逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
ナドリカは、エッセンとエルドリアが話している現場にたどり着きますが、シガーに二人の会話を邪魔しないようにと留められるのでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第36話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第36話】のネタバレ
「それを知ってどうしようというの?忘れろと言ったはずよ」と、エルドリアはエッセンの手を払い除けます。
「もう二度と会わなければ終わること。なんのために・・」とエルドリアが言いかけて、
「それが。そんなことが可能だとでも?お前にこの苦痛が分かるのか?」と、暗い顔でエッセンが遮ってつぶやきます。
「毎朝、目覚める時も食事をいる時も、歩いている時も笑っている時も、悲しい時も誰かを愛している時も、また眠りにつく時もどの瞬間からもお前が消えないんだ」と、エッセンは話します。
エッセンの心には祖国のベルロードが戦争に負けた時に、エルドリア皇女に剣を向けられた光景が、深く刻みつけられていました。
「それなのにお前は・・そんなに簡単に・・」と、エッセンはエルドリアをじっと見つめます。
「これ以上盗み聞きはよくないからな」と、そこでシガーが割り入ってきました。
シガーの登場
「姫様、誰かさんがさっきから姫様のことを待っていましたよ」と言われ、エルドリアはナドリカがいる事に気付きます。
心配そうなナドリカの顔に、『私が急に消えたから心配していたのね』とエルドリアは察します。
そういえば、ナドリカが飲み物を取りに行っている間に、エルドリアはバルコニーから落ちたのでした。
「エッセン。あなたが何を言いたいのかは分かったわ。でも、私をこれ以上見ることの方があなたにとっては辛いでしょう」と、言いながらエルドリアは少しエッセンから離れます。
「あなたと私はこの程度の距離を保つのが一番良いのではないかと思うの。だから近づいてこないで。ただそこにいて」とエルドリアは言いました。
確かに、立ち去ろうとしたエルドリアの手を掴んで留めたのは、エッセンの方です。
「俺が・・お前に近づいただと?」と、エッセンは驚いたように目を見開きます。
「お待たせナドリカ」と、離れていくエルドリアを呆然と見ていたエッセンは、すぐに踵を返して去って行きました。
去りゆくエッセンを横目で見ていたエルドリアは、「私たちも戻りましょう、ナドリカ」と声をかけます。
「姫様。なかなか面白いものを見学させてくれてありがとうございます」と、後ろからシガーがエルドリアに話しかけます。
『知らないフリをして行こうと思ったのに・・』とエルドリアは振り返り、「面白いもの?」と尋ねます。
「家族を殺して、国も滅ぼして、そいつの心まで屈服させたんだ。これが面白くないわけがないえしょう。あんたに完全にハマったように見えたけど」と、シガーは皮肉げに言います。
「まあ、きっとあの男は絶対に認めないでしょうがね。どうせ死ぬことになるんだろうし」と、馬鹿にしたようにシガーはエルドリアに言うのでした。
「シガー」とエルドリアが声をかけると、「・・俺の名前・・」と今までの雄弁が嘘のようにシガーが押し黙ります。
「ええ知っているわ。順調そのものだったあなたの人生を一瞬で台無しにして、あらゆる侮辱を与えた後、惜しげもなく捨てたようで不快なのかしら?」と、エルドリアははっきりとシガーに言いました。
「エッセンを見ているとまるであなた自身が私に屈服したようで気分が悪い?」とエルドリアが言うと、シガーの顔色が変わります。
「でも、敵意を隠す術も知るべきよ。いつか背中にナイフを突き立ててやりたいと思うのならばね」と、エルドリアは言うのでした。
エルドリアの回想
エルドリアは廊下を歩きながらシガーとの会話を思い出します。
『エッセンが私に屈服した?それは違うわ、シガー。エッセンの私への感情はそんな単純な言葉で説明できる物ものではないのよ』と、エルドリアは考えて物憂げな表情を浮かべます。
「姫様」と、後ろを歩くナドリカが話しかけてきました。
「え?」とエルドリアが振り返ると、「僕は姫様に幸せでいていただきたいのです。これ以上思い出せない過去に囚われることなく」とナドリカは言います。
『ナドリカは私が記憶を失っていると思っているんだった』と思い出したエルドリアは、「でもその過去も私だもの。だから大丈夫よ」と答えます。
「・・・いいえ」と、歩き出すエルドリアの背中を見ながら、ナドリカは小さく呟くのでした。
宴会場への復帰
宴の会場に戻ると、誰もが皇女を意識しているのがエルドリアには感じられました。
皇宮にいたときには感じなかったその空気に、エルドリアは皇女の存在感を改めて実感します。
そんな中、エルドリアは壁際の椅子にひっそりと無表情で座るエクロットを見つけます。
今日は、いつものように髪も撫でつけてはいないようでした。
そして、周りからのエクロットに対する陰口が、エルドリアには聞こえていました。
「夫になろうと皇女に接近してなれたのは愛人か」「今日の様子だとどこの馬の骨ともしれない他の愛人に姫様を奪われたようだし」「まったくとんでもない大恥だな」などといった言葉が投げ交わされています。
エルドリアはそれを見て、どうして会の最初にエクロットがいなかったのかを察します。
最も功績をあげたはずなのに冷遇されている原因は、皇帝がエクロットの影響力を恐れているからでした。
侯爵の一人息子という高貴な血筋であり、さまざまな功績をたてた英雄で、社会的に名望を集める人格者のエクロット。
皇女の愛人となったことで、新進勢力の中心になる可能性は一度は折られたものの、その素質から未だに潜在的な可能性は残っているのでしょう。
エルドリアは、そんな居心地が悪いだろこの場でも、黙ったまま座っているエクロットを少し見つめます。
『だから戦勝宴を皇女の宮で行ったのかしら?結局、私は一度も彼にきちんと気を遣ってあげたことがなかったのね』と、エルドリアは少し後悔します。
皇帝がいる本宮で戦勝宴を行わなかったのも、エクロットの立ち位置を他の貴族たちに示す皇帝の策略だったのかもしれません。
気まずそうにエクロットを見るエルドリアを、ナドリカは少し見つめて顔を赤らめます。
「・・実はダンスができないんです」と、唐突にナドリカはエルドリアに言いました。
驚くエルドリアに、「このような宴で貴族たちが踊るダンスは・・習ったことがなくて・・」とナドリカは言います。
「急に何を・・」とナドリカの急な言葉についていけないエルドリアの手にナドリカはキスを落として、「申し訳ございません、姫様」と言うのでした。
第37話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第36話】の感想
エッセンのエルドリアに対する感情はだいぶ複雑に絡み合っていそうですね。
茶化しにきたつもりが押し負けているシガーの本音はどこにあるのでしょうか。
エクロットの権力的な立ち位置もまた難しそうですが、意外と気にしてないのかもしれませんね。
急に妙なことを言い出したナドリカの真意はどこにあるのでしょうか。
次の話も気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第36話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。