逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
エルドリアが部屋で愛人ロビアの小言を聞いていると、「宮人が首を吊りました」と侍女のデイジーが飛び込んできました。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第30話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第30話】のネタバレ
首を吊ったのは、先日に愛人のロビアを辱めた宮人のうちの一人でした。
発見が早かったため、命の別状はありません。
報告を侍女のベスから聞きながら、『前もって見回るように言っておいてよかった・・』とエルドリアは考えます。
先日、愛人エクロットが、皇室を軽んじた者たちの命を全て奪った方がよいとエルドリアに主張しました。
罪を犯した宮人たちの報告は継続的に受けていましたが、エルドリアはその後、もう少し念入りに見守るようにと命を下していたのでした。
もしその命令がなければ、この宮人はそのまま死んでいた可能性がありました。
皇女が罪を犯した彼らを殺さずに生かしているために、宮内では『苦しむ姿を見て楽しんだ上に1人ずつこっそり痕跡も残さずに殺すつもりらしい』という噂が流れていました。
エルドリアは、その噂を放置していました。
それを聞いた人々が恐怖に怯えて、もう二度と同じようなマネしないだろうと考えたからです。
しかし噂は抑止力に留まらずに、その噂の対象は忌み嫌われ、非難されて蔑まれ、彼らは完全に孤立しました。
もっと悪質な他の人々を棚に上げて、彼らはそんな扱いをされて当たり前なのだとされました。
自殺を試みた若い宮人は、先輩侍女に言われて見張りに立っていただけでした。
彼らは、そこまで追い詰められてしまいました。
「宮外に送って働かせている者たち以外で、以前の件と今回の件の全ての関係者を捕らえて頂戴」とエルドリアはヘスに命じます。
そんななか、ふと、エルドリアは先ほどまでいたロビアがいないことに気づきましたが、構わずヘスに指示を続けるのでした。
処罰の行方
エルドリアが身支度をしているところに、ヘスが報告に来ました。
「夜中に逃走を試みようとしていた侍女たちが追加で見つかりました。ご命令通り全員拘束しております」と報告を受けながら、エルドリアは『これは明白な私の失策だ』と考えます。
直接の関係者だけを宮外に追い出すだけでは不十分でした。
『これからは、正しいことではなく、今この瞬間に必要な方法を選ばなければ』と決意し、エルドリアは広場へと向かうのでした。
エクロットの驚き
『まさか、姫様が本当に・・処罰を!』と、考えながら走って駆けつけたのは愛人のエクロットでした。
エクロットが到着したのは、エルドリアがちょうど宮人4名の右手を切り落とすという処罰を言い渡す場面でした。
『あの人は誰だ?』と、そんな光景を見てエクロットは戸惑います。
「これ以外に関わった者たちは、鞭打ち7回の刑に処した後で同様に宮外へ追放とするわ」と、エルドリアは残りの者達への処罰を宣言します。
『姫様の様子が以前とは違うことは感じていたが、ただ長い間側を離れていたせいだと思っていたのに』と、それを聞いてエクロットは悩みます。
事が終わった後、エクロットは皇女に会いに向かいました。
会って何を言うべきか、エクロットの中でまとまってはいませんでした。
ただ、今すぐに会わなくてはならないような気分に囚われていました。
自分の中の気持ちの理由がはっきりしないまま、エクロットは廊下を歩きました。
やがて、視線の先に皇女を発見して「姫様」と一例します。
エクロットとエルドリア
「結局あなたの言う通りになったわね」とエルドリアはエクロットに話しかけます。
「気になさる必要はありません」とエクロットが言えば、「そう・・あなたはそう言うと思ったわ」と返されます。
その言い方を不思議に思うエクロットに、エルドリアは「正しいかどうかの問題ではないと、あなたが言ったでしょう。それでも教えて欲しいの」と言います。
エルドリアは、以前にエクロットが宮人たちへの処罰に対しての苦言を呈した件を言っているようでした。
「私が彼らを罰したことは正しかったのか」と言えば、「姫様は正しいことをされたのです」とエクロットは淀みなく答えます。
「下の者が上の者を辱めたから?それとも、望まない相手に無理やり手を出したから?」とエルドリアは問いを重ねます。
「両者の違いが分かりかねます」と答え、エクロットは『姫様は何が言いたいのか』と悩みます。
「前者であればそれは彼らだけの罪で、後者であれば誰でも罪に問う事ができるわ。たとえ皇帝であったとしても」とエルドリアは言い、「姫様それは・・!」とエクロットは、皇女の言葉を止めるかのように慌てて跪きます。
エクロットにとって、皇帝は最高権力者であり、それに楯突くことなど考えられないことのようでした。
『正しさよりも権力を重視する。こんな盲目的な服従は望んでいないのに・・』と少し悲しそうに、エルドリアはエクロットを見つめます。
エクロットは、誰かの下に必ず従属し、自身の全てを捧げなければならない性質なのかもしれません。
『そうだとしたら・・』とエルドリアは考え、「あなたに一つ質問をするわ。答えてくれる?」と問いかけます。
「もちろんでございます」と答えて、エクロットは頭を上げました。
「方法が間違っていれば直せばいい。それが無理なら、また別の方法を探せばいい。でもその意図がまちがっていれば、それがどんな方法であっても誤りになる」とエルドリアは話します。
「だからあなたに聞くわ。あなたは私の『間違った方法』になるの?」と、話しかけながらエルドリアはエクロットの眼前まで行き、手を差し伸べます。
「それとも、私の『また別の方法』になってくれる?」と問いかければ、エクロットは硬直したようにエルドリアを見て、そっと応えるように手を伸ばします。
『この男がこのまま永遠に変わらないのであれば、その主人のために命まで差し出さなければならないとしたら・・・その瞬間、私はそうであればむしろ、私が彼の主になろうと思った』と、エルドリアは決意します。
エクロットは恭しく皇女の手を、両手で包み込むように掴むと額をそこに押し当てます。
「姫様の進む道を喜んでご一緒いたします。その行き着く先がどこであろうと」誓うのでした。
第31話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第30話】の感想
人の命を大事にする主人公の選択が、逆に被害者を増やしてしまったようですね。
皇女が皇女らしくしなければならない秩序が宮にはあるようです。
エクロットはもう盲目的に真っ直ぐで、偉いものは偉くて秩序は絶対と純粋すぎますね。
エルドリアが主人になると決めたことで、エクロットはどう変わるのでしょうか。
次の話も楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第30話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。