こちらではピッコマ漫画 お兄ちゃんたちに気をつけて!【第31話】のネタバレ&感想をご紹介しています。
エルンスト公爵家の養子となった少女、ハリ。3人の義兄たちから良く思われず、辛い日々を過ごし、27歳でようやく他家へ嫁ぐことになった。
やっとこの家から出ていける・・・そう喜んだのもつかの間、目が覚めるとなぜか幼少期に時間が巻き戻っていて―!?
レノルド夫人はエルンストの使用人を入れ替えるという不穏な動きを見せていた。一方で現当主であるユージンは弟たちをどこにもやる気はない、という強い意志を叔父に伝える。ユージンとキャベルのわだかまりは解け、兄弟のきずなは深まるのだった―
ここからは、お兄ちゃんたちに気をつけて!【第31話】のネタバレになりますので、ご注意ください。
\随時更新中!/
お兄ちゃんたちに気をつけて!【31話】のネタバレと感想
エーリッヒは未だにキャベルのもとへ行けないでいた。
飼い犬のペニを抱きかかえ、どこか悲しげだ。
「どうせ兄さん同士でなんとかするだろうし、ボクが行ったって仕方ないだろ」
そんなふうにつぶやく三男を沈んだ面持ちで見つめるハリ。
ハリはペニにエサを与えるが、エーリッヒはまるで反応がない。
“やけに静かね”
しかし、一度目の人生の時と比べて、エーリッヒの自分に対する態度が厳しくない気がする、と考えるハリだった。
ある夜。エーリッヒの夢遊病を見守るため、毎日寝不足のハリ。
階段を降りている途中、階下にふとユージンの姿を見つける。
ユージンは何をするでもなく、ただそこに立ち尽くしていた。
“いったいいつからそこに?”
呆然と立ち尽くす若きエルンスト現当主の姿は、ものすごく悲しく見えた。
ハリは声を掛けることすらできず、長いことその姿が目に焼きついて離れなかった。
ユージンの怪我
エルンストの親族会議があった次の日。
ユージンが落馬して足を怪我して帰ってきた。
泣いて兄を心配するキャベルとエーリッヒ。
俺は大丈夫だからもう泣くな、という長男にどこが大丈夫なんだよと声を上げる次男。
そしてハリの様子がいつもと違うことに気づく次男と三男。
「親族の人たちは何してたの?」
「あんなにたくさんいるのに、兄さんを助けないで何してたのよ?」
珍しく声を荒げて怒るハリ。
そんなハリを見てユージンはこたえる。
「さあ・・・、どうすれば俺を降参させられるか相談でもしてたんだろ」
ユージンは自分自身をもう大人だと思っていたが、現実は厳しいものだった。
「こんな無力感は初めてだ。」
ベッドのシーツをぎゅっと握りしめ、ユージンはそうこぼした。
季節が過ぎ、秋になってもレノルド夫人の執拗ないじめは続いていた。
「どこの馬の骨とも知れない子を引き取ったりして、エルンストは良い笑いものだわ」
先日ユージンが右足を負傷したことについても皮肉たっぷりにふれた。
“ちょっと!そこまで深刻なケガじゃないんですけど?”
さらに公爵の座にはユージンの代わりに弟たちを就かせればいい、と勝手なことをのたまう。
「レノルド夫人。」
これにはハリも黙っていられなかった。
「まるでご自分に何か権限でもあるかのようにお話しされていますが、エルンストに関するすべての権限は兄さんにあります。」
そしてこう続けた。
「あっ!お年を召されると「ボケ」ると聞いたのですが・・・もしや夫人も・・・?」
怒りにぶるぶると身体を震わせる夫人。
「ぶたれなきゃ口の利き方も直せないのかしら!」
しかし対策に皮膚を保護するハチミツを縫っておいたハリは全く怖がらない。
“タダではやられてあげないんだから”
侮辱されるハリたち
レノルド夫人の帰りを見送るハリ。
夫人はキャベルが一度も見送りに来ないとこぼす。
「メリッサったらどんな教育をしたのかしら」
いつもキャベルのことなど気にもしないのになぜ急に?と不思議に思うハリ。
「一人は足が不自由、一人は乱暴者、一人は口もロクに聞けない」
「あとは素性の分からない汚らしい小娘だなんて」
「エルンストも落ちぶれたものね」
あまりにも酷い侮辱の言葉に握りしめた手を小刻みに震わせるハリ。
「よくもそんな・・・」
そこへ杖をついたユージンが階段を降りてきた。
「もう行かれるのですか?」
「大変でしょうに、見送ってくれなくてもいいのよ。」
白々しい夫人のセリフに顔を背けるハリ。
「叔母殿が行かれるのにそんな無礼できません」
フッと勝ち誇ったような笑みを浮かべ、夫人はエルンストの屋敷を後にした。
また夜がやってきて、いつものようにハリは屋敷内をさまようエーリッヒを見守る。
一度目の時、いったいどうやってこの時期を乗り越えたのか思い出せないハリ。
エーリッヒの症状は、その時より悪化しているように感じる。
よろけて倒れるエーリッヒに慌てて駆け寄る。
「なにもないところで転ぶなんて、あざができたらどうするのよ」
すると、驚いたことにエーリッヒがハリの指をそっと握ってきた。
信じられない、という目でエーリッヒを見るが、やはり意識がハッキリしていない。
「・・・もう寝ましょう」
なおも徘徊するエーリッヒを隣で見守っていると、ふとユージンが立っているのに気が付く。
「こんな時間に何を・・・」
ぼんやりとあらぬ方向を見つめ、ユージンに声を掛けるでもなく、とぼとぼと歩いていく三男。
明らかにおかしい弟の様子に戸惑うユージン。
「いつからだ・・・?」
エーリッヒの夢遊病を知り、苦悩の表情を浮かべるユージン。
“ユージンは私の気休めの言葉なんか望んでいないかもしれないけど”
「大丈夫・・・」
「兄さんは頑張ってる」
誰にも頼ることができず、一人ですべてを抱え込んでいるユージンに励ましの言葉をかける。
「きっとすぐに全部何とかなるわ、大丈夫だから心配しないで」
“どうかこの言葉が届きますように”
>>32話に続く
\随時更新中!/
お兄ちゃんたちに気をつけて!【31話】の感想
さらにエルンスト家に苦難が訪れる31話でした。
たった一人で重圧に耐えているユージン、胸にこみ上げるものがありましたね。
彼らが置かれている現状がいかに厳しいものであるか、改めて再認識させられる回でした。
これまでは優しい両親に守られていました。しかしもう頼れる大人はいません。
それどころか、周囲の大人たちは弱みを見せれば隙をついてくるような者たちばかりです。
ハリは必死で兄たちの心を支えようとしています。なんとか持ちこたえて欲しいものですね!
エルンスト家は今後どうなってしまうのか、次回が待ち遠しいです!!
まとめ
今回ご紹介したのは、ピッコマで独占配信されている「お兄ちゃんたちに気をつけて!」の第31話になります。
他の漫画配信サービスでは読むことはできません。
本作品はピッコマにて1日1話無料配信されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!