「悪女が恋に落ちた時」は、原作者はSeo Gwijo、文はredguとHJ、絵はDCBOが担当する恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は大好きな小説の中の悪女、ルペルシャ皇女に憑依してしまいます。
ヘレイスは、ユジンとカインが護衛する皇女に小石を投げるというちょっかいを出すのでした。
ここからは、悪女が恋に落ちた時、の第26話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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悪女が恋に落ちた時【第26話】のネタバレ
「ロックス、気付け薬はある?強力なやつじゃなくてもいいから。常備薬として持ってたいの」と主人公は薬棚の前に立って、背後にいるロックスにお願いします。
「皇女様・・それはどういう・・」とロックスは戸惑いますが、「昨日また気を失ったから」と皇女は背中を向けたまま答えます。
「皇女様・・」とロックスは言葉に詰まり、「それに以前より回数が増えた気がするし・・どうにかしないと」と薬瓶を握りしめて主人公は呟くのでした。
「皇女様の症状は・・薬でどうにかなる問題ではありません。倒れるのは体が命を守ろうとしている証拠です」とロックスは諭すように言います。
「でも」と主人公は首を振り、「できるだけ万全の準備をしておきたいの」と答えます。
ロックスにわかってもらいたくて、主人公は言葉を続けます。
「実は昨日・・周りの人たちにとても迷惑をかけてしまって」と主人公は言い、「め、迷惑って何があったんですか!?」とロックスは慌てます。
そんな会話を、部屋の外で聞いている人物がいました。
ユジンの謝罪
「それは」と、主人公が説明しようとしているところに入ってきたその人物は、目元を赤く腫らしたユジンでした。
『ユジン!?聞いてたの!?二人を無理矢理酒場に連れて行ったあげく、気絶したフリをするつもりがいつの間にか本当に気絶した私を許して・・ユジンも酔ってて大変だったはずなのに!』と、主人公は動揺します。
「あ・・ユジン」と主人公は気まづさで言葉に詰まり、『ごめんね・・』と心の中で謝ります。
「皇女様・・」と悲しそうな顔で呼びかけたユジンはすぐに跪き、「何が迷惑だったのかお聞きしてもよろしいでしょうか」と尋ねます。
『自分の罪をここで吐けって・・?仕方ない。いっそのこと正直に謝ろう!』と、主人公は腹を括ります。
「一日中二人を連れ回し、私が酒屋に行きたいって言ったせいで、変な噂を聞かせてしまいました・・」と主人公が言うと、「それから?」とユジンが跪いたまま見上げて言います。
『え?そんな風に優しく聞かれたら余計に言いにくいわ!』と主人公はちょっと困ります。
「気を失った私を皇宮まで運ばせたのも申し訳なくて・・」と目を逸らして主人公が言うと、「皇女様どうか、そんなこと気になさらないでください。迷惑だなんてとんでもございません」とユジンは泣き出してしまいました。
主人公はユジンの泣き顔に驚きますが、同時にその綺麗な顔に興奮して魅入ってしまうのでした。
『ダメダメこのままだとまた気を失う・・!』と主人公は気持ちを切り替え、ユジンの頬を両手でそっと支えます。
「ボルタン卿、どうか泣かないでください。あなたが泣くと私まで悲しくなってしまいます。私ならもう大丈夫ですから」と、優しく主人公笑いかけました。
「・・私も、もう大丈夫です。リシャ・・」と、その笑顔を見てユジンもまた微笑むのでした。
ユジンの想い
ユジンは誇り高き騎士の血統、マクナハン一族に認められた自由騎士です。
自由騎士の誓いは普通の騎士とは違って少し特別であり、主君の命が尽きれば剣を手放すというものでした。
好敵手を求めて皇宮まで来たユジンは、「銀の騎士」の称号を得て、皇族に失礼な態度をとっても許される地位でした。
皇室の支援を受けるために一年以上皇女宮の護衛騎士として従事することになっているユジンでしたが、騎士として皇女を必死に守ろうとはしていませんでした。
皇女の悪女としての評判を聞いていましたし、誰かにために振るう剣がそれほど好きというわけでもなかったからです。
