こちらではピッコマ漫画 お兄ちゃんたちに気をつけて!【第28話】のネタバレ&感想をご紹介しています。
エルンスト公爵家の養子となった少女、ハリ。3人の義兄たちから良く思われず、辛い日々を過ごし、27歳でようやく他家へ嫁ぐことになった。
やっとこの家から出ていける・・・そう喜んだのもつかの間、目が覚めるとなぜか幼少期に時間が巻き戻っていて―!?
エルンスト夫妻は皇室主催の狩猟大会にて、次期皇帝を守って亡くなってしまう。二度目の喪失と夫妻を救えなかった自分に絶望するハリ。残された子どもたちはそれぞれに苦悩を抱えながら生き抜こうとするが―
ここからは、お兄ちゃんたちに気をつけて!【第28話】のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
お兄ちゃんたちに気をつけて!【28話】のネタバレと感想
夫妻が亡くなって以来、ユージンは少しずつ冷たくなっていた。
若くして、エルンストの当主となり、貴族会議で大人たちと争うことが多くなったからだ。
ハリはこそっと、ユージンとヒューバートが書斎で話している様子をうかがう。
「親族を頼ってはいかがですか?」
「親族とは誰のことを言っている?」
どうやらユージンだけでは家のことに手が回らないため、親戚を頼ろうという話のようだ。
しばらくたったある日。
「今日から叔母がお前たちの面倒を見てくれることになった」
ハリとエーリッヒにそう話すユージン。
「私が来たからユージンはもう心配しないで」
というのはレノルド公爵夫人。
“・・・やっぱりレノルド公爵夫人が来るのね”
とまるで嫌な予感が当たったかのようなハリ。
レノルド夫人はエーリッヒのやつれた様子に、ちゃんと食べてるの?と心配そうな様子。
そしてハリの方を見た。
「・・・あなたがハリね。前に見かけたことがあるわ」
好意的な視線でないことだけは確かだ。
夫人はエルンストに居座るハリが気に食わないようだった。
「今日からよろしくね」
レノルド夫人の作法レッスン
食事中、エーリッヒの隣でさかんに話しかける夫人。
たくさん食べなさい、あなたにプレゼントを買ったんだけどそれを食べたらあげるわね、といった風だ。
ハリのことは完全に無視である。
しかし、エーリッヒはまだ大人に面倒を見てもらった方が良さそうだと考えるハリ。
“キャベルはいつになったら戻るのかしら・・・”
キャベルのことを考えている途中、フォークで刺し損ねたトマトがテーブルの上をコロコロと転がってしまう。
食卓に気まずい沈黙が流れる。
躾がなってないわね、と冷たく言い放つ夫人。
「基本的な作法は習いました」
「そう?誰に?」
「お母さまにです。」
「やっぱり、メリッサは子どもに甘いのよね」
亡くなったエルンスト夫人を悪く言われてムカッと苛立つハリ。
そんなハリはそっちのけで、エーリッヒをちやほやする夫人。
そうしてレノルドの作法レッスンが始まったのだった。
今日から作法の勉強中は「レノルド夫人」と呼びなさいと言い渡し、まずは挨拶してみてちょうだいと要求する。
ハリは完璧な伝統式挨拶を披露してみせた。
驚きを隠せない夫人。
「夫人のご期待に添えるよう頑張ります。」
以前はめちゃくちゃで呆れられたのだが。
“見違えたでしょう?なにせあなたから習ったもの”
正式に作法を学ぶのは初めてだと言ってたから基礎から教える、見本をやってみせるから真似してみなさい、と夫人。
「できなかったら多少罰を与えるから」
“今回は絶対に失敗しないわ”
“以前よりも”第一印象を良くすればきっと大丈夫“
しかしそんなハリの考えは甘かった。
ハリの苦難
まずは茶道を教えるからちゃんと見てなさい、とレノルド夫人。
“うん?”
茶道は作法の入門としては難易度が高すぎるものだった。
“最初は歩き方とかもっと初歩的なものをやるもんじゃないの?”
