逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
エルドリアの妨害の甲斐なく、「偶然の出会い」の1回目が達成されてしまうのでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第21話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第21話】のネタバレ
エルドリアが驚いて見上げる中、ゲームウィンドウは選択肢を提示します。
【あなたの部屋の前をうろついていた皇帝と出くわしました。
あなたが部屋の中で寝ているものだと思っていた皇帝は予想外の出会いにひどく驚いています。
今すぐ捕まえなければ彼はこのまま逃げてしまうかも?
A:誰だか気づかないフリをする、B:部屋へ入ろうと言う、C:気絶する】
ユリエルが選んだのは、C:気絶する、でした。
【クリティカル!好感度が99アップしました】
ピロン、と好感度アップのウィンドウが立ち上がります。
【クリティカル!好感度が99アップしました】
それが消える前に、もう一度、同じ表示が立ち上がります。
【クリティカル!好感度が99アップしました】
もう一つ、二つ、三つと、好感度アップの表示が数十と続くのを、エルドリアは瞬きも出来ずに見つめるのでした。
『気絶した人を置いて逃げる人はいないだろうけど・・だからってこれは・・どうみてもはじめから恋に落ちる気満々だったんじゃない・・好感度がこんなに急激にあがるなんて!』と、エルドリアは軽く顔を押さえて考えます。
【ルート解放に必要な好感度が達成されました】
やがて、ウィンドウの表示が落ち着きました。
『私がどれだけ手を尽くしても、起こるものは起こってしまうのだろうか。逃れることはできない運命だったのだろうか』と、エルドリアは絶望感を感じます。
しかし、『完全なルート解放まではまだ5回の機会が残っている』と希望を見出すのでした。
【ルート解放に必要な条件がまだ達成されていません。「偶然の出会い 1/6」】
【手掛かりを獲得しました。現在まで集めた手掛かり「4/5」】
エルドリアは浮かんでいるゲームウィンドウから情報を得ようと隅々まで見つめます。
『問題は手掛かりだけど、全部集めたら何が起こるのかしら?』と、エルドリアは「手掛かり」というワードに着目します。
『もしかしたら、私が戦うべき敵は、ユリエルじゃなくて、このシステムウィンドウの向こう側にいる存在なのかもしれない』と、エルドリアは感じるのでした。
謎の鳥と紙片
「たいして寝てないのにもう朝・・?」と、朝日を感じてエルドリアは目覚めました。
キュウ、と窓際で音がしてエルドリアはそちらを見ます。
「・・・鳥?」とエルドリアはつぶやきます。
キュウ、と鳴く薄茶の鳥は鷹のようにも見えました。
「どこから入ってきたの?足についてるこれは・・?」と、エルドリアが鳥の足に結び付けられた紙片に気付きました。
「エイデン・フラン?」と、紙片を開いたエルドリアは読み上げます。
「わあ、姫様。どうしてエイデン・フランをご存知なんですか?」と、明るい声がすぐ側で聞こえました。
お掃除に参りました、と笑顔を向けてきたのは侍女のデイジーです。
「この場所を知っているの?」と問えば、「もちろんです!聖都にある大きな旅宿で、私も城外にお使いに行って遅くなった時に一度泊まったことがあるんです」とデイジーは答えます。
『旅宿?』と、エルドリアは訝しみます。
その紙片には、他には「3日後の早朝」としか書かれていません。
『皇女の寝室に直接伝書を送り、こっそり城外の旅宿に呼び出すだなんて・・』と、紙片を眺めながらエルドリアは思案します。
「・・エイデン・フラン」ともう一度声に出し、『これがシステムの招待ならば応じるしかない』とエルドリアは決意するのでした。
エルドリアとデイジー
『あの日以来、皇帝とユリエルも特に動きはないわね』と、お茶を飲みながらエルドリアは考えます。
