「小説の中の悪女皇帝になった」はmiraenavi原作、S.Yang作画、のファンタジー漫画です。
安原めぐみは、小説を読むことが趣味のごく平凡な会社員。
ある朝、彼女は読んでいた小説のキャラクター、ユリアになってしまいました。
小説では、自身が命を奪われることを知っているつぐみは、未来を変えるために動きます。
ここからは「小説の中の悪女皇帝になった」第29話のネタバレです。ご注意ください。
\随時更新中!/
小説の中の悪女皇帝になった【29話】ネタバレ
『腐敗したにおいがぷんぷんするわね。』フェーズが罰せられたというのに、みんな都合よく考えてることに、つぐみはため息をつきます。
そう考えていると、スチェータがお酒を持ってきます。
腐敗した接待
スチェータが持ってきたお酒は「アフリートワイン」でした。このワインは年にたった10本しか製造されず、入手が困難な品です。小説で何度も登場した銘柄だったため、つぐみはこのワインを知っていました。
小説では、腐敗した連中は大体こぞってこのワインを持ってきていました。『腐敗の象徴みたいなものかしら。』とつぐみはこのワインに対し、良い印象を持っていません。
「陛下は既に何度も味わったと思いますが、やはり貴重なお客様には貴重なお酒でもてなすのがいいと思ったので。」とスチェータはつぐみのグラスにワインを注ぎます。
つぐみはグラスを手に取ると「何度口にしても、アフリートワインは製造された年によって少しずつ異なる魅力があるからな。」とワインについて語ります。
スチェータは「さすが!」とつぐみを煽てます。「このワインの魅力を知るものはそう多くありません。」
一件、つぐみを煽てているようですが、よくよく聞くと自画自賛です。皇帝くらいの地位にならないと味わえないワインを、「自分だって何度も味わった」と見せびらかしたかっただけなのだと、つぐみは見破ります。
『以前の放蕩だったユリアなら…不快になることなくむしろこの状況を楽しんでいたはず。』と考えながら、ワインを一口、口に含みます。
その瞬間、つぐみは表情が緩みそうになります。このワインは腐敗の象徴といえるのは伊達じゃない程美味しかったのです。
どうしてこうなった…
「これは既存のものと比べても…惹かれるような魅力があるな。」とつぐみはワインを語ります。実際は、単純に少し渋い味がしたから適当に言っただけですが、スチェータは「よくご存じで。」と感心しています。
そして、つぐみはグラスを置き、真剣な表情で考え始めます。そのつぐみの姿を見て、スチェータは何か不安を感じています。
ビクビクしているスチェータに、つぐみは笑いながら「お前にはどんな称号を与えようかと思ってな。」と言います。スチェータはびっくりして「称号ですか?」と聞き返します。
「ああ、こんな素晴らしいワインでおもてなしをしてくれたんだ。」とつぐみはご機嫌に答えます。
そんなつぐみの調子に、ユーストは不安になったのか「陛下」と横から口を挟みます。そんなユーストをつぐみはギロッと睨み、「興が覚めたな。」と言い乱暴にグラスをテーブルに置きます。
その様子を見たスチェータは『マルカス公爵とは仲が良くないと聞いたが本当だったのか!』と内心喜びます。
スチェータは、ユーストも来ると聞き緊張してましたが、この様子を見ると、どうやら仕方なく連れてきたようだと読み解きます。皇帝にとっての邪魔者が隣にいることはスチェータからしてみれば好都合です。
スチェータはユーストにあてつけるようにつぐみに言います。「陛下、せっかく療養にいらしたのに楽しまなければもったいないです。」
「フン。こんな頭の硬い奴が隣にいてはな。皇帝と言うのはつらい立場だと思わないか?」とつぐみは愚痴を言います。
スチェータはつぐみを持ち上げるように返します。「そうですね、陛下はとても寛大な心をお持ちで。」と笑います
そして、こうも続けます。「それに、陛下はとても偉大なお方なので、分をわきまえない者の発言にも軽い説教のみで済んでるではありませんか。」とユーストを突く様な発言もします。
つぐみは愚痴を続けます。「私はこんなにも寛大なのに、首都では何かとうるさくて休むことすらままならない。」とため息までつきます。
するとスチェータはつぐみの愚痴に同意するように「みな陛下の元にしかいたことがなく、すでに滅んだ他の王がどれほど残酷だったのか、わかってないからそんなことが言えるんです。」と続けます。
「お前の言うとおりだな。」と言うつぐみは、ここで少し意地悪な顔つきになります。
「…スチェータ男爵。お前のような市政に明るい者がこんなところにいるだなんて…実にもったいない。お前もそう思わないか?」
突然のつぐみの雰囲気の変わりようと、嫌な予感のする話の振り方に、さっきまで調子よく話していたスチェータは、分かりやすいほどみるみる顔色が変わるのでした。
\随時更新中!/
小説の中の悪女皇帝になった【29話】の感想
久々に、掌で人を転がすお釈迦皇帝のようなつぐみになりましたね。
気持ちよくスチェータをベラベラしゃべらせて、余計なことを言わせるように仕向けたのでしょうか?
このつぐみの言い方、これはもしかして左遷ですかね…そもそも罰する目的で遥々訪れてるので、それくらいあってもおかしくありません。
むしろ、つぐみのことですのでそれ以上の事も考えているかもしれませんね。
つぐみは何を企んでいるのか…次回も楽しみにしています!
まとめ
以上、小説の中の悪女皇帝になった【29話】のネタバレと感想をご紹介させていただきました。
こちらの作品はピッコマにて1日1話無料で観覧することができます。
ぜひチェックしてみてください!