夫人はお茶を入れてみせた後、ハリにもやってみるように促す。
“まあ別にいいけど”
完璧にできたと胸の内で自負するハリ。だが―
「立ってスカートの裾を上げなさい」
一瞬何を言われたのか分からず戸惑うハリ。
「聞こえなかったの?」
今のどこが駄目だったのですか?というハリの問いに、私の方が間違っていると言いたいのかと問い返す。
「何度も同じことを言わせないでちょうだい、全然マナーがなっていないわね」
納得がいかなくても、言うことを聞くしかないハリ。
裾をあげて後ろを向く。
“今までの苦痛に比べればたいしたことないって思ったけど”
ビシッ、ビシッと部屋に音が鳴り響く。
“やっぱり痛い”
ハリの太ももの付け根は鞭で打たれて真っ赤になっていた。
「めちゃくちゃだったらまた叩くから、ちゃんとやりなさい」
引き続き、お茶を入れる二人。
またスカートの裾を上げなさいと、要求されイラっとするハリ。
「できていない部分があるなら教えてくださらないと」
「とにかく駄目なの」
“何それ?話にならない!”
あまりにも理不尽な物言いに怒りが沸き上がる。
その上、こんなにできないなど思いもしなかった、ユージンに恥をかかせる気かとまで言い連ねた。
“ひと暴れしてやろうかしら?”
「ただでさえ今のエルンストは混乱を極めているのに、あなたまで面倒をかけないでちょうだい」
その言葉に、反応し怒りをひっこめ、大人しく席を立つハリ。
またビシッビシッという痛々しい音が響く。
「もっと練習しなきゃ駄目ね」
帰らないキャベル
ある日の夕暮れ。
「なんで治ったのに戻ってこないの?」
屋敷に帰ってきたユージンはヒューバートに上着を預けている。
「忙しくてキャベルまで気が回らないんだ、キャベルもまだあっちにいたいと言っていた」
事故のケガが完治したらしいのにまだキャベルは帰って来ていなかった。
叔母殿もお前たちの面倒を見れて嬉しいと喜んでいた、と話すユージン。
まだ仕事が残っているようで、ヒューバートに後で部屋にくるように言いつけている。
「まるでキャベル兄さんが厄介者のように言うのね」
部屋に戻ろうとするユージンの背中に問いかけるハリ。
ユージンはそんなことない、とふりかえる。
「分かってる、だけど今の言い方だと兄さんが誤解しかねないわ」
悲しそうな顔をする長男。
ヒュバートを下がらせハリと二人きりになるユージン。
手で顔をおおい、深いため息をついて語り始めた。
「キャベルが帰りたがらないんだ」
キャベルは事故のことがトラウマとなり、両親の思い出が残るエルンスト家に帰るのを嫌がっているそうなのだ。
「・・・だからもうしばらく預かってもらうことにした」
直接会って話した方が良いのではという問いに、今週中には会いに行くつもりだとの答え。
夜遅くに行く予定なので、お前たちを連れて行けそうにないと、少し申し訳なさそうに言った。
「私たちは大丈夫だから気を付けて行ってきて」
ハリの気遣いが伝わり、微笑むユージン。
「叔母殿とはどうだ?」
ハリは一瞬言葉を止めたが、すぐに笑顔で答えた。
「良くしてもらっているわ」
>>29話に続く
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お兄ちゃんたちに気をつけて!【28話】の感想
エルンスト家にかつてない試練が訪れる27話でした。
当主となったユージンの肩に重責がのしかかります。
そのため家を空けることが多くなり、他の親戚に頼らざるを得なくなりました。
しかし、やって来たのはハリにとっては天敵であったようです。
レノルド夫人が来ることを予想していたような口ぶりだったので、おそらく過去にもひどい目にあわされたことがあるのでしょう。
あれほど疎ましかった次男のキャベルのことですら、こんなとき一緒に居てくれたら・・・と考えずにはいられませんね。
辛くてもエルンスト家の為、叔母の仕打ちを黙っているハリ。
このまま好き勝手されてしまうのでしょうか・・・?次回の展開がますます楽しみですね!
まとめ
今回ご紹介したのは、ピッコマで独占配信されている「お兄ちゃんたちに気をつけて!」の第28話になります。
他の漫画配信サービスでは読むことはできません。
本作品はピッコマにて1日1話無料配信されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!