その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
魔法で白兎にされてしまったジェイクは、ずっと追いかけてくるメリッサに恐怖を感じるのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第45話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第45話】のネタバレ
メリッサは馬に乗ってジェイクを追いかけていました。
左手の甲に描かれた魔法陣が消えつつあるのを確認して、メリッサはもうすぐ魔法が解けるのを察知します。
『探知スクロールはもう使わなくてよさそう』と、メリッサは次の計画に移ることにしました。
ちらりと、馬の横を並走する狼にアイコンタクトをすると、その狼がジェイクの横から吠えて方向を変えさせます。
この狼は、魔法で毛色を変えたナインでした。
メリッサは、狼に扮したナインにジェイクを追いかけさせて行き先を誘導しつつ、探知スクロールで正確にジェイクを目的の場所に追い込んでいたのでした。
最終目的地
逃げ続けるジェイクが飛び込んだ先には、彼の想い人のユーリがいました。
「まあ」と微笑むユーリに、『へ?ユーリ!』とジェイクは驚きます。
その隙をついてユーリは白兎になったジェイクを片手で掴み上げ、「メリッサ様ったら、小さなウサギを追いかけ回すなんて、本当に可愛そう・・」と笑いかけます。
掴み上げられたことで既に泣いていたジェイクですが、そのユーリの笑顔が冷えていくことにさらに怯えて震え出します。
「弱々しくてもろくて守ってあげないと死んでしまいそう。可愛くて弱いものは守らないとって思いがちですよね。当の本人には守ってほしいか聞きもしないうえ、具体的にどう守るかも教えてくれないのが問題ですけど」と、ユーリは語ります。
その構図はまさに、ヒロインユーリと、男主人公たちの関係そのものでした。
「勝手に弱者だと決めつけるのももちろん問題です」と言うユーリに、ジェイクは当惑します。
ユーリは言い終わるとポイとジェイクを投げ、地面に落ちる頃にはタイミング良くジェイクは人間に戻ります。
展開についていけず、ぽかんとしたままのジェイクでしたが、「あらジェイク」とメリッサに話しかけられて飛び上がります。
そのジェイクの怯えように、『こんなに怯えられるとこっちが悪い奴みたいじゃん』と、メリッサは苦笑いします。
メリッサのお説教
たしかに、ジェイクを追い込んだのはメリッサなので仕方ありません。
「無事でよかった。てかあんた、私のおかげで無事だったのにお礼は?」とメリッサが正面に立って言うと、「はぁ?」と反射的にジェイクが返します。
「どう思っているかは知らないけど、私はあんたを守ってあげたつもりなの」と恩着せがましくメリッサが言えば、ジェイクは大口を開けて絶句します。
「私の『ミス』で可愛いウサギになったんだから、怖い狼から守ってあげるのが当然でしょ?」と言うメリッサに、「守ってなんて頼んだ覚えはないぞ!」とジェイクは吠えます。
「知ってる。馬鹿げてるでしょ?」と、そんなジェイクにメリッサは笑います。
「ウサギだってそう思うのにじゃあ人間は?頼んでもないのに守るって口実でずっとつけられたら?」とメリッサに問われても、ジェイクは何も言えません。
原作のジェイク
ジェイクは原作で、ユーリを陰ながら静かに見守るキャラでした。
絶妙なタイミングで現れてはヒロインを救う存在に見えました。
しかし、それは裏を返せばいつだって逆に襲うことのできる危険な存在でもあったのです。
ジェイクはユーリの同意も得ずに、勝手に彼女を弱いと決めつけてつけ回していました。
奴は妄想にとらわれたストーカーにすぎないと、メリッサは考えます。
「ジェイク・ポジェブラト。私が何度も言ったわよね。そんなのちっともロマンチックじゃないって」と、座り込んだままのジェイクにメリッサは詰め寄ります。
「惚れたならコソコソせずに直接アタックしなさいよ」と、メリッサに言われてジェイクは赤面します。