しかし、いつの日からか皇女の幸せを望むようになり、皇女が長生きするように願うまでになっていました。
ユジンは、皇女が眠る寝室にひっそりと侵入し、その穏やかな顔を見下ろしていました。
『同情心からそう思うのかもしれないが・・』と考えつつも、ベッドの脇に跪いて「主君の名にかけて誓います」とユジンは宣誓をはじめます。
皇女はよく眠っています。
『こんなにもそばにいるというのに、友達でもないおかしな関係。だが今のままで十分だ』と、その顔を見てユジンは微笑みます。
「ルペルシャ・ラム・トリエルを我が主君に迎え、命尽きるまで剣そして盾となります。今この瞬間からあなたは私の命そのものです」と言い切ったところで、背後から気配がします。
「・・眠っている人に誓いを捧げるとは」と現れたのは、カインでした。
「皇女様が知ったらきっと止めるでしょうから」と、振り返ったユジンはその登場に驚きもせず笑います。
ユジンから見た皇女
ユジンは最初、噂ほどではなくとも皇女を氷の人形だと思っていました。
冷たくて残忍、という噂が流れてはいましたが、ユジンには抜け殻のような人に見えてました。
溶けない氷でできた、感情など微塵も感じられない抜け殻です。
しかし、実際にユジンに話しかけてきた皇女はユジンの考えとは違う人物でした。
「皇女様に差し伸べられた手を取ってみると、氷とは思えないほど温かかったのです」と、ユジンはあの時の驚きを思い出しながら語ります。
『妙な気分だった。あんなにも皇女を敬遠していたのに』と戸惑っていた自分を振り返ります。
皇女は満面の笑みで「あなたがいてくれてどんな嬉しいか」と言ってくれたのです。
『手を取った瞬間、噂は嘘だとすぐに分かった』とユジンが思うほどに、皇女の手は氷とは程遠いほど温かいものでした。
「ご存知ですか?」と、カインに背を向けたままユジンは語ります。
「皇女様は誰とも深い間柄になる気がないということを」とユジンは寂しそうに笑いながら言います。
皇女の言葉に、ユジンは下心まったく感じませんでした。
「私は貴方が嫌いです」とユジンが皇女に告げても、「知っています。たとえそうでも私の気持ちは変わりません」と皇女は笑って答えました。
そんな、まるで春のような温かい心にユジンは新鮮さを感じたのでした。
そんな純粋な好意は生まれて初めてで、だんだんとユジンが皇女に夢中になっていったのでした。
しかし、ユジンは皇女が一線を引いていることにも気づいてしまいました。
しかし踏み込めなくても愛おしく感じ、一線を引く理由を理解できるからこそ切なくなりました。
皇女は自分の命が短いことを受け入れているから、一線を引いているのだと感じました。
「今までは皇女様には味方が一人もいませんでしたから。だからこれからは、私だけでも皇女様の味方でいてさしあげたいのです。誓いについては私から話すので、しばらくは秘密でお願いします」とユジンは言い、カインは了承するのでした。
ヘレイスの観察
そんな二人をヘレイスは外から眺めていました。
「ヘレイス、危害を加えてはいけません。彼女の母方一族が無関心のように見えても、実際はそうではありませんから」と、ヘレイスの周りを飛ぶ光球が声を発します。
「口出しすんな。俺はそんなのどうでもいい。めんどくさ」とイラついた様子でヘレイスは答えます。
「うるさいやつだな」と鬱陶しがるヘレイスに、「私はただ心配で・・」と光球は揺れます。
「騎士の誓いか・・ますます面白くなってきた」と、ヘレイスは笑うのでした。
第27話に続く>>
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悪女が恋に落ちた時【第26話】の感想
皇女嫌いだったユジンの気持ちの変化の理由がわかりましたね。
やはり、自分に素直な主人公の性格が良い方向に作用しています。
何か言いたげなカインは何を考えているのでしょうか。
様子を伺っているヘレイスがどう動くか楽しみですね。
次の話にも期待です。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「悪女が恋に落ちた時」の第26話のネタバレと感想をご紹介しました。
「悪女が恋に落ちた時」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。