その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
貴族会議で魔族の問題提起をしたメリッサでしたが、話を聞かない貴族を前にジェイクは発砲するのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第76話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第76話】のネタバレ
「アハハ!これは驚いた!ジェイク卿とレディ・ポジェプラドは不仲だとばかり思っていたが、もう違うようだな!」と、皇帝は笑います。
会場でのジェイクの発砲を、皇帝はさほど驚いていないようでした。
『こっちもこっちで・・狂ってない!?元々変わっている性格だとか!?ひとまずジェイクの首が飛ばなくてよかった』と、メリッサは皇帝の態度に驚きつつも安堵します。
「驚かせてしまったね。わが友に代わって謝ろう。どうかご理解いただきたい」と、そこで助け舟を出したのはイアンです。
貴族たちを宥めるように説明し、イアンがそう言うのならと貴族たちは落ち着きを取り戻します。
「そして・・」と言いかけて、イアンはメリッサの方を見てきました。
目があったメリッサがきょとんと首を傾げるとイアンは急に顔を赤らめて目を逸らし、「その・・・私はレディ・ポジェブラドの意見に賛同する。封印が解けるかどうかは別として、ある程度は備えていた方が良い。そのためには軍事力を強化する必要がある」と言いました。
『イアンが・・私の肩を持った・・?』とメリッサは驚いて、「なんで!?」と叫んでしまいます。
「いやいや・・。そなたがそう言ったではないか!」とイアンは突っ込み、「確かにそうだけど・・!」と答えながらもメリッサは困惑するのでした。
メリッサの計画
『奴の意外な活躍で会議は皇室が協力する方向で進んでいった。でも、思った以上に皇帝がヤバくて不安だ・・。イアン直属の騎士団を信じるしかないのかな』とメリッサは悩みます。
そんなメリッサがやってきたのは、ユーリの所です。
『最悪の場合、援助がないことも覚悟していたのでまだマシか。次の計画を実行しよう』と、メリッサはユーリの作業を見守ります。
ユーリは兄と一緒に魔方陣の書き込みをしていました。
「はぁ・・。空間移動魔法(テレポート)を習得できてたらよかったのに」とユーリは言って、「そんな・・・十分ですよ。今まで沢山助けてくれたじゃないですか」とメリッサは答えます。
『治癒の分野ではすでに帝国のトップに立ち、他分野でも優れた実力を持っているのに欲張りなお嬢さんね。まっ、でも欲張りなのはいいことよ』と、メリッサはユーリの更なる意欲に戸惑いながらも考えます。
「でも・・」と不満げなユーリに、「兄ちゃんの腕を信じられないのか?もう完成したし兄ちゃんを信じ・・」と兄のロビーがドヤ顔をしますが、メリッサと目が合います。
ロビーはその瞬間、メリッサの前でカルティーナとイチャイチャしていたことを思い出してしまいました。
押し寄せる羞恥心から恥ずかしくなったロビーは、「なっ・・何見てんだ!!」とメリッサに逆ギレをします。
「何って、ロビーさんを見てるんです。なんで喧嘩腰?」とメリッサは不思議そうに尋ね、「見るな・・」とロビーは真っ赤な顔を背けます。
「なぜ?ああ、ロビーさんはカルティーナ師匠のものだから、他の人に見られたらすり減っちゃうのかしら」とメリッサはニタニタと笑い、「なっ!?」とロビーは更に顔を赤くして戸惑います。
それを見たユーリは、笑いを必死に堪えているのでした。
そんなロビーをからかうメリッサの視界に、ナインがひょこっと顔を差し出し、じーっと見つめてきます。
『!ん?なんだろう。ロビーじゃなく自分を見てってことかな。ごめんね』とメリッサはナインの頭を撫で回し、「用意もできたようですし、そろそろ向かっても?」と、ナインを撫でたままユーリとロビーに問いかけます。
ユーリはやきもちを焼いてムッとしており、いちゃつきを見せつけられたロビーは「この・・」と呆れ顔です。
「ロビーさん?」と、メリッサは二人の反応の意味を理解していないのでした。
「はぁ・・わかったよ。座標は狼人間の森の入り口でいいんだな?」と言いながらロビーは魔方陣を起動させます。
「はい、お願いします」とメリッサはお願いしました。
狼人間の森
メリッサと一緒に行くのは、ナイン、ユーリそしてヨナでした。
『魔物は帝国全土から侵入してくる。そして。狼人間の森も帝国の一部だ。小説では首長になったジャックがユーリのために参戦するけど、物語がこじれた今、何としてでも奴らを動員しないと・・!』と、メリッサは決意を新たにします。
やがて魔法陣の青い光が皆を飲み込み、到着したのは見覚えのある森の中でした。
「わ〜!ここにくるのも久しぶりね」と、雪化粧した森の木々を眺めてメリッサは言います。
「幻覚呪術も解けてます」とナインが報告し、「よかった!」とメリッサは安堵します。
『前は呪術を避けるのに苦労したけど、もうその必要はない。なぜなら一か月前に出向くことを手紙で伝えてあるから!ウハハ賢いわ〜!!』と、メリッサは上機嫌です。
「おーい!出てきなさい!」とメリッサは森に叫びますが、返事はありません。
『そう簡単に入れてくれないことくらい予想してたわ』と、メリッサは手を叩いてナインに合図します。
ナインは頷くと目を見開き、その瞳が輝きます。
「私の主の呼ぶ声が聞こえませんか」と、話すナインの周囲には風がぐるりと動きます。
そしてナインは息を吸い込むと、甲高い鳴き声を放ちました。
『・・狼人間は人には聞こえない高い鳴き声で意思疎通を行う。しかしそれは舌があるからこそ可能なもの。狼人間が舌を抜かれることは、意思疎通の手段を絶たれることを意味する』と、メリッサは出会った頃のナインを思い出します。
『力の象徴である牙と、意思疎通を行う舌を抜かれたナインは・・。どんなにつらくて寂しかっただろう』と、メリッサは考えて思わず目が潤みます。
『くぅ・・今さらながらミゼンとジャックが憎くてたまらない』と、メリッサは怒りに拳を握りしめました。
『ここの男キャラに対する憎しみをお金に換算すれば、ピーコック並みの大富豪になれるはず』と、そんなことを考えていたメリッサは遠くの木々が動くことに気付きます。
『おっ。やっと来た・・・』と思ったメリッサでしたが、飛んできた回転する赤い塊を見て『ん・・!?』と戸惑います。
ナインが最前列に出て守ろうと立ちはだかり、メリッサは剣に手をかけますが、「ちょっと・・・何よその登場の仕方」とメリッサは呆れます。
そこにいたのは目を回してうずくまるジャックだったのです。
第77話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第76話】の感想
イアンが変化しようと頑張ってますね。
ロビーをからかうメリッサですが、メリッサも十分いちゃついているという無自覚さです。
ジャックはどうして飛んできたのか気になりますね。
次に話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第76話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。