「小説の中の悪女皇帝になった」はmiraenavi原作、S.Yang作画、のファンタジー漫画です。
安原めぐみは、小説を読むことが趣味のごく平凡な会社員。
ある朝、彼女は読んでいた小説のキャラクター、ユリアになってしまいました。
小説では、自身が命を奪われることを知っているつぐみは、未来を変えるために動きます。
ここからは「小説の中の悪女皇帝になった」第36話のネタバレです。ご注意ください。
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小説の中の悪女皇帝になった【36話】ネタバレ
「ところで男爵、私に話したいことでもあるのかね?」というつぐみの唐突な質問にスチェータはギクッとします。
するとスチェータは「その…」とモジモジしながら「なぜ…お分かりに…」と答えます。どうやら図星を突かれて焦っていたようです。
つぐみは、朝っぱらからスチェータが駆けつけた時から、何か話したいことがあったのだと気づいていたようです。
つぐみは「自分の忠臣の気持ちにも気づかないでどうする。私とお前の仲なんだ、気にせず申してみろ。」とスチェータの警戒を解きながら続けます。
するとスチェータは正直に話し始めます。
どうやらスチェータは、つぐみが昨晩美男子たちを追い出したことから、つぐみが美男子たちを気に入らなかったのではないかと心配していたようです。
スチェータがそう説明する中、「陛下に『下級品』を準備したのではないかと心配で…」という発言を聞き、つぐみはまた怒りに火が付きます。
つぐみは『人にランクを付けるなんて。』と思い、かなり憤りを感じていますが、ここはグッとこらえ「そんなわけがあるまい。」と言い演技を続けます。
それを聞いたスチェータは「ではどうして…」と美男子たちを追い払った理由を問います。
するとつぐみは「男爵、私にはうるさい者がついているではないか。久々に夜通しで遊ぶことを楽しみにしていたのに。」とケーネスとフェリックスのことを指し、彼らの愚痴をこぼし始めます。
それを聞いたスチェータは「そうでしたか!」と表情が明るくなるのでした。
本格的な聞き出し
スチェータの顔が明るくなったところで、つぐみはスチェータから情報を聞き出すべく切り出していきます。
つぐみは、不敵に笑いながら「いったいどこからあのようなカワイイ連中を連れて来たんだ?」と問いかけます。
するとスチェータは、少しハッとし「それは…」と言葉を詰まらせます。そんなスチェータにつぐみは「私のために力を尽くした男爵だ、お前に褒美を与えたいと思っている。」と続けます。
つぐみはさらに「お前も知っている通り、私の側には役に立ちそうな者がいない。」とも続けます。
それを聞いたスチェータは『予想以上にあの二人を邪魔者扱いしている。それにそのことを俺に言ったということは…うまくいけば皇帝の補佐も夢ではない…!』と考えています。
スチェータがそういう風に頭を回していることは、当然つぐみにはお見通しです。
しかし、まだアタフタしているスチェータの様子を見てつぐみは『こんなに餌を放ったのに食いつかないなんて、やってることに対して肝っ玉の小さい男だね。』とも感じています。
そしてつぐみは『だけど考える時間なんて与えるもんですか。』とさらにスチェータに詰めていきます。
つぐみは机をドンっと強くたたくと「この私が!ここまでお前を信頼していると言っているのに!なぜお前は私の意図を汲み取ろうとしないのだ!」と強く言い放ちます。
その姿にスチェータはかなり焦っています。「陛下はお忙しいお方なので余計なことを申し上げるような気がして…」と必死に弁解します。
それを聞くとつぐみは身を乗り出し「私が知りたいと言ってるのだぞ!あのようにカワイイ男たちは久しぶりだったんだ!」と言います。
スチェータは少し呆気に取られたような表情をし「そ…そうでしたか…」と答えます。
さらにつぐみは「無論だ、フェーズ公爵が連れてきた男も悪くはなかったがな。」と言いますが、『今の私って…本当にクズだわ…』と罪悪感を感じています。
するとスチェータは、すっかりつぐみのクズさを信じたのか、美少年たちの素性を語り出します。
スチェータの話によると、彼らには莫大な借金があり、陛下と一夜を過ごすことにより、今までの借金を減額するという取引により集められた者たちでした。
その話を、つぐみは怒りを我慢して聞いています。「まったくお前は…」と笑いながらスチェータに語り掛けますが、心の中ではその言葉の後に『クズだわ』と付け足すのでした。
調査報告
つぐみは煌びやかなテントの中、『ユリアは狩りを楽しんだらしいけど今度の狩りは全然楽しくないわね。』と、一人で考えています。狩りよりも自分を主張し、他人をけなしてばかりの貴族に囲まれていたからです。
しかし、収穫もありました。適当に合わせていたら他の貴族の腐敗まで彼らは勝手にベラベラと話してきたのです。つぐみは「おかげで手間が省けたよ。」と思っています。
するとカーテンを開き「調査完了で~す。」と言いながらフェリックスがつぐみの元にやってきます。その表情は輝いており、ご機嫌な様子です。
つぐみが「フェリックス頼んだことはもう調べたのか?」と尋ねると、フェリックスは「はいっ!」と答え、つぐみに資料を渡します。
そしてフェリックスは「陛下のお察しの通り、資金源や入手経路まで何一つキレイなものがありませんでした。」と調査の報告を始めます。
「城を建てる時も借金を口実に人を動員し、こき使っておいて利子は雀の涙ほどにしか減額しなかったそうです。」というフェリックスの報告を聞き、つぐみは「本当に救いようがない男だな。」と舌打ちをします。
するとフェリックスは「まったくですっ!これ以上相手にせずさっさと罰を下しましょう!」と提案します。
確かにフェリックスの言う通り、これだけあれば十分罰を下せることはできますが、そうしては他の腐った連中の逃げ道を作ってしまうだけです。つぐみには、今罰を下すよりも他に何かまだ考えがあるようです。
つぐみは「もう少しの辛抱だ、それと私が頼んだ伝言はシリルに伝えてくれたか?」と尋ねます。
するとフェリックスはさらに表情を明るくし「もちろんです!明日の夜中までにはまとめて報告するそうです。」と答えます。
それを聞くとつぐみは「よしっ、では次の罠を仕掛けてみるか。」と言い、フェリックスの肩をポンと叩きその場を後にします。
その瞬間、フェリックスの表情から明るさが消えます。フェリックスはその場を動かず、つぐみが離れた後、静かに「は~い」と返事をするのでした。
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小説の中の悪女皇帝になった【36話】の感想
クズ皇帝のフリをして、何とかスチェータから色々情報を聞き取れたつぐみでしたが、なんとオマケで他の貴族からも、思わぬ情報を聞き出せました。
何日もかけてクズのフリをした甲斐がありましたね。
しかし、問題は最後のフェリックスの様子です。あんなに活き活きとした表情を浮かべていたフェリックスが暗いかどうかも分からない、何とも言えない表情を浮かべていました。
ここに来てからというもの、確かにフェリックスからしてみると酷なものだったのかもしれません。
大好きな皇帝も、作戦作戦でフェリックスをあまり見てくれませんし、今回も頑張って調査したというのによく考えたら一度も褒めてもらっていません。
そう考えるとフェリックス、かなり可哀そうですね…
つぐみはこの不穏な空気に気づくのでしょうか?次回も楽しみにしています!
まとめ
以上、小説の中の悪女皇帝になった【36話】のネタバレと感想をご紹介させていただきました。
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