逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
ハーレム騎士団の中で最も毛色の違うシガーの言動と行動に、エルドリアはなんとも言えない顔をするのでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第17話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第17話】のネタバレ
「私のお願い1つも聞いてくれないの、エッセン・・」と、ユリエルはエッセンにすがります。
「こんなことしたらお前が辛いだけだ、ユリエル」とユリエルは抱きしめたユリエルの髪を軽く漉きます。
「一体何のためにこんなことをするんだ?」と問われて、「言えないっていったでしょう!あなただってそうじゃない!私と同じ気持ちでしょう?」とユリエルは顔を上げて感情的に反発します。
「変わることなんて何もないわ、エッセン。もともとしていたようにしてくれればいいの。私は相変わらずあなたの側にいるし。あなたも私を愛しているでしょう?」、とユリエルは静かに言って、再びエッセンの胸に顔を埋めます。
エッセンは諦めたようにため息を一つついて、「わかった。お前の望むとおりにしよう。だからどうか泣かないでくれ」と言いました
ユリエルは、エッセンに見えない角度でニヤリと笑うのでした。
エッセンと手紙
ユリエルが去った後、エッセンは皇女からの贈り物を眺めます。
そこには、返された自分の剣と、エルドリアからの手紙が添えられていました。
『あなたが望むなら、今度の皇室騎士入団試験を受けなさい。皇室内で剣を所持することも許可するわ。奪われていたあなたの剣も返してあげる。エッセン・ベルロード。その選択に後悔のないように』
腰にその剣を刺し、エッセンは何かを考えます。
【忘れられない気持ち、が覚醒待機状態に転換しました】
エッセンの気持ちの変化に反応して、ゲームウィンドが立ち上がります。
【覚醒スタート】
【0%】
【アクセス不可】
【強制スリープモードに転換しました】
そうして、ゲームウィンドウは、何かしらのエラーを叩き出すのでした。
エルドリアとユリエル
「何のつもり?」と侍女の叫ぶ声が聞こえてきました。
エルドリアが騒動の現場に行くと、ユリエルが侍女らに取り押さえられているところでした。
「寝殿に近づくのは禁じられたけど、私は正式なこの宮の宮人です!どうしてこの宮にいてはいけないんですか?」とユリエルが言います。
「寝殿の通路にいたということは、明らかに何かを企んでいたんでしょう?騒がずに今すぐここを出ていきなさい」と一人が言います。
「仕方ないわね。ひとまず連れていきましょう」ともう一人が言います。
そこで、ユリエルがエルドリアの存在に気付いて顔をあげました。
「何があったの?」とエルドリアが問います。
「それが・・」と説明しようとする侍女を遮り、「姫様!」とユリエルが声を上げます。
「提案がございます。エッセン・ベルロードに関することでございます。話を聞かれて後悔されることはないかと」と掴まれた腕を振り払い、ユリエルがエルドリアに向かい合いました。
「ユリエルだけ残して、皆下がってちょうだい」とエルドリアは命じるのでした。
ユリエルの提案
「私を救ってくださったご恩をお返しさせてください」と、エルドリアの前に跪いたユリエルが言います。
何を企んでいるか手に取るようにわかるわ、と思いながらもエルドリアはそれを顔には出しません。
「恩?専属侍女にしてくれということ?」とエルドリアは問います。
「はい。姫様が私を生かしてくださった理由は分かりませんが、ベルロード様ともすでに話がついております」とユリエルは答えます。
「話って?」と、冷たい目を向けたままエルドリアは聞きます。
「以前のように毎晩、姫様にお使えするそうです。彼のことを気に入っていらっしゃったでしょう?」と、ユリエルはさらりと言いました。
「あなたが彼に何と言ってここに来たのかは知らないけれど・・」と言いながら、エルドリアは肘掛け強く握りしめ、怒りを堪えようとしましたができません。
「よくもそんなことができるわね!」と立ち上がり、ユリエルに詰め寄ります。
「何のことを仰っているかよく・・」とユリエルはとぼけますが、エルドリア追求は止まりません。
「彼の心を手に入れておいて、まだ他のものを望むの?他のものを欲しがるの?」、と強い口調でエルドリアは言います。
ユルエルは自分が望むもののために、エッセンにエルドリアの寝室に行けと言ったのです。
毎晩他の女の寝室に、それも仇の寝室に行けという言葉を、どんな顔でユリエルが言ったのかを考えると、エルドリアは怒りが止まりません。
また前のように泣いたのでしょうか?
