「小説の中の悪女皇帝になった」はmiraenavi原作、S.Yang作画、のファンタジー漫画です。
安原めぐみは、小説を読むことが趣味のごく平凡な会社員。
ある朝、彼女は読んでいた小説のキャラクター、ユリアになってしまいました。
小説では、自身が命を奪われることを知っているつぐみは、未来を変えるために動きます。
ここからは「小説の中の悪女皇帝になった」第34話のネタバレです。ご注意ください。
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小説の中の悪女皇帝になった【34話】ネタバレ
「陛下!」その言葉につぐみは心臓が止まりそうになります。その声の主はフェリックスでした。
つぐみは青ざめたまま「まだ夜明け前なのになぜこんなところに?」と尋ねます。
フェリックスはムッとしながら、「まさか…お散歩にマルカス公爵だけをお供させたのですか…?」と涙を溜めながら訴えかけます。
なぜか良心が痛んだつぐみは「実はな…酒を飲み過ぎたせいで…」と少し言い訳をしようとします。
フェリックスは「お酒ですか…?夕食でお飲みになったのはそんなに多い量ではなかったんじゃ…」と尋ねます。
その問いに、ついついつぐみは「それが部屋に入ったら…」と昨日の晩に起こったことを話してしまいそうになります。
そこでつぐみは『しまった!』と思うのでした。フェリックスに知られたらまずい状況になりかねないからです。
異名の由来
つぐみはこの数か月の間、なぜフェリックスが「狂気の羊」と呼ばれているのかを身に染みて痛感していました。
小説を読んでいる頃はフェリックスのことを愛が強いだけの可愛い子と思っていました。しかし、実際のフェリックスはユリアのことを神の如く盲信してやみませんでしたが、ユリア以外の相手には本当に容赦がありませんでした。
それなのに、口を滑らせたことをつぐみは公開しています。しかし、フェリックスは「お部屋で公爵と二人でお酒を酌み交わしたのですか?」と予想外の推察をします。
つぐみはもちろん否定しますが、フェリックスは「最近陛下がお酒を控えてることは存じております。まさかボクにだけ言えない事情があるわけではありませんよね?公爵はよくてボクが知ってはいけないようなことなのですか?」と詰め寄ります。
涙ながらに訴えるフェリックスに、つぐみは誤魔化すことを諦めます。
つぐみは「実はスチェータ男爵から…私のために無意味なプレゼントが用意されていたんだ。」と説明し始めます。
フェリックスはその一言だけで全てを察します。「ま・さ・か、公爵はそれを見ておきながら何もしなかったわけじゃありませんよね?」と今まで穏やかなフェリックスが怒りの表情に変貌します。
フェリックスに好きに言われたユーストも、さすがに怒りの表情を隠せません。つぐみは『ここでユーストの味方をするのは絶対にダメだ。』と瞬時に判断し、なんとかフェリックスのフォローをするべく動きます。
「それでなんだがフェリックス、頼みたいことがあるんだ。」と声をかけます。すると今まで恐ろしい表情を浮かべていたフェリックスは「はいっ!なんでしょう。」とパァっと明るい表情に変わります。
つぐみは、今まで一緒に過ごしてきたおかげでフェリックスの扱い方が分かっていました。それと同時に、昨夜一緒にいたのがユーストでよかったと安堵します。もし昨日一緒にいたのがフェリックスであったら、演技だとわかっていてもなんらかの手を打っていたはずだからです。
そして、つぐみは頼みごとを続けます。「私の寝室で寝ている男どもを追っ払ってくれるか?」
「……?今なんと?」フェリックスはつぐみの頼みに凍りつきます。そしてユーストに「あんな無礼な者たちを放っておいたのですか⁉」と怒鳴りつけます。
フェリックスは『やはり信用ならない!マルカス公爵!陛下になんということを…』とユーストに向けて怒りの表情を再び向けます。
すると今度はため息をつき『やっぱり…陛下の身の回りを補佐するのに相応しいのはこのボクしかいない。』と思い、今度はどや顔をします。
つぐみはフェリックスの表情から、その全ての心のつぶやきを理解しているようです。
そして、フェリックスはつぐみの依頼通り、美少年たちの片づけに移るのでした。
フェリックスのお掃除
フェリックスは「よくも陛下の目を汚してくれたな!」と荒々しく美少年たちを部屋から追い出します。
それを遠くから見ているつぐみは「流石だな。」と感心しています。そして、つぐみはユーストに「お前のせいではないのにいやなことを聞かせてしまったな。」と声をかけます。
会社勤めの時も、こういう状況が一番気まずかったようです。さらにつぐみは、本当に申し訳なく思っています。
するとユーストは「陛下そのようなことはどうかお気になさらず。」と答えます。
ユーストは「フェリックスになんと言われようが構いません。子羊ごときにぶつかられたところで軽くかわせますから。」と拳を力いっぱい握りしめながらさらに続けます。
その姿を見て、つぐみはそういえばユーストも黙ってやられる性格ではなかったことを思い出します。
ユーストはフェリックス同様、温和な態度を見せるのはユリアの前でだけでした。
そんなことを思い出していると「陛下は優しすぎます。」とフェリックスに声をかけられます。
「あんな無礼な男どもは、木の枝にでもぶら下げておけばよかったでしょうに!」と続けるフェリックスに、つぐみは優しく反論します。
「そういうわけにはいかない、みな私の帝国民だからな。」そう答えるつぐみが輝いてみえたフェリックスは顔を真っ赤にし「掃除から換気まで全て終わらせておきました!やっぱりボクが一番陛下のお役に立ちますよね⁉」とさらに張り切るのでした。
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小説の中の悪女皇帝になった【34話】の感想
フェリックスの扱いに慣れ始めたつぐみは、なんとかフェリックスをなだめることに成功しました。
ただ、ユーストとフェリックスの溝はむしろ広がったままです。
ユーストも口では「構わない。」みたいなことを言ってはいましたが、全然気にしていないというようではありません。
一応つぐみの前では穏やかにするよう心掛けている二人ですので、つぐみが間に入っているうちは大丈夫そうですが、二人きりになるとどうなってしまうのでしょうか?
冷や冷やしながら次回も楽しみにしています!
まとめ
以上、小説の中の悪女皇帝になった【34話】のネタバレと感想をご紹介させていただきました。
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