「小説の中の悪女皇帝になった」はmiraenavi原作、S.Yang作画、のファンタジー漫画です。
安原めぐみは、小説を読むことが趣味のごく平凡な会社員。
ある朝、彼女は読んでいた小説のキャラクター、ユリアになってしまいました。
小説では、自身が命を奪われることを知っているつぐみは、未来を変えるために動きます。
ここからは「小説の中の悪女皇帝になった」第37話のネタバレです。ご注意ください。
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小説の中の悪女皇帝になった【37話】ネタバレ
「え?村の視察ですか⁉」とスチェータは困惑しています。恐らくつぐみから急に村の視察に行きたいと提案されたのでしょう。
困惑するスチェータの様子とは裏腹に、つぐみはゆっくりとお茶を飲みながら「なぜ驚く?」と尋ねます。
突然の提案に驚くスチェータは、スチェータはあれやこれや理由をつけて、何とか村の視察を避けようとします。
そんなスチェータの様子を余所に、つぐみは「男爵、私が男爵領地を見回ることがそんなに怪しいことなのか?」と不敵に笑いながら続けます。
スチェータは「ま…まさか…そんなわけ…ありません。」と笑いながら答えますが、心の内では『おかしなことではないが俺が困るんだ‼なんで急に村の視察なんかに!』と慌てふためいているのでした。
村の実態
スチェータ男爵が、つぐみに詰め寄りながら狩場に誘った理由が二つありました。
一つ目は一部の貴族のみに連絡を送り自分を誇示するため、そして二つ目は皇帝に村を見られることを恐れていたからです。
スチェータは、村の住人を気に入ってはいませんでした。村の住人は皆、反抗的な目つきでスチェータを見ています。
それどころか、以前皇帝に仕えるよう命令を下した美少年たちは、その命令を聞くと涙を流した始末です。
スチェータは『命をかけるわけでもないのに涙なんか見せやがって…これじゃ俺が悪者のようではないか。』と、その当時から不満に思っていました。
さらに言えば、その命令をこなすことにより、利子の半分を、そしてもし皇帝の目に留まれば全額を免除すると提案していたので自分はエンビダ伯爵よりも優しいのだと自負していました。
とにかくスチェータは、そんな自ら借金をしたのにも関わらずに酷だと泣き喚く村人の姿を見るのがとても嫌なようです。
なので、もちろんそんな状況の村を皇帝に見せるなんて、スチェータは気乗りしません。
『まぁ…狩場のこともあるしこんなことで罰を下されるとは思わないが…』とスチェータはずっと一人で考えています。
するとつぐみはため息をつきながら「いつまで待たせる気なんだ。」とスチェータを急かします。
するとスチェータはハッとし、慌てて「い…いえ陛下にお見せするにはあまりに地味なものでしたので悩んでおりました。」と言い訳を始めます。
それを聞くとつぐみは「地味なわけあるか、お前の話を聞いたときから行ってみたかったんだぞ。」ときょとんとしたような表情を見せながら反論します。
そう言われるとスチェータは「話…ですか?」と何を言っているのか分からず、つぐみに尋ねます。
するとつぐみは「こう言ったではないか!私の慈悲深さを皆に知らせたと!」スチェータを指さしながら鋭く指摘します。
スチェータはそれを聞くと『なんでそんなことを覚えてんだよ‼』と心で叫びながら汗をダラダラと掻きます。
志願した男たちの借金を減免したことや、むしろ志願したことすら嘘だとバレてしまえばスチェータの極刑は確定です。なんとしても村を見せる訳にはいきません 。
そんな心配をしているスチェータに、つぐみは続けます。「お前の知っている通り、私の周りにはやましい連中しかいないからな。」
それを聞くとスチェータは「陛下の機嫌を損ねる者がこんなに多いとは、陛下の偉大さがわかってないようですね。」と答えます。
するとつぐみは「まったくだ、他の者もお前のようならいいのに。だからお前から私の慈悲深さを知らせたという話を聞いてこう思ったのだ。村へ視察に行けば私を拝めたてる皆の声が久々に聞けるとな!」と笑顔でスチェータに言います。
それを聞いたスチェータは「皇帝ともあろう方がわざわざそんなことを聞きたがるだなんて…』と若干引いています。
しかし、スチェータは『あからさまに媚びを欲しがっているということは、陛下は俺の掌の上で躍らせることができるという意味にもなる。』と考え「では明日視察できるよう万全な準備を整えておきます!」とつぐみに約束します。
しかし、そう言った直後のスチェータの目に映ったのは「ああ、楽しみにしているぞ。」と答えながら怪しく微笑むつぐみの姿だったのでした。
抱き始めた不安
その晩、スチェータは「見間違いだよな…?」とつぐみの最後の表情のことを一人で考えています。
どうやらスチェータは、一連のつぐみの言動は全て演技ではないのかと疑っているようです。しかし、同時にスチェーテまで来て、わざわざ演技をする必要があるのかと言う疑問も抱いています。
そしてスチェータは執事を呼び、明日皇帝が村の視察に行く予定であることを告げます。
それを聞いた執事は「え?村にですか?」と怪訝そうな表情を見せます。
どうやら執事は昨日村に集金に行ったようですが、その時に村人は泣き喚いており、村は大変荒れていたようです。
それを聞くとスチェータは「全く愚かな連中だな。」と舌打ちをし、執事に「もう少しの辛抱だお前にも爵位が与えられるかもしれんぞ!」と続けます。
執事はスチェータが皇帝に気に入られることによって、まさか自分にまで褒美が貰えるとは思ってもいなかったので驚きます。
そして、爵位が与えられるかもしれないという話で調子を良くした執事は「この私が責任を持って取り締まっておきます!」とつぐみの視察の準備を、滞りなく済ませることをスチェータに約束します。
そして念押しに「ご主人様も本日おっしゃったことはお忘れなきようお願いします!」と付け加えます。
それを聞くとスチェータは「ケチなエンビダじゃあるまいし、俺に二言はない。」と答えます。
すると執事は「おっしゃる通りですご主人様に比べれば伯爵なんて大した人物ではありません!」と調子よく続けます。
スチェータはそれを聞き「そうだな。」と答えながら、机の上にある手紙に視線を移すのでした。
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小説の中の悪女皇帝になった【37話】の感想
スチェータは、ついにつぐみを疑い始めます。今まで、度が過ぎる程の楽観的なスチェータでしたが、ようやく不自然な部分に気づいたのでしょう。少し見直しました。
さらにスチェータにゴマを擦る執事の存在により、スチェータがどことなくちゃんと権力者に見えます。
とは言え、ここまで完璧に作戦をスムーズに進めてきたつぐみが、表情一つでスチェータに察すられるということも、どこか考えにくいです。
もしかしたらスチェータを悩ませるためのつぐみの作戦だったのかもしれませんね!
策士つぐみは、村の視察ではどういった展開を見せるのでしょうか?次回も楽しみにしています!
まとめ
以上、小説の中の悪女皇帝になった【37話】のネタバレと感想をご紹介させていただきました。
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