それとも、幼い子供のように駄々をこねたのでしょうか?
そんなエルドリアの怒りを、ユリエルは薄っすらと笑みさえ浮かべて受け止めます。
「姫様こそ、持て余すほど多くのものを手に入れられたではありませんか。私がたったわずかなものを望むことさえも、気に食わないと仰るのですか?」と、真っ直ぐな目でエルドリアを見るのでした。
「姫様に心も捧げるようにと言いましょうか?」と簡単に言うユリエルに、エルドリアは衝撃を受けます。
ユリエルにとって、エッセンは愛する男というよりは、ゲームの駒として考えているような言い方でした。
「・・命が惜しければそこまでにしておきなさい。・・私は、絶対にあなたの望むとおりになどなってやらないわ。だから、諦めなさい」、静かにエルドリアは告げます。
先ほどまで笑みすら浮かべていたユリエルは、驚いたようにエルドリアを見上げます。
【原因不明のエラー発生!新たな分岐点を発見しました!】
ピロン、という音とともにウィンドウが立ち上がります。
新たなエンディング
【今のままの幸福:皇女の心変わりにより〈隠しエンディング〉がオープンされました。
こちらを選べば、恐れていた死の影と運命の渦から抜け出すことができます。
終わらない名誉と富貴栄華を永遠に放棄し、進行中の〈ロビア・ジュランヌ〉と〈エクロット・フェイシス〉ルートが閉鎖されます】
そのウィンドウを確認し、エルドリアは『さあ選びなさい。私もあなたも生き延びることができる唯一の道を』と、ユリエルを睨むように見下ろします。
物語の幕引きと同時に下されるものが永遠の安息か、元の世界への帰還か、永遠にこの場所に残り続けることなのかはわかりません。
【後戻りはできません。慎重に選択してください。今のままの幸福、を選びますか?
1.選択する、2.選択肢しない】
これがあなたと私2人ともが生き残ったままでこのゲームを終わらせることのできる唯一のハッピーエンドよ、とエルドリアはユリエルを見守ろます。
しかし、選ばれたのは2の、選択肢しない、でした。
「私のような者が諦めるものなど何がございましょうか。ただ私は姫様のお役に立ちたくて申し上げただけで・・」と、迷いない顔でユリエルが笑います。
【隠しエンディングが消滅しました】
ウィンドウが無常に結果を表示します。
エルドリアは、毎晩のようにうかぶゲームウィンドウを眺めながら考えていたことがありました。
もしかしたらユリエルも、望んでもいないのにこの場所にくることになったのではないか、仕方なくゲームを進めているのではないか、といったことです。
もしかしたら、正直に打ち明けてお互いを助け合うことすらできるのではないかと考えていました。
しかし、そんな甘い考えは今目の前で砕け散ってしまいました。
「姫様、話を聞いてくださりありがとうございました。心より感謝いたします。私はこれで失礼いたします」と言うユリエルに、「『そんなことはしなくていい』・・とエッセンに伝えて」とエルドリアはなんとか答えるのでした。
そのまま立ち去るユリエルを見送ったあと、エルドリアは自室のベットに仰向けになって現状を振り返ります。
始まりは同じであろうとも、ユリエルとエルドリアの目的は異なり、向かう道は違うようでした。
このままではどちらかが死ななければならず、本当に他の方法はないのか、とエルドリアは悩みます。
そんな時に、ピロン、とまたゲームウィンドウが立ち上がる音がしました。
第18話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第17話】の感想
ユリエルはエッセンに対してかなり酷いことを願いますね。
受け止めようとするエッセンが痛々しく見えます。
誰も殺したくないエルドリアの優しさを感じますが、なかなかうまく行きませんね。
ユリエルの迷いない笑顔と、揺れるエルドリアの暗い顔の描写が対照的で魅入りました。
最後に現れたゲームウィンドウは何を提示するのでしょうか。
次の話も楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第17話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。