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お兄ちゃんたちに気をつけて!【32話】のネタバレと感想|ピッコマ

お兄ちゃんたちに気をつけて ネタバレ

こちらではピッコマ漫画 お兄ちゃんたちに気をつけて!【第32話】のネタバレ&感想をご紹介しています。

エルンスト公爵家の養子となった少女、ハリ。3人の義兄たちから良く思われず、辛い日々を過ごし、27歳でようやく他家へ嫁ぐことになった。

やっとこの家から出ていける・・・そう喜んだのもつかの間、目が覚めるとなぜか幼少期に時間が巻き戻っていて―!?

 

キャベルが帰ってきた後もトラブルが続くエルンスト家。ユージンは落馬によって足を怪我してしまい、兄弟たちは動揺する。ハリはエルンストに干渉してこようとするレノルド夫人に立ち向かう。そしてエーリッヒの夢遊病を知り、己の無力さに打ちひしがれるユージンを励ますのだった・・・

ここからは、お兄ちゃんたちに気をつけて!【第32話】のネタバレになりますので、ご注意ください。

\随時更新中!/

お兄ちゃんたちに気をつけて!【32話】のネタバレと感想

レノルド夫人に呼び出され、部屋で二人きりにされるハリ。

「なぜあなたを呼んだか分かる?」

飲み物に手を伸ばす夫人。

ハリが分かりませんと答えると、でしょうねと目も合わせず言った。

「あなたを孤児院に送ろうと思って」

その言葉に衝撃を受けるハリ。

自分の知り合いがいるからそこそこの生活は送れるはずだ、乞食のあなたには贅沢すぎるくらいね、と悪意に満ちた笑みを浮かべる。

ぎゅっと手を握りしめながら、ユージン兄さんはなんと言っているのかと聞く。

「夫人にはエルンストに関する権限はないはずです。」

本当のことを言われて眉をひそめた夫人は、ユージンも同じ考えなら?と言う。

ユージンが同意したのかとハリが問い返すと、当然でしょうと返してくる夫人。

「夫人はウソつきですね」

少しも動揺することなく毅然とした表情でハリは言った。

「兄さんはこんな雑な仕事はしませんし、こんな下品なやり方エルンストのものではありません」

“私はエルンストの人間ではないけど、違いは分かる”

乞食の自分よりもエルンストについて何も知らないようだ、というハリの苦言に怒りをあらわにする夫人。

「小娘が偉そうに言ってんじゃないわよ!」

ハリの頭を鷲掴みにして、わめき散らす。

「どうやらユージンは自分の味方だと勘違いしてるようね」

「あの子があんたなんかを守ってくれると思ってるの?」

髪を無理やり引っ張られる痛みと言葉の暴力に歯を食いしばって耐えるハリ。

ここであんたを殺してもユージンは何もできない、と断言する夫人。

さらに、キャベルもエーリッヒも助けてくれるか、と問われる。

「ねぇ、もしかして・・・」

底意地の悪い微笑みを浮かべ、夫人は続ける。

「あの子たちが本当にあんたを妹だと思ってるって勘違いしてない?」

これまで必死で耐えていたハリだったが、ショックを隠せなかった。

“・・・正直、自信がない”

夫人がハリの頭を掴んだ時にこぼれたお茶が広がっていた。

「アリナの代用品のくせに」

だから乞食はダメなのだ、少し良くしてやると味を占めて身の程を忘れると言う。

ハリがここでなんとしても守りたかったものたち。

はたして、そんな自分を守ってくれるだろうかと考えるハリだった。

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兄さんたちなんか大嫌い

屋敷内で立ち尽くしているハリに気づくキャベル。

「そんなところで何してんだ?」

どうしたんだよ、と問いただして振り返ったハリの表情に驚く。

すると「ご飯食べよ、兄弟4人で」とハリは言う。

真剣なまなざしに、戸惑うキャベル。

次男の手を引いて歩きだすハリ。

そうしてエーリッヒの部屋へ行き、ご飯を食べようと誘う。

食べない、と即座に断られてしまう。

食欲がないというのだ。

なんで最近ずっと一人でいるのかとエーリッヒに声を掛ける。

「ご飯くらい一緒に食べてよ」

ハリは今にも泣きだしそうな顔だった。

おそらくは初めて目にするであろうハリの様子に焦るキャベルとエーリッヒ。

「一人でご飯食べたくないの」

「なんで毎日私一人なの?」

そして聞いた。

「なんで誰も私のそばにいてくれないの?」

なにも答えられずにいる二人を残して部屋からでていくハリ。

「兄さんたちなんか大嫌い」

本当の気持ち

自室のベッドで先ほどの出来事を思い返すハリ。

“さすがにさっきのは生意気だったな”

エルンストに来る前にいたメルリントンではパンの一かけらでも贅沢品であった。

“母さんが生きてる間はもうちょっとマシだったけど母さんが亡くなってからは外の雪を溶かして食べたりもした”

しかし空腹よりも辛いのは、息が詰まるほどの静寂だった。

自分が死んでも誰も気に掛けてはくれない。

ひとりぼっちの怖いくらい静かな家の中がすごく嫌だった。

当時のハリは、冷たい部屋にひとりで横になっていると自分はすでに死んでいるのかなと思うことが多々あった。

そんな日々もエルンストに来てから少しずつ忘れることができた。

エルンストでは息が詰まるような静寂も生きた心地のしない孤独を感じることもなかった。

だから3兄弟にどんなにいじめられても、いずれ大人になって自分を認めてくれるかもしれないと期待した。

だがハリは今もまだ自信が持てないでいた。

レノルド夫人の悪意に満ちた言葉を、否定する勇気がなかった。

ひとり涙をこぼし、布団をかぶった。

泣いてる姿なんて絶対に見せてやらない、と固く決めていた。

“実は”

“彼らの本当の妹になりたかったことも・・・”

“死んでも言ってやらない”

>>33話に続く

\随時更新中!/

お兄ちゃんたちに気をつけて!【32話】の感想

初めてハリが弱気な姿を見せた32話でした。

いつも気丈にふるまっていますが、実際の彼女は全然自信はなく、不安でいっぱいだったのかもしれません。

そしてハリの本当の思いが明かされます。

ひとり貧しさと孤独に耐えていたハリにとって、「家族」とは何物にも代えがたいものだったのでしょう。

このままハリはまた一人ぼっちになってしまうのでしょうか?次回の展開がますます楽しみですね!!

まとめ

今回ご紹介したのは、ピッコマで独占配信されている「お兄ちゃんたちに気をつけて!」の第32話になります。

他の漫画配信サービスでは読むことはできません。

本作品はピッコマにて1日1話無料配信されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!