『確かに・・「偶然の出会い」を達成しなければならない。「持続時間」が増えたから慎重に動くつもりなのね』とエルドリアは推測します。
あくまでも、出会いは偶然でなければいけないのです。
好感度が現在は高いので、すぐに動かなくても皇帝の関心がなくなることはしばらくないでしょう。
『時々、エッセンに関するシステムウィンドウが現れたけど、彼が以前に皇女に奪われた自由も剣も返してあげたし、彼にはこれ以上関わらない方がいいだろう』と、エルドリアは考えます。
愛人のたちのなかで、ユリエルと最も親しいエッセンは、皇女に刃を向ける可能性が高い人物でした。
『明日が伝書に書かれていた約束の日だから、今日はせめてこのまま平穏に・・』と、エルドリアはゆっくり紅茶を啜ります。
「姫様」と、そんな中デイジーが話しかけてきます。
広がる噂
「私・・最近悔しくて仕方ないんです」と、デイジーはクッキーを頬張りながら怒ります。
「どうして?」とエルドリアが問えば、「姫様に関するおかしな噂が出回ってるじゃないですか」とデイジーは答えます。
『皇女の以前の行動を考えれば当然のことじゃないかしら・・。最近でこそ大人しいけど、そのせいでかえって表に出てなかった噂が溢れ出したのかも知れないし』と、エルドリアは冷静です。
しかし、「姫様が女色に目覚められたって大騒ぎなんですよ!」というデイジーの言葉に、エルドリアは飲んでいたお茶を吹き出します。
「・・女色?」とむせながらも問えば、「最近とりわけ女の子ばかりをお傍に置かれていると裏で言われていることご存知ですか?でも私が一言言ってやろうと追いかけていくと、皆そそくさとどこかに行っちゃうんですよ!知らん顔して!」とデイジーはプンプン怒っています。
エルドリアは何と言ってよいか分からず、デイジーが喋るに任せます。
「女色どころか最近の姫様はとっても堅実に過ごしてらっしゃるというのに!」とデイジーは文句を言います。
『傍に置いてる女の子ってきっとデイジーのことだと思うけど・・それを本人に教えてやる必要はないわよね?』と、エルドリアは黙っていることにしました。
「それと・・何でもありません」と、急にデイジーはハッとして口を押さえました。
「言いかけてやめるなんてどうしたの?他の侍女を呼んで訊いてみましょうか?」とエルドリアが言えば、「姫様ひどいです!」と口を押さえたままデイジーは困り果てます。
「あ・・えっと・・その・・。姫様が成年にもならない少年たちだけを奴隷として買い集めているという噂があるのです。そして・・年を越す前に皆死んでしまうのだと・・」と、デイジーは言いにくそうに答えます。
「どういうこと?」とエルドリアが問いかければ、「だからおかしな噂なんですよ!」とデイジーが言います。
デイジーには思い当たるようなことはないようでした
その時、ピロン、と音が聞こえ、ゲームウィンドウが立ち上がりました。
【ベルロード最後の王子:クエスト完了おめでとうございます。
弱点を入手 1/1、醜聞流布に成功 3/3】
それを見て。『予想はしてたけど・・やっぱりユリエルの仕業ね』とエルドリアは確信します。
『ただ1つ気になるのは、その噂が本当に何の意味もない醜聞なのか・・。ただの噂にしては、「年を越す前」だなんて具体的な期限まである。実際、もうじき年末だもの』と、エルドリアは考えます。
ピロン、と新たなウィンドウが立ち上がりました。
【おめでとうございます!全ての手掛かりが集まりました!】
【獲得した手掛かりを組み合わせます】
ウィンドウの表示が次々に切り替わります。
【14%・・】
【65%・・】
エルドリアはそれを見ていることしかできません。
【組み合わせに成功しました。すぐに確認しますか?】
【「奪われたものは皇女の寝室にある」】
「姫様?」と、エルドリアの様子に異変を感じたのかデイジーが心配そうに問いかけました。
「・・今日はもう休みたいから下がってちょうだい」とエルドリアはデイジーに告げます。
寝室捜索
