逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
エルドリアは最近顔を見せない愛人ナドリカの元へ向かい、ベッドに押し倒すのでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第20話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第20話】のネタバレ
「ひ・・姫様・・僕は」と愛人のナドリカは赤い顔で言い淀み、エルドリアはナドリカを押し倒した姿勢のまま眺めます。
『彼の頭の中を覗き見てみたい。前は私の側にいたいと言っていたのに、どうして今は私から逃げ出すことばかりを考えているのか』と、エルドリアは悶々としながら考えます。
「正直に答えて。急に私のことを避けるようになった理由は何?」と問えば、「姫様を避けるだなんて・・そんな恐れ多い・・!」とナドリカが慌てます。
『そう、これは困らせるための意地悪』、と自覚しながらエルドリアはさらにナドリカを問い詰めます。
「ここ数日、私の部屋に来なかったじゃない」と言えば、「それは・・」と赤い顔のままナドリカが答えに詰まります。
エルドリアの頭の中には不安が渦巻いていました。
『ユリエルのせいで距離をおいた方がいいと先に考えたのは私の方なのに、もしかしたらあなたが皇女とは違う私の行動に心変わりしてしまったんじゃないか。そのせいで私のことが嫌いになったんじゃ・・』、と思考が悪い方へ回転します。
「卑しい奴隷である僕が・・姫様にこのような気持ちを抱くことは許されないからです・・」と、絞り出すような声でナドリカが言いました。
「ちょっと待って。あなたが奴隷だったことが今の話と何の関係があるの?」と、エルドリアはナドリカの発言を不思議に思います。
「僕は・・僕は姫様に喜んでいただけえるだけで幸せなんです・・。ただそんな風に僕のことを利用してくださればいい・・。僕から姫様を望むような気持ちを抱くのは・・」と、頬を染めたまま目を合わせずに、ナドリカが答えます。
そんな落ち込む様子すら見せるナドリカを見て、エルドリアは『ナドリカも私を望んでくれていた・・』と気づくのでした。
意を決したエルドリアが「ナドリカ、もう私の部屋には来ないで」と言うと、「ぼ・・僕を捨てられる・・」と捨てられた子犬のような顔でナドリカが意気消沈します。
「何言ってるのよ!?そういうい意味じゃなくて・・」とエルドリアは慌てます。
『泣かせるつもりで言ったわけじゃないのに!!』、とやや焦り気味です。
「・・これからは、私があなたのところへ行くわ」と、エルドリアは優しく言い、ナドリカは目を輝かせます。
「だからあなたも私に言ってくれる?」とエルドリアが促すと、ナドリカは少し考えます。
自分の気持ちを正直の伝えるのにまだ葛藤があるようでした。
「・・姫様に・・姫様に、触れたいです」と俯いたまま呟かれた言葉に、「私もよ」とエルドリアは答えます。
2人はそのまま抱きしめ合い、唇を重ねたのでした。
ロビアとエルドリア
「今日は遅刻されましたね」と、愛人のロビアが言ったのは、国交問題についての授業が終わり、お茶を飲んでいる時でした。
「まさか・・そのせいで授業の間中ずっと目を合わせてくれなかったの?」と、エルドリアは呆れたように言いました。
