悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、はFriedrich原作、maronpie作画の恋愛ファンタジー漫画です。
平民として育ったアナスタシアは精霊式を機に皇孫として皇宮に行くことになり、自分が転生前に読んだ物語の悪女になってしまったことに気づきます。
アナスタシアが出かけている間に、作ったケーキは陛下の元に運ばれてしまいます。
ここからは、悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、の第6話のネタバレになりますので、ご注意ください。
\随時更新中!/
目次
悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第6話】のネタバレ
皇帝のミハイルと皇孫のアレクセイは執務室で仕事をしていました。
「ノクティス・エルフとの戦争ももう終わりそうだな。カルノ・ノイシュテッターが随分頑張ってくれた」とミハイルは言いって、アレクセイは微笑みます。
「だが・・カルノが生かしておいた者の中に奴隷が一人いたが、お前は俺にあの奴隷の罪を許してくれと言ったな」とミハイルは言って、「まだ10才の子供です。親が重い罪を犯したとはいえ彼もまたイゴール・アキンペの僕として命じられたままに刺繍をしただけです」とアレクセイは答えます。
「その刺繍が『暗闇』を呼び起こす文章とは知らずにやったことだから罪ではないと?あの無知な者のせいで俺の民は300人も殺されたんだ。それはどう責任をとるつもりだ」とミハイルは言って、「人を殺したのはその意思を持った者であって剣ではありません。罪は人に与えてください」とアレクセイは頭を下げます。
「人に噛みついた獣は殺処分して、人を刺した剣は折って高炉で溶かすべきだ。あの賎民を生かしておけばお前に恩返しをしてくれるとでも思っているのか?」とミハイルはあくまでも罰する意思のようですが、「あの賎民の親は無知の罪に問われ既に処刑されました。それを命じたイゴール・アキンペもまた四肢を引き裂かれて殺されたのでは?」とアレクセイはまだ庇います。
ミハイルはため息をついて、「では、あの幼い者を生かしておいてどうするつもりだ?」と問いかけ、「えっ?」とアレクセイは戸惑います。
ミハイルの考え
「あの幼い者の親は『暗闇』を呼び起こしノクティス・エルフと内通した罪に問われ斬首刑になった。あの幼い者は北部ではもう生きていけないだろうし、誰も奴隷にもしないだろう。養子にする者もいないだろうし、孤児院からも断られるはずだ。生かしておいても仕方がないだろう?どうせ道端で飢え死にするだけだ」と、ミハイルは現実を突きつけます。
アレクセイは答えられず、そんな黙り込んだままのアレクセイをミハイルは温かい目で見た後、「まぁ・・いい。あの奴隷とユーリエの娘は2人とも10才で同い年だから友達になるにはちょうどいいだろう」と言って、「・・おじい・・様」とその言葉にアレクセイの表情は強張ります。
「いえ陛下、それならあの奴隷は僕が・・」とアレクセイがなんとか表情を整えて言おうとしますが、「その案件はもういい。それより北部に送った帝国軍の凱旋式についての話をしよう」とミハイルは話を打ち切り、アレクセイは拳を拳を握りしめます。
「陛下。間食の用意ができました」と、そんな中に使用人が到着しました。
「これは初めて見るケーキだな」と運ばれてきたパベルショコラを見たミハイルは言って、手を伸ばします。
「ほう」とひと匙掬ってその柔らかさに驚いたミハイルは、一口食べて目を見開て驚きます。
その背景には一瞬パステルカラーのオーラが、そして次には真っ黒なオーラが現れるのでした。
なくなったケーキ
そのころ厨房では、アナスタシアは一人でパベルを待っていました。
『パベル・・。オレンジを取りに行っていた間にケーキがいくつかなくなったのを見て、慌てて飛び出して行ってまだ帰って来ない。残りの生地も焼いてケーキ見つけたってことにしちゃおうかな?』と、アナスタシアが考えていると誰かが駆け込んできました。
