悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、はFriedrich原作、maronpie作画の恋愛ファンタジー漫画です。
平民として育ったアナスタシアは精霊式を機に皇孫として皇宮に行くことになり、自分が転生前に読んだ物語の悪女になってしまったことに気づきます。
完成させたスコーンを持って、アナスタシアはアレクセイに会いに行きます。
ここからは、悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、の第13話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第13話】のネタバレ
『ベーキングソーダもないのにベーキングパウダーが作れたなんて厨房産業の革命だわ!きっと飛ぶように売れるはずだけど。沢山売るためにはそれだけ作らなければならないし・・。大量生産のためには工場が必要・・よね?』と、アナスタシアは考えていました。
アナスタシアが宝石箱を開けると、今まで集めた資金のボタンが3個あります。
『皇宮でもうちょっと頑張ってみようかしら?ううん・・。皇宮のシェフも使ってる魔法の粉っていう噂を広めて投資をしてもらうの!それで工場を建てて、お金を稼いで、立派な家を建てられるくらいの大金を・・』と、アナスタシアはパベルを巻き込むことを考えます。
『立派な家があって時間に余裕もできれば、きっと友達もできるはず。そうすればパパとママが私に友達がいないって余計な心配をしなくてもいいし。もしもっとお金を稼いだら、もしかして本当にパティスリーを開けるかも・・』と、アナスタシアは明るい未来を想像します。
フランス語で言う洋菓子店であるパティスリーを開く規模になれば、それこそアナスタシアの夢でした。
『余計なことは考えない!まずは皇宮に馴染まなきゃ!』と、アナスタシアは頭を振って夢を振るい落とし、目の前の課題に集中します。
『つまり今一番重要なのはアレクセイだわ』と、アナスタシアはアレクセイの元へと向かうことにしました。
コンコンとアレクセイの部屋の扉を叩きますが、反応がありません。
『あれ、いない?』とアナスタシアは気付き、また時間を改めることにしました。
ところが、1時間後も、夕食後も、就寝時間になっても、アレクセイの反応はありません。
『なんで?もしかしてここアリョーシャの部屋じゃないの?』とアナスタシアはキョロキョロします。
『どうしよう・・?明日の授業の時に渡すしかないのかな』とアナスタシアが帰ろうとすると、ギイッと背後で扉が開きます。
「何の用・・アナスタシア殿下?」と騎士が出てきました。
『もしかして私、知らない人の部屋を叩いてたの!?確かリースがここはアリョーシャの部屋だって言ってたけど!』とアナスタシアは戸惑い、「・・どなた?」と問います。
「あぁ。私は殿下の護衛騎士のキリル・シューニンと申します。ところでアナスタシア殿下が何の御用ですか?」とキリルは問いかけ、「あ・・私ただアリョーシャに会いたくて・・」とアナスタシアは戸惑いつつ答えます。
「ああ。殿下は今勉強中で。何かお伝えしたいことがありましたら、私におっしゃってください」とキリルは笑い、「別に話したいことはないんだけど・・。これを一緒に食べたかったの。勉強中なら邪魔になるかもしれないから・・。一つはおじさんが食べて、一つはアリョーシャにわたしてくれる?」と、アナスタシアはスコーンの包みを差し出します。
「ありがとうございます、姫様。いただきます」とキリルは受け取って扉の向こうに戻って行きました。
「チェッ」と、一人になったアナスタシアは残念そうな顔をするのでした。
スコーンとアリョーシャ
「これは何?」と、アレクセイは包みを持ってきたキリルに尋ねます。
「今さっきドアの外に人の気配がするので出てみたら、アナスタシア殿下がいらっしゃっていまして。殿下が勉強中だと言ったらこれを渡して欲しいと」とキリルは頭を下げ、「アナスタシアが?」とアレクセイは受け取ってみることにしました。
アレクセイが包みを開くと中にはスコーンが一つ入っており、「・・これ一つだけ?」と不思議に思います。
「・・ええ。どうしましょうか」とキリルも戸惑いますが、「・・今食べる」とアレクセイは決めました。
「ではちょっと銀の針で検査を」とキリルが毒の検査をして、アレクセイはそれを眺めながら考え事をします。
『俺が火の精霊王と契約してから、精霊式が何回か行われたが・・。俺はいつもただ寂しかった。俺はただ皇宮で一緒に過ごせる家族を望んでいただけなのに。彼らの目が語るのはいつも、恐怖、嫉妬、羨望、媚、憎しみ・・。だがあの子は、あの子の目は・・』と、アレクセイは思い出します。
「まるで水たまりを前にした猫のように・・」とアレクセイは思わずつぶやきます。
アナスタシアと初めて会った時の表情は、今まであった誰とも違うものでした。
「えっ?」と独り言が聞こえたキリルは問いますが、「いや。食べてもいいのか?」とアレクセイは誤魔化します。
「はい。大丈夫です。下女たちの話によると、今日だけでもう4回もお訪ねになられたそうです」とキリルは伝え、「アナスタシアが?・・これのために?どこから持ってきたんだ?」とアレクセイは聞きます。
「それは伺っていませんが、調べてみましょうか?」とキリルは言いますが、「いや、いい」とアレクセイは答えます。
『媚を売るつもりか?いやそれならもっと高くて立派なものを持ってくるはずだ』と考え、アレクセイはスコーンを口にします。
その瞬間アレクセイは目を見開き、その味を噛み締めるのでした。
アナスタシアの気分
それから一週間が経ちました。
「ちょっと効果があったみたいね?」とアナスタシアが言って、「何のことだ?」とフェーヴが応じます。
「アリョーシャの警戒心がちょっと緩まった気がしない?好かれてるとは言えないけど『ちょっと嫌い』くらいにはなったかも。捨てられても気落ちしないつもりだったけど捨てないで食べてくれたみたい!」と、アナスタシアは言いながらまた扉に向かいます。
『よし!この調子で私が興味があるのはお菓子作りだけってこと一生懸命アピールしよ。今後ヒロインが現れたらその人を精一杯応援するわ!』とアナスタシアが考えていると、「そもそもあの地主の長孫は最初から姫を別に・・」とフェーヴがボソッと言います。
そんなやりとりをしていると、目の前の扉が開きます。
「えっ?なんでドアが勝手に・・」とアナスタシアが戸惑うと、「やあ、アナスタシア」とアレクセイが出てきました。
「なんとなくお前が来ているような気がしてドアを開けたら・・」とアレクセイは笑い、「あっあの、これ」とアナスタシアは驚きでお菓子を握りしめて固まります。
『うわああっ!』とアナスタシアは混乱しつつ、「ア・・アリョーシャにこれあげたくて・・」とどうにか言います。
『毎日キリルを介して渡してたのに突然本人に会うなんて!』と思いながらアナスタシアが手渡せば、「それより。アナスタシア」と、アレクセイはアナスタシアの手をとって笑いかけます。
第14話に続く>>
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悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第13話】の感想
アレクセイは息苦しい生活をしていたのですね。
アナスタシアのお菓子はアレクセイに有効だったようです。
アナスタシアは嫌われていると勘違いしているようですが、誤解は解けるのでしょうか。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」の第13話のネタバレと感想をご紹介しました。
「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。