デイジーが居なくなると、エルドリアは早速寝室を探し始めました。
『「皇女」は一体何をしでかしたの?』と、あちこちの引き出しを開けて回ります。
主人公には、憑依する前のエルドリアの記憶がありません。
悪女である皇女が何をしでかしていたかは、エルドリアである今でさえ、具体的にはわからないのです。
『奪われたものだなんて・・。宮人のものを奪って寝室に保管しているですって?本当にユリエルにに見つかってはまずい秘密でもあるっていうの?』と、怒りすら感じていました。
『まさか・・事はすでに起こってしまっていて、あとはそれが暴かれるのを待っているだけなのだとしたら・・?少なくとも女色や奴隷を殺すだなんてあの噂が、ユリエルと関わっているとは思えない』と、エルドリアはそんな可能性を思いついて動きを止めます。
すでに、寝室のものは盗られてしまっているのかもしれません。
ゲームウィンドウから察するに、流布された醜聞は3つあるようでした。
『だとしたら、最後の醜聞がカギだということ?』と、エルドリアは推測します。
『このゲームのシナリオは一体何?ユリエルの望むエンディングは?確かなのは、皇女の没落にユリエルが加担するという事実』と考えながら、気を落ち着かせるためのベッドに座ります。
以前に見たゲームウィンドウの情報から、ユリエルにとっての攻略失敗は、死の影と運命の渦に囚われることだとわかります。
ユリエルが求めているのは。終わらない名誉と富貴栄華です。
皇女を引きずり落とすために、ユリエルが手に入れるべきものは二つあります。
正当性と支持勢力です。
ゲームの主軸となる攻略キャラクターたちが既存皇室の反乱分子たちなので、難しい話ではありません。
エッセン・ベルロードは皇女に滅ぼされた亡国の王子、ロビア・ジェランヌは皇女に放置された愛人、ナドリカは皇女に虐げられた奴隷の愛人、エクロット・フェイシスは皇女に戦場へ追い立てられた愛人なのです。
攻略の成功によって皇女を失脚させるか、殺すことになるのでしょう。
皇女は皇帝の妹で、唯一の皇位継承者とはいえ、多くの貴族たちを敵に回せば命が危なくなるかもしれません。
誰かが始まりとなる小さな火花さえ散らしてくれれば、それは始まってしまうかもしれないのです。
『始まり?・・だから弱点を探して噂を広めたの?証人になってくれる皇女の「男たち」を誘惑して?』と、エルドリアは考えをまとめます。
ピロン、と再びゲームウィンドウが立ち上がります。
【突発クエストが発動しました!
勝戦軍のトップとして首都に入城し凱旋式を行うエクロット・フェイシス
彼が送った手紙には、あなたへ頼みが書かれていました。
エクロットが望むのは「エルドリア・ビオッテ・セシリア」の個人的な情報です
A:渡す、B:渡さない】
『エクロット・フェイシス・・。ユリエルと長い間手紙をやりとりし、皇女の身上について暴こうとする者が戻ってくる』と、エルドリアは身震いします。
A:渡す、が選ばれるのが見えました。
『私は、この危機を乗り越えることができるだろうか』と、エルドリアは不安を感じるのでした。
第22話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第21話】の感想
たった一度の「偶然の出会い」で皇帝の好感度の上がり方が恐ろしいですね。
謎の紙片も登場して、今回は新しい情報が非常に多かったです。
自分が話題にされているとはちっとも気づかないデイジーは相変わらず可愛いですね。
醜聞流布まで行われていたとは、エルドリアの味方を増やすのはなかなか難しそうです。
まだ詳細が明らかではないエクロットですが、登場前から不穏な情報だらけです。
エルドリアは危機をどう乗り越えるのでしょうか。
次の話も楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第21話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。