ファンタジー

お兄ちゃんたちに気をつけて!【27話】のネタバレと感想|ピッコマ

お兄ちゃんたちに気をつけて ネタバレ

こちらではピッコマ漫画 お兄ちゃんたちに気をつけて!【第27話】のネタバレ&感想をご紹介しています。

エルンスト公爵家の養子となった少女、ハリ。3人の義兄たちから良く思われず、辛い日々を過ごし、27歳でようやく他家へ嫁ぐことになった。

やっとこの家から出ていける・・・そう喜んだのもつかの間、目が覚めるとなぜか幼少期に時間が巻き戻っていて―!?

 

ハリがエルンストに引き取られてから2年が経ち、穏やかな日々が続いていた。夫妻が事故に遭うはずだった日も通り過ぎ、家族での楽しい時間が流れた。ハリはある夜、酒に酔った夫人と話し、アリナの代わりではなく、「ハリ」として愛されていることを知り、胸を熱くする。

しかし幸福は長く続かず、夫妻の訃報がエルンストに届き―

ここからは、お兄ちゃんたちに気をつけて!【第27話】のネタバレになりますので、ご注意ください。

\随時更新中!/

お兄ちゃんたちに気をつけて!【27話】のネタバレと感想

初めてエルンスト夫人と出会った日のことを思い出すハリ。

「お腹空いてない?ずっとなにも食べてないのでしょう?」

“最初は変な人だなって思った”

当時のハリは道ばたで花を売って貧しい暮らしをしていた。

夫人はハリの持っている花を見て、いくらで売ってくれる?と尋ねた。

ハリを憐れんで声を掛ける貴婦人はこれまでにもいた。

しかし、手を握りながら微笑みかけてくれる者は夫人が初めてであった。

カゴの花も全部欲しいと言われ、戸惑うハリ。

「ちょっと数えてみます」

すると夫人は突然、私たちと来ないか、と聞く。

「ごめんなさい、急にこんなこと言われても困るわよね・・・でもあなたを放ってはおけないわ」

驚いて言葉がみつからないハリ。

「私の家族になってほしいの」

“何度過去に戻ったとしても”

ハリは想う。

“私はきっと同じ選択をする”

次期皇帝を狙った襲撃

「どうしてこんなことに・・・」

エルンスト夫妻の葬儀にて、弔問に訪れた者たちが口々に囁く。

「皇室の所有地でこんな事件が起きるなんて・・・」

この度の襲撃は、皇室主催の狩猟大会にて次期皇帝を狙ったものであったという。

暗殺者をかく乱させるため、皇室ではなくエルンストの馬車に皇族を乗せた。

しかし途中で気付かれてしまい、追撃を撒くため速度を上げたことで馬車が転覆する事故が起こったのだ。

エルンスト夫妻は二人の子どもを庇うかのように抱きしめたまま亡くなっていた。

「だが次期皇帝は助かったじゃないか」

「エルンスト公爵は最後まで皇室の剣として、使命を果たしたということか」

「エルンストが皇子を救ったも同然だから今後力をますます強めるだろう」

夫妻の死を悼むどころか、権力の話ばかりに執心している弔問客たち。

ハリは隣に立つユージンをちらっと見た。

だが、夫妻が同時に亡くなった今、エルンストの今後が危ぶまれるであろう、とささやかれる。

「やはり長男は父親に似て取り乱しもせずしっかりしているね」

「末っ子はまだ幼いのにかわいそう」

そしてハリに視線が注がれる。

「2年前にエルンストに引き取られた子ってあの子かしら?」

「夫人は慈善事業に興味があったようですな」

「まあ涙一つ流さないのね、なんて恩知らずな・・・」

好き勝手に人の家の事情を噂する人々。

“そうね、夫妻は私を救ってくれたのに”

己の両手を恨めしそうに見下ろすハリ。

“私は彼らを救えなかった”

私だって救いたかった、と酔った夫人から私の娘だと抱きしめられた夜を思い出す。

“すごく悲しいのに涙が出ないのはなんでだろう”

スポンサードリンク

バスティーエ夫妻も葬儀に来てくれていた。

「いつでも頼ってくれて構わないからな」

「ルイーゼたちもすごく心配していたわ、今度でいいから連絡してあげて」

エルンストの親戚がユージンに声をかけてくる。

「ユージン、これからは私たちを頼りなさい、私たちは家族だろう?」

ありがとうございます、と応えつつも暗い表情をしているユージン。

親戚たちは、ハリに目もくれなかった。

“私は家族じゃないんだ”

夫妻の死後も私はここにいて良いのだろうかという疑問が浮かぶのだった。

夫妻を亡くしたエルンスト家

一夜にしてエルンストの当主となったユージンは急に忙しくなった。

屋敷にはハリとエーリッヒだけが残った。

エーリッヒは自室にこもり、食事を持っていっても、いらないと拒否する。

ハリはヒューバートに目で合図をして、部屋に無理やり入る。

「食欲がなくても食事を抜くのはいけません、少しでも召し上がってください」

しかし、ガシャンと食事を床にたたきつける。

「いらないってば!」

バッと布団をかぶる。

家族を失う経験が二度目だとしても、どうすればいいのか分からない。

“前ならキャベルがいたのに”

キャベルは父親のいとこのシューマッハ伯爵の屋敷で治療を受けているところである。

お嬢様だけでもしっかり食事は取らなければ、とヒューバート。

「公爵殿下も今日は早くお戻りになると仰っていましたので」

もともと乞食をしていたこともあり、一度も食事を欠かしたことがないハリ。

“ご飯は命の源なんだからちゃんと食べなきゃ”

ユージンが今日早く戻ることを思い、エーリッヒの部屋に行くハリ。

出てけ、と言い放ち取り付く島もない。

いつまでこうしてるつもり?との問いに、お前には関係ないだろ、顔も見たくない消えろと固い拒絶の構えを見せる。

最後には、消えろよ!と叫んでハリが以前あげたウサギのぬいぐるみを投げてよこした。

すると背後に帰ってきたユージンが立っている。

エーリッヒと話してみる、とハリとヒューバートを下がらせる。

ハリはぬいぐるみをひろって部屋から出ていく。

しばらく何かを話す声が聞こえた後、ユージンが部屋から出てきた。

「明日からは食事をとるそうだ」

ユージンにご飯は食べたの?と心配そうに尋ねる。

聞いたはいいが、これではご飯にしか興味がないみたいじゃないかと恥ずかしくなるハリ。

食べたハリは?と聞き返してきたので、私も食べたと答える。

「ならもう休め」

言葉短くその場を後にしたユージン。

疲れて見える兄の背中を見送った後、エーリッヒの部屋の前にそっとウサギのぬいぐるみをおいていくのだった。

>>28話に続く

\随時更新中!/

お兄ちゃんたちに気をつけて!【27話】の感想

夫妻がなぜ亡くなってしまったのか、明らかになった27話でした。

今回のお話は、ハリが初めてエルンスト夫妻に出会ったときのことから始まります。きっと忘れられない大切な思い出なのでしょう。

 

エルンスト公爵となり、両親の死を悲しむ暇もないユージン

両親を目の前で亡くし、自らも重傷を負ったキャベル

妹や両親を次々に亡くし、部屋に引きこもるエーリッヒ

これまでの幸せな日々はどこに行ってしまったのか、大変苦しい状況となっていますが、今後の展開を見守っていきたいですね!!

まとめ

今回ご紹介したのは、ピッコマで独占配信されている「お兄ちゃんたちに気をつけて!」の第27話になります。

他の漫画配信サービスでは読むことはできません。

本作品はピッコマにて1日1話無料配信されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!