうたた寝しているとことに皇女がやってきて、「誰だ?」と問うロビアの目を手で塞ぎました。
「目を開けないで。・・会えて嬉しいわ。ロビア・ジェランヌ」と、囁くように皇女は言いました。
恐る恐る目を開けた時には、皇女は立ち去った後でしたが、その出来事はロビアの心にはっきりと残っていました。
今、目の前で眠るエルドリアに、ロビアは覗き込むように顔を近づけます。
「姫様・・」と声をかけ、その眠る顔を見て、さらに近づくと、「・・ロビア?」とエルドリアが目を覚まして尋ねるのでした。
第28話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第27話】の感想
エクロットは本当に融通がききませんね。
職務に忠実すぎて、エクロット自身の感情が見えてきません。
エクロットがどうしてこんなに忠誠心が高いのか気になりますね。
ロビアは厭世的でシニカルだと思っていましたが、そうならざるを得ない過去が明らかになりました。
あんなに皇女への想いを募らせるまでに他にどんなエピソードがあったのでしょうか。
次の話も気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第27話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。