こちらではピッコマ漫画 お兄ちゃんたちに気をつけて!【第30話】のネタバレ&感想をご紹介しています。
エルンスト公爵家の養子となった少女、ハリ。3人の義兄たちから良く思われず、辛い日々を過ごし、27歳でようやく他家へ嫁ぐことになった。
やっとこの家から出ていける・・・そう喜んだのもつかの間、目が覚めるとなぜか幼少期に時間が巻き戻っていて―!?
なおも続くレノルド夫人の酷い仕打ちに耐え、夜中にさまようエーリッヒを見守りつつ、なぜ幼少期に時間が巻き戻ってしまったのか考えるハリ。そして、ついにケガが治ったキャベルがエルンスト家に帰ってくるが、ユージンと顔を合わせようとせず、どうも様子がおかしいのだった―
ここからは、お兄ちゃんたちに気をつけて!【第30話】のネタバレになりますので、ご注意ください。
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お兄ちゃんたちに気をつけて!【30話】のネタバレと感想
今日は歩き方のレッスンを受けるハリ。
立ったまま頭の上に本を乗せている。
「今日は歩き方を教えるわ。本を落としたら・・・分かるわよね?」
レノルド夫人はどちらにせよハリをぶつことに違いない。
“でもタダではぶたれないわよ”
歩き始めるハリ。
するとつまずいてティーセットを落としてしまう。
こぼれたお茶が夫人のドレスにたっぷりとかかる。
「ちょっと!どういうつもり!?」
怒りをあらわにする夫人。
「すっ、すみません、足首をひねってしまって・・・」
私が拭いて差し上げますと、チョコまみれの手で夫人のドレスにベタベタとさわる。
「水で洗わないと!」
仕上げに、近くにあった花瓶の水をバシャっと夫人のドレスにかける。
「あとはこすれば汚れが落ちるはずです!」
「今すぐおやめっ!ドレスが駄目になっちゃうじゃない!」
夫人は怒って部屋から出ていきバンッとドアを閉めた。
「さよなら~」
ハリは想い通りに事が進んで満足げにそう言った。
女中がハリの散らかした後を拭き掃除している。
「面倒掛けてごめんなさい、私も手伝います」
だが、そんなことをさせたらかえって私が叱らてしまいます、と断られる。
レノルド夫人は使用人にも昔から厳しいらしい。
「へぇ、それじゃあだいぶ前からレノルド家にいるんだね」
ビクッとする女中。
質問を続けるハリから逃げるように、もう行かないと・・・と足早に立ち去る。
親しく話しかけても平気でハリを無視する使用人たち。
“どうやらレノルド夫人がエルンストの使用人を自分に近い者と入れ替えているようね”
いったい夫人は何を企んでいるのだろうと警戒するハリだった。
兄を避けるキャベル
「お断りします」
「弟たちをどこにもやる気はありません」
強い口調で語るユージン。
そう意地を張るな、と叔父。
エルンストの人間がこの屋敷に住むのは当然だ、とユージン。
「でも面倒を見切れないだろう?私はお前が心配で言っているんだ」
「お言葉ですが」
ユージンは叔父の言葉を遮り、心配は無用だし妥協するつもりはないと言い切った。
さらに叔父の目を見据え、こう続けた。
「それと勘違いしないでください、私はエルンストの現当主です。叔父の甥ではありません」
「大人の助けが必要な幼い私ではないことをお忘れなきよう。」
キャベルはエルンストに帰ってきてからユージンを避け続けていた。
ハリが屋敷内で歩いていると、長男と次男が何事か言い合っているところに出くわす。
「キャベル、俺と話をしよう」
話すことなんてない、拒否するキャベル。
俺にはある、と腕を掴まれるも聞きたくない、兄さんの声も聞きたくないと返され、悲しげな表情になるユージン。
「頼むからお前まで面倒を掛けないでくれ」
その言葉を聞いたキャベルは、手を振りほどいて走り去ってしまう。
そこへエーリッヒとレノルド夫人が現れた。
「兄さんたちケンカしてるの?」