「・・聞きましたよ。昨日は他の部屋で夜を過ごされたと。・・そのせいで俺との約束時間に遅れて来られたんでしょう?」と、寂しげにロビアは話します。
「だから今、私の前で酒を飲もうとしているわけ?」と、エルドリアはロビアの手にあるワインを見て指摘します。
「授業以外の時間を俺がどう楽しもうと、姫様には関係ないでしょう。それと酒にはかなり強い方ですからご心配なく」とロビアがつんとした様子で言いますが、エルドリアには拗ねているようにしか見えませんでした。
「この前あんなに大騒ぎしておいて?」と、この前の騒動をエルドリアは指摘します。
ユリエルと関係を持ったすぐ後に、酔った状態でエルドリアの部屋に押しかけて、『どうして俺はダメなんだ』と縋ってきたあの時の話でした。
ロビアはビクリとすると、グラスを口から外して机に置き、なんとも言えない顔で固まります。
「それじゃあ、あの時は一体どれだけ飲んだって言うのかしら?まったく。酔ってる時はまだ可愛げがあったのに」と、エルドリアは言いますが、ロビアは何も言えずに咳をひとつしました。
その時、「姫様!!」と侍女のデイジーが大声で扉を開けて飛び込んできました。
エルドリアとデイジー
その腰には、その行動を止めようとした別の侍女が抱きついています。
「私を見捨てにならないでください!どうして他の宮へ行けなど仰るのですか!?」と、デイジーは泣いて訴えます。
「見捨てるだなんて。皆、必死になってこの宮から抜け出したがるのに、どうしてあなたは泣いているの?」と、優しくエルドリアは問います。
「私は他の宮になんか行きたくありません!姫様の側にいたいんですぅぅぅ!」と、デイジーはエルドリアに抱きつきます。
引き留めようとした侍女はあんぐりと口を開け、ロビアは無表情のまま、その光景を眺めています。
『この子は一体・・。この前の件でひどく驚かせてしまったから、他の宮へ行かせてやろうと思ったのに』と、エルドリアはちょっと困ります。
エルドリアに懐いているという理由でユリエルに酷い目に遭わされかけ、目の前で強権をふるうエルドリアを見たのですから、驚き怯えて当然でした。
『何をしでかすかわからないユリエルを、むやみに遠くへ追い払うわけにも行かないし・・』と、泣くデイジーの髪を撫でながらエルドリアは考えます。
そして「あなたの望む通りにするといいわ」と言うと、「ほ・・本当ですか?」とデイジーが喜びます。
「ええ・・私も、あなたのことが嫌で他の宮へやろうとしたわけではないのだから」とエルドリアが言うと、「姫様〜!!」とデイジーは歓喜の声をあげるのでした。
それを眺める侍女は皇女に対する不敬さに慄き、ロビアはなんとも言えない顔をするのでした。
解放されたユリエル
ピロン、と音がしてゲームウィンドウが立ち上がります。
【[監禁]状態が解除されました】
【[衰弱]状態が維持されます】
【エッセン・ベルロードがあなたの部屋まで送るために迎えに来ています。
彼と共に部屋で戻りますか?
そうしてしまうことにより、もしかしたら隠されたイベントが発見できなくなってしまうかも・・?
A:断る、B:一緒に戻る、C:少し歩きたいから側にいてくれと頼む】
そんな切り替わるウィンドウを、エルドリアは寝室で眺めていました。
『牢から出されてすぐ、何かを企むだろうってことは予測していたけど・・』と、考えます。
エルドリアはユリエルの解放を注視していたのでした。
【どこへ向かいますか?