そこでメリッサとユーリが目くばせをして、今度はユーリがジェイクの前に立ちました。
ユーリとジェイク
にこりと笑うユーリに、ジェイクは顔をさらに赤くして顔を背けます。
メリッサが、ユーリの前でジェイクと喧嘩をしたことは今までにもありました。
しかし、ユーリは今までジェイクとちゃんと言葉を交わしたことがありませんでした。
なので、ふたりがこうしてちゃんと話すのは、実は今日が初めてなのでした。
「ジェイク・ポジェブラト様」と可愛らしく笑って言うユーリに、「ユ・・ユーリ、僕は」と赤面したままジェイクは口を開こうとしました。
けれど、「私はあなたをストーカーだと思ってます」とばっさり言われ、ジェイクはぽかんと口を開けて「?」と固まります。
そんな様子を、メリッサは首を激しく縦に振りながら見守っていました。
メリッサが、ジェイクがつけ回していると告げた時も「うげっ。変態じゃないですか」とユーリはあからさまに嫌悪の表情を浮かべていたのでした。
小説でのユーリがどう思っていかはわかりませんが、今の目の前にいるユーリは迷惑に思っているのです。
「心底不快で気持ち悪いし恐ろしいです。自分のことは自分で守ります。それぐらいの力はありますから。むしろ一番危ないのはあなたです」とユーリから強烈な3コンボを食らったジェイクは何も言えません。
「ですからもう、ストーカー行為はおやめください。そしてできれば私から遠く離れてくださればありがたいです。そうだな・・1億5千万キロぐらい」と言うユーリに、ジェイクは完全に嫌われていることをようやく悟るのでした。
銃を地面に転がしたまましゃがみ込みジェイクを見て、『スナイパーが銃を手放すほどのショック・・。当分立ち直れないだろうなぁ。やれやれ』と、メリッサはそれをみて考えます。
抜け殻のような弟に、『弟よ。これを機に目を覚ましなさい。ウサギにするために一生分の魔力を使い切った私のためにもね』と、メリッサは少し姉らしい労いの気持ちも抱くのでした。
プップーと、そんな森に狩りの終了のラッパが響き渡ります。
『大会終了のラッパがもう鳴った?皇室主催の行事がたった1時間で終わるわけがないのに。絶対に何かあったんだ』と、メリッサは空を見上げて訝しみます。
ユーリにも促されて、メリッサは急いでスタート地点に戻るのでした。
終了の理由
メリッサは、茫然自失のジェイクを引きずりながら戻ります。
狩り大会が早期終了する理由は大きく分けて2つありました。
メリッサは、人が集まる中心地にあるソレを見て「嘘でしょ・・」と呟きます。
緊急事態が起きて狩りなんかしている場合じゃない時がその一つです。
もう一つは、まさに目の前にそびえ立つ山が指し示す理由です。
そこには、様々な動物の死体がこれでもかと高く積み上げられていました。
狩る獲物がもう見つからないほど、圧倒的な成果を上げた者が出た場合にも、狩りは早期終了するのでした。
『いったい誰がこんな無意味なことを・・。小説でこんなに狩ってた男主人公なんていた?』とメリッサは考えます。
死体の山に恐怖する表情を見せる隣のユーリを見て、『誰にしろもうユーリの心は掴めないけど』とメリッサは思うのでした。
その時、「お!」と、その死体の山の上から呼びかける声がありました。
「誰かと思ったら!公爵様ん家の剣使い嬢ちゃんじゃねぇか!」と半裸で笑うのは、男主人公の一人、狼人間のジャック・フォトンでした。
第46話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第45話】の感想
ジェイクを懲らしめる方法とは、立場を入れ替えて考えさせる手法だったのですね。
メリッサの手段は強引ですが、よく考えられていて実は優しいと思います。
ユーリがはっきりと気持ちをジェイクに言えてよかったです。
圧倒的な狩りの成果を見せつけたジャックですが、どうやら原作とは展開が違いそうです。
次の話も楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第45話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。