その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
舞踏会の観衆の中で、メリッサは皇太子イアンのダンスのお誘いをきっぱり断りました。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第18話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第18話】のネタバレ
断りますわ、との拒絶の言葉を聞いたイアンは、手を差し出したまま固まってしまいました。
私が踊るのをパートナーがよく思っていなくて、とメリッサは口に手を当ててしなを作ります。
内心ではイアンに対して中指を突き立てますが、微塵も見せません。
隣にいる偽パートナーのナインは素直な良い子なので、よくわからずきょとんとした顔をしています。
お父様も男性と踊ることに対して否定的な考えをお持ちなんです、とメリッサはオホホと笑いながら言いました。
どこか遠くで父である公爵はくしゃみをしましたが、風邪だと思って特に気にしていないようでした。
イアンは訝しげな顔をしてメリッサを見ています。
「公爵がお前に?」みたいな顔をするな、とメリッサは心の内でイアンにツッコミを入れます。
ハハッメリッサ、と、怒りを我慢するようにイアンは無理やり笑みを浮かべます。
意地を張っていいことなどひとつもないぞ?、とメリッサに詰め寄ります。
気に触るわね、とメリッサは鼻で笑うとわざとらしく言い訳を言いました。
「えぇ〜だって、踊りたくても周りの男性たちが止めるんですもの!どうしてかは知りませんけど」と、大袈裟に手を動かします。
そんなメリッサに、給仕が薄切りパンに食材の乗ったオープンサンドイッチを差し出してきました。
メリッサはこれまたわざとらしくそれを床に落とすと、あらま!手が滑っちゃった〜、と見下すように笑いました。
脂汗をかいたままのイアンは、メリッサの意図が読めずに固まります。
あとは、とメリッサは呟くと、あら足が!、と言い放ちながらオープンサンドイッチをヒールの踵で踏み砕きました。
こんな感じでよく滑っちゃうんです、と、イアンに見せつけます。
だから止めるのかしら、と続け、テヘッ、とメリッサはわざとらしく微笑みました。
イアンは歯を食いしばります。
殿下!私と踊りましょう、と、皇太子の背後からダンスのお誘いの声がかかりました。
最後まで言わせず、イアンはその令嬢の手を取ると「踊ろう!」と力強く言いました。
あら、と赤くなる令嬢の手を引いて、イアンはメリッサを振り返りもせずに去って行きました。
メリッサはすっきりとした顔で息を吐きました。
逃げるなら最初から挑発に乗るなっつーの、と心の内で毒づきます。
撃退を喜ぶメリッサ
そのまま機嫌良く、隣のナインを連れて飲み物の並んだテーブルに移動しました。
はいこれ、とナインに飲み物を勧めて、ナインのおかげよその調子でね、とメリッサは耳打ちしました。
報酬はたくさんあげるわ私のへそくりがなくなるけど!、と心の中も喜びで満ちているメリッサはぐっ、と親指を立てました。
メリッサは満面の笑みで、イアンの働きを賞賛します。
メリッサに褒められて、照れたようにイアンは笑いました。
ホントに綺麗に笑うんだから、とその笑みにメリッサは見惚れます。
街中で拾った時の浮浪者のような面影は微塵も残っておらず、そこにいるのは絶世の美男子です。
お互いにグラスの縁を合わせて、作戦の成功を祈っているまさにその時でした。
ナインの顔色が、まるでお化けにでも出会ったかのように青ざめます。
異変に気づいたメリッサが、ナイン?、と声をかけます。
ごめんなさい、と、声の出ない口を動かしてナインはメリッサに伝えます。
具合が悪いの?、と、メリッサがナインに手を差し伸ばします。
どうしたの、と言いかけたメリッサを遮るように、空いたメリッサの片手に自分のグラスを押し付け、ナインはどこかに駆け去ってしまいました。
え?、と、両手に一つずつグラスを持ってメリッサは困惑します。
この状況を説明してくれる方募集中です!、と内心は叫びそうな心持ちでしたがなんとか耐えます。
一人舞踏会会場で取り残されたメリッサは、私・・何かした?、と記憶を呼び起こして考えこみます。
イアンの視線が痛すぎたとか?、と会場を見回しますが、イアンはダンスフロアでどこかの令嬢と踊っています。
何?、と思いつく要素がないメリッサは戸惑います。
怯えているような顔してたけど、と去り際のナインの顔を思い浮かべます。
ああ!トイレに行きたかったのか、と、一つの可能性に思い至って、メリッサは手をぽんと打ちます。
言ってくれればいいのに・・漏れそうだったのね、と気持ちを少し落ち着けたメリッサは大人しく待つことにしました。
そのうち戻るっしょ、とグラスの飲み物を飲みました。
メリッサの困惑
しかし、踊りを見学しながら1時間待っても、2時間待っても、ナインは戻りません。
あれ・・なんで来ないんだ?、とメリッサは訝しがります。
便器にはまった?、などとも考えてみますが、あまりありそうな話ではありません。
周りの人々の「パートナーは?」、とでも言いたげな視線が突き刺さるように感じます。
メリッサとナインは出会って一週間ですが、貴族文化にも精通して仕事もよくこなすからこの界隈の経験者だと思っていた、とメリッサは回想します。
皇宮が初めてで迷っているとか?、と可能性に思い至ります。
それか逃げたとか、と考えて、メリッサの顔に冷や汗が流れます。
舞踏会も終盤なのにこのままじゃとんだ恥さらし!、とメリッサは奮起しました。
こうなったら私が探すしかない!、と決意してグラスを置いたのでした。
ナインはどこにいったのでしょうか?
第19話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第18話】の感想
自分のことを好きだと思っているメリッサからの拒絶は、皇太子にはだいぶ効いたようですね。
ここぞとばかりに挑発するメリッサに、イアンはタジタジでした。
合間合間に挟まるギャグのような描写がまた、笑いを誘いますね。
しかし、途中で顔色を変えたナインには何が起きたのでしょうか?
まだ何かが舞踏会で起きそうですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第18話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。