A:本宮の庭園、B:皇帝の寝室、C:「ユリエル・ローズ」の部屋】
ユリエルが選んだのは、どうやらA:本宮の庭園のようでした。
愛人エッセンの提案は断ったようです。
エルドリアは外套を羽織り、移動を開始します。
本宮の庭園入り口にたどり着くと、足を引き摺るようにして一人で歩くユリエルの姿が見えました。
『まともな鎮痛剤も打ってないから、普段通りに歩くこともできないでしょうね』と、エルドリアは棒叩きの刑の後遺症を見て取ります。
「・・チクショウ!!」と、動く度に感じる痛みにユリエルは叫びます。
『耐えなさいユリエル。あなたがデイジーにしようとしたことに比べれば、こんな罰はなんともないでしょう』と、エルドリアはそれを見つめます。
ユリエルは、前に見たゲームウィンドウが気になってユリエルを追いかけてきました。
先ほど出会った警備兵は、『庭園には今、皇帝陛下がいらっしゃっておいでです』と言っていました。
やはり、ルート解放に必要な「6回の偶然の出会い」のためにシステムが動いているようです。
『こんな夜中に一人で散歩だなんで・・何か悩み事でもあるっていうのかしら』と、エルドリアは兄である皇帝のことを心配します。
『ユリエルと皇帝が出会うことだけはなんとしても防がなきゃ。システムなんかバグを食らってしまえばいい』と、エルドリアはゲームシステムに反抗心を示すのでした。
「ユリエル」と、エルドリアは姿を見せて話しかけます。
エルドリアとユリエル
ユリエルは驚いた様子で『隠されたイベントって皇女と出会うことだったの!?』と動揺し、「・・私を殺すために来られたのですか?」と尋ねます。
「あなたを殺すために、わざわざ私が顔を見せにくる理由はないでしょう」と、涼しい顔でエルドリアは答えます。
「殺すためじゃないなら、どうして私を生かしたままでいるのですか?ベルロード様に何かをするつもりなのかと思えば、それも違うし」と、ユリエルは不審がります。
「あなたこそ分かっていてこうしているんじゃないの?私があなたを殺すことはないと思っているから、あんなマネができるんでしょう」と、エルドリアは答えます。
ユリエルは一瞬驚いた顔をしましたが、すぐに口元に笑みを浮かべます。
「それで・・何か気になっていらっしゃることがあるようですね?もしかして、姫様が隠している秘密を私が暴いてしまう事を恐れていらっしゃるのですか?」と、勝ち誇ったような顔でユリエルが言い放ちます。
「・・ユリエル」と、声をかけながらエルドリアはユリエルに近寄ります。
「そんなことはどうでもいいの」と言いながら、ユリエルの頬に手をかけます。
「『この程度なら殺しても構わない』そう思った時に私はあなたを殺す。だから行動には気をつけなさい」と、エルドリアは両手でユリエルの頭を持って、正面から囁くように言います。
「私が本当にあなたを殺してしまう前に」というエルドリアに、ユリエルは目を見開きます。
エルドリアの手が外れた後、一歩下がったユリエルは「ご忠告、感謝いたしますわ姫様」と気丈な姿を見せました。
「それじゃあ、どれだけ理解したのか見せてもらおうかしら?今すぐ私の前から消えなさい」と、エルドリアは笑い、そして命じます。
「・・仰せの通りに」と、ユリエルはカレーシーをして答えるのでした。
エルドリアの振り返り
『これで良かったのよね・・?』と、エルドリアは自室で自らの行動を振り返ります。
『ユリエル自分の部屋に戻って、皇帝もあの場にはいなかったから2人が会うことは・・』と、外套を脱ぎながらエルドリアが考えた時、ピロン、とゲームウィンドウが立ち上がります。
【おめでとうございます!「偶然の出会い」を達成しました】
「え?」と、エルドリアはその、禍々しい真っ赤なウィンドウを見上げます。
【あなたの部屋の前をうろついていた皇帝と出くわしました。
あなたが部屋の中で寝ているものだと思っていた皇帝は予想外の出会いにひどく驚いています。
今すぐ捕まえなければ彼はこのまま逃げてしまうかも?
A:誰だか気づかないフリをする、B:部屋へ入ろうと言う、C:気絶する】
切り替わったウィンドウは、次の選択肢を映し出すのでした。
第21話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第20話】の感想
純粋なナドリカとデイジー、強がりのロビアと個性がよく現れるシーンが多かったですね。
ユリエルが出てこないシーンでは、穏やかな話も多いと感じます。
エルドリアがどう妨害しようとしても、なかなか上手く行かないようですね。
システムの補助がなかなか厄介です。
「偶然の出会い」の1回目が達成されてしまいましたが、エルドリアはどうするのでしょうか。
次の話も気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第20話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。