「マルカシェフ!!」と大声で叫ぶ使用人に驚いて、「キャッ!」とアナスタシアも思わず叫びます。
「あっ、すみませんお嬢さん。あの、マルカシェフ見ませんでしたか?」と使用人は聞いて、「・・マルカ?あのぉ、パベルならさっきケーキを盗んだ人を探しに行きましたけど。びっくりした・・」とアナスタシアは説明します。
「ええっ!?陛下の間食じゃなかったんですか!?私は何も知らずに陛下にお出ししてしまって・・。へ・・陛下がケーキのことでシェフを呼んでおりまして・・。ま・・まさか食べちゃいけないものでも入ってたとか・・」と、使用人はガタガタと震えます。
「皇帝陛下が!?」とアナスタシアが驚けば、「皇太孫殿下も召し上がりました・・」と使用人は付け加えます。
『なんてこと・・!!残しておいたケーキをよりによって皇帝陛下が食べただなんて!』とアナスタシアは慌てます。
「ケーキがなくなった!シェフは私だからこの厨房から出たものは全部私の責任になるんだ!!」と、パベルが大慌てしていた理由をアナスタシアは痛感します。
『だからケーキがなくなった時にパベルがあんなに騒いでたのね!いいことで呼ばれたなら幸いだけど・・。私が作りたいって頼んだのにパベルが代わりに罰を受けたら・・』とアナスタシアは考え、最悪の場合死刑になるのではと怖くなります。
「あの・・それ私が作ったの!」とアナスタシアは思い切って言って、「えっ?」と使用人は戸惑います。
アナスタシアの決意
「私はアーシャ、いや、アナスタシア皇孫。おじい様にお菓子を差し上げたくて作ってみたの」とアナスタシアが言えば、「こ・・皇孫殿下!気がつかずに失礼しました!」と使用人はすぐに頭を下げます。
「い・・いいえ、それはいいの。まさか・・おじい様が召し上がって気持ち悪くなったり体調が悪くなった訳ではないでしょう・・?」とアナスタシアが確認すると、「そ・・それは私もよく・・」と使用人は答えにくそうに言います。
「代々皇帝陛下は精霊王と契約なさるので、毒や体に害があるものには免疫があります。表情はいつもと変わりありませんでした」と使用人は困ったような顔をして、『ううん〜、あの表情は読み取れないわよね・・』とアナスタシアはミハイルとアレクセイの顔を思い出します。
「とにかく呼んでるのよね?早く行きましょ」とアナスタシアは緊張しつつも言って、「だ・・大丈夫ですか?手と足が一緒に出てますが・・」と使用人は心配します。
「うん!大丈夫!」とカチコチになりながらもアナスタシアは答え、『本当は大丈夫じゃないけど平気なフリをしないと不安にさせちゃう』と強がります。
そうして二人は皇帝陛下の元に向かいました。
ミハイルとアナスタシア
「陛下、アナスタシア皇孫殿下がいらっしゃいました」との使用人の声掛けとともにアナスタシアが入室すると、ミハイルは本を読んでいました。
ミハイルの体には薄いモヤのような物がぐるりと巻き付いています。
「シェフを呼んだはずだがなぜ皇孫が来た」と顔を上げたミハイルは言って、「あの・・殿下それが」と使用人は説明しようとします。
「フン」と興味なさそうに視線を本に戻すミハイルでしたが、「私が作ったんです」とのアナスタシアの言葉に再び顔を上げます。
「陛下に食べていただきたくて。私が作りました」と、アナスタシアはミハイルを見てはっきりと言うのでした。
第7話に続く>>
\随時更新中!/
悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第6話】の感想
ミハイル皇帝がアナスタシアをどう思っているのか気になりますね。
奴隷の子の話がどう絡んでくるのかも期待です。
アナスタシアは責任感も強いし行動的ですね。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」の第6話のネタバレと感想をご紹介しました。
「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。