「ユージンとキャベルがケンカしたんですって?でも兄弟ってケンカして大きくなるものなのよ」
夫人が嬉々としているように見えて腹を立てるハリ。
夫人はエーリッヒに気にしないで私と行きましょうと声を掛けるが、兄さんたちのところに行きたいと拒否され、ㇺッとした顔つきになる。
「二人ともどこ行った?」
ハリは私も行くわと一緒に探しに行く。
本当の気持ち
外に出て庭を探すハリとエーリッヒだが、もう移動してしまったようでなかなか見つからない。
「お前はあっちを探せ、ボクはこっちを探してみる」
「大丈夫?あんたまだ体調良くないじゃない」
うるさい、舐めるなと強がる三男であった。
キャベルが行きそうなところで思い当たる場所へ向かうハリ。
すると木陰で座り込んでいるキャベルを見つける。
なんでここに!?と驚いた顔の次男。
「兄さんには黙っててくれ!」
「なんでそんなにユージン兄さんを避けるのよ?」
キャベルは膝をぎゅっと掴んで、苦しそうに言った。
「兄さんは・・・オレが勝手に帰ってきたことを怒ってるはずだ。」
なぜそれでユージンが怒ることになるのか、と聞き返すハリ。
「キャベル兄さんはユージン兄さんの手紙を見て帰って来たんじゃないの?」
「手紙?貰ってないけど。」
不思議そうな顔をしているキャベル。
どうもおかしい。
ユージンはキャベルを迎えに行ったが断られたから、代わりに手紙を渡してきたと言っていたはず。
「・・・帰りたくなってきたんだ、兄さんが嫌がるって分かってたのに・・・」
どうしてそう思うの?と尋ねるハリ。
「兄さんが、オレのことを恨んでいるから・・・!」
思いつめたキャベルの表情と言葉にハリは心底驚いた。
どういうことかと聞くと、オレだけが生き残ってしまったから、オレのせいで父さんと母さんが死んでしまったから・・・とキャベルはこたえる。
両親が目の前で死んでしまい、怖くて何もできなかった自分を責めているようだ。
「それでもオレは家に帰りたかった。」
“キャベル兄さん・・・”
「誰だ?」
振り向くと怒ったユージンがこちらへ向かって歩いてくる。
「誰だって聞いてるだろ」
やっぱりオレを責めるのかと逃げ腰になるキャベルに向かって、そんなふざけたことを言ったのは誰だと大声で怒鳴るユージン。
「お前はバカか!」
ハッとするキャベル。
「この屋敷にお前を恨んでる奴なんていない、生きて帰ってきてくれたお前をなんでせめなきゃならない!?」
下を向いてオレのこと憎くないの?と聞くキャベル。
「もし俺がお前の立場だったらお前は俺を憎んだか?」
ブンブン頭をふる次男。
よく聞けキャベル、とユージン。
「俺はお前が無事に屋敷に戻ってきてくれて本当に・・・本当に嬉しいし感謝してる。」
ユージンの目には涙が浮かんでいた。
「本当に生きて帰ってきてくれてありがとう、キャベル」
キャベルは号泣して、兄と抱き合った。
その様子を微笑みながら見守るハリであった。
>>31話に続く
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お兄ちゃんたちに気をつけて!【30話】の感想
ようやく本当の意味でキャベルが帰ってきたと思える30話でした。
せっかくエルンストへ戻ったキャベルの様子がおかしかったのは彼の心の中が罪悪感でいっぱいだったからなんですね・・・誤解が解けて本当に良かった!
それにしても手紙がちゃんと渡されていなかったり、使用人が替えられていたり、何やら不穏な動きがあるようです。
兄妹4人一丸となって乗り越えて欲しいものです。
次回の展開がますます楽しみになってきましたね!
まとめ
今回ご紹介したのは、ピッコマで独占配信されている「お兄ちゃんたちに気をつけて!」の第30話になります。
他の漫画配信サービスでは読むことはできません。
本作品はピッコマにて1日1話無料配信されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!