その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
結婚発表する春の舞踏会に参加しなければいいのでは?、とメリッサは考えるのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第13話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第13話】のネタバレ
結婚発表の場に参加しないと言う案は、とても良いものに思えました。
しかし、その春の舞踏会はただの行事ではなく、主催は皇室なのです。
バシレイオス帝国は秋と春に2回ずつ、大規模な舞踏会を開催します。
貴族はもちろん、ごく少数ではありますが、チケットを買える余裕のある庶民も参加できるのです。
そんな場に、皇太子の婚約者であり公爵令嬢であるメリッサの存在は欠かせないものになります。
イアンのせいで結婚の噂も広がっているこの状況で、婚約者が現れないとなればイアンの面子は丸潰れです。
いい気味だわ、と、自室のベッドに寝転んだままメリッサはほくそ笑みます。
ヨナ、とメリッサは側に仕えるメイドに話しかけます。
「私の脚をへし折って。踊れなくなるくらいに」とかなり無茶なことをメリッサは言いますが、だめです、とヨナは冷静にバッサリと断ります。
窓を全開にして氷水に浸かるわ、とメリッサが続ければ、風邪をひいてでも行かせますよ、とスミレ色の瞳をジト目にしてヨナは答えます。
ケッ、と吐き捨て、飛び降りたい、とグズグズしながらメリッサはベッドの上で駄々をこねます。
そんなメリッサに、いっそのこと殺しては?とヨナはハキハキと答える始末です。
この、いつもブレない頑固なメイドのヨナに、メリッサは好感を抱いていました。
冷笑的なヨナはメリッサがどんなに変な発言をしても、うろたえることなくいつもズバッとものを言ってくれるのです。
まだ文句を言い続けるメリッサをいなしながら、ヨナはメリッサのか髪を整えて身支度を淡々と進めます。
メリッサの葛藤
私だってイアンを殺したい、と、メリッサは考えます。
しかし方法が思いつかないのです。
殺し屋だって、皇太子の暗殺を受けてくれる可能性は低いでしょう。
自分が頭に花でもつけて、公衆の面前で直接イアンをぶん殴って大暴れをする、くらいのことをしなければ、またこないだの直談判のようにうまくいかない可能性が高いのです。
騒ぎを起こしたとしても、誰もメリッサの言うことを聞かず、皇太子が言うことだけを信じてしまうかもしれないのです。
何もかもを評判の悪い悪女メリッサのせいにされて、皇太子の手のひらで転がされてしまうでしょう。
どう考えても舞踏会の参加は避けられそうにない、と、手の打てない自分に苛つきながらも冷静にメリッサは考えます。
なんで自分がアイツのせいで、と怒りが頂点に達したメリッサは枕をタコ殴りし、行きたくない、殺すぞ、と罵詈雑言を言う、という妄想をしながら力なく枕をポス、と叩きました。
舞踏会まで残り二週間となっていました。
どんよりとした顔で部屋を出たメリッサは、ネグリジェのまま屋敷を放浪します。
どうすれば舞踏会でイアンに一泡吹かせられるだろうか、と考えます。
そんな危機迫る様子を見かけた使用人たちはそそくさと立ち去りますが、メリッサは気付きません。
いい案を重いつかないメリッサは、どうせ参加は免れないなら新しいドレスを選びに行こうか、と頭を切り替えます。
ゴミみたいなこの世で一番ダサいやつがいいかもしれない、などと考えます。
メリッサは、この時はイアンへの復讐心で頭が一杯でした。
よって、原作で読んでいた「春の舞踏会」で起こったイベントにはまるで気が回っていませんでした。
「ヨナ、ドレスを見に行こう」と、メリッサはヨナを呼び、とりあえず舞踏会の準備を進めるのでした。
メリッサのドレス探し
ヨナを連れてドレス探しに出たメリッサは、提案されたドレスをどれも、綺麗すぎる派手すぎる、または可愛すぎると切って捨てました。
いっそ布地に穴をあけて手脚と頭が出せりゃいいでしょ、と言っては、舞踏会に行く気あります?とヨナに突っ込みを入れられたりしていました。
春の舞踏会は、通常、1ヶ月前服飾店や職人を探し始めるほど、みんなが気合の入るイベントです。
中には外国まで服を探しに行く人もいれば、代々受け継がれる家宝を身につけてくる人もいるほどです。
その尋常ではない力の入れ具合は、まるで、メリッサの妄想によれば無差別格闘技とも言えるほどです。
春の舞踏会は、それほど参加者全員が気合が入る大規模の行事なのです。
違う意味でだけど、自分も気合を入れなきゃとメリッサは決意を新たにするのでした。
イアンは元からメリッサを嫌っているのだから、ダサい格好を見せれば引きまくって結婚話をしなくなるのではないか、とメリッサはヨナを説得します。
お嬢様の評判が落ちてしまいますがよろしいんですか、と冷静なヨナは答えます。
評判ならとっくに地に落ちているからいい、とメリッサは諦め顔です。
ヨナはため息をつきますが、メリッサは開き直ったかのように笑います。
確かに、と第三者の声がして、二人はそちらを振り返りました。
第三者の正体は?
ローブを外し、露わになった白く艶やかな美貌に花を飛ばして、見慣れた銀髪の青年が現れました。
「その評判、どこまで落ちるか見ものだな」と、偉そうに言ったのは弟のジェイクです。
その格好つけた登場に、何あれ、とメリッサはつぶやきます。
「おいこの生意気野郎」と、メリッサは喧嘩を売りにかかりました。
は?、とあっけに取られるジェイクにメリッサは続けます。
メリッサは、こんな所にまでついてきたの、と偉そうな態度で煽り、そんなに私が好きかと駄目押ししました。
そんな光景をヨナとジェイクは無言で見つめます。
マジで好きって言ったら奥歯ガタガタ言わすわよ、と柄悪く罵りながらメリッサは高笑いをします。
ジェイクは、何か言いたげな顔をして・・?
第14話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第13話】の感想
不参加する、と言った割には、貴族社会の力関係や約束事をきちんと守ろうとしているメリッサは真面目ですね。
暴走するメリッサを煽てるでも叱るでもないメイドのヨナの立ち位置は絶妙で、メリッサとの掛け合いが笑えます。
メリッサが思い出さなかった、春の舞踏会で起きる予定の小説の内容はなんだったのか気になりますね。
ドレス探し中に突然現れたジェイクは、何を言いに来たんでしょう?
次の話も目が離せませんね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第13話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。