その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
狩り大会が早期に終了した理由は、ジャック・フォトンが獲物の山を積み上げたからでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第46話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第46話】のネタバレ
「誰かと思ったら!公爵様ん家の剣使い嬢ちゃんじゃねぇか!」と獲物の山の上で、狼人間のジャックが笑います。
「ジャック・フォトン・・」とメリッサはそれを見上げ、『そういえばこいつにも参加資格はある。帝国はフォトン家も貴族家と同等であると認めているから』と思い出します。
しかし、ジャックは原作では狩り大会には出席していませんでした。
「それに、いいにおいの女の子と、その隣にいるへんてこ茶狼はナインだろ?」と、ジャックはユーリとナインを見て、飛び降ります。
「久々に会えて嬉しいぜ。俺をほっぽって今までどこに行ってたんだよ。クッソみてぇな茶会も開かずに」と、ジャックは赤い目を爛々と輝かせてメリッサに歩み寄ります。
そういえば、最後にメリッサがジャックに会ったのはユーリが開いたお茶会でした。
メリッサは辺りを見回します。
会場にいる参加者たちは、狼人間の登場に戸惑い、誰も彼もが黙ったまま動きません。
狼人間の機嫌を損ねたりすれば、タダでは済まないからです。
狼人間は長い歳月の間領地を守り続け、生き抜いてきた異種族でした。
誰も頼りになりそうにないため、メリッサはユーリの前に庇うように立ち、ジャックと真正面で向き合います。
メリッサ対ジャック
「そっちこそ。姿が見えないからくたばったのかと」と、メリッサが警戒しつつも強気の姿勢で話しかけます。
「くたばりかけたさ、暇すぎて」と、ジャックはため息をつきます。
「魔術師ん家は屋敷にちっとも近寄らせてくんねぇし、ポテトラテ家もいきなり警備を強化しやがってよ・・。したら狩り大会があるっていうから首長の許しを得て来たんだ」とジャックは言います。
ユーリやメリッサにちょっかいを出すためにジャックが探ってたことが明らかになり、メリッサは背筋に嫌なものが走るのを感じます。
「大人しく森にいればいいのに、どうして何度もやられに来るの?」とメリッサは強気に言い、「なっ・・」と青筋を立ててジャックは怒りを露わにします。
「やられるかどうかはー、すぐにわかるさ!」とジャックがメリッサに飛びかかり、メリッサはその一撃を避けると手に持った武器で一撃を加えます。
武器は衝撃と共に一瞬で砕け、ジャックは吹っ飛んで行きました。
ジャックは仰向けで地面に大の字に倒れ、意識を失います。
『く・・砕けた!?しかも一瞬で気絶してるし!』とメリッサは驚き、『剣を犠牲にしてあいつをやっつけ・・えっ?なんで剣あるの!?』と再度驚きます。
メリッサの腰には、剣は無傷でついていました。
どうやら、ジャックを攻撃したのは手に持っていた別のものだったようです。
武器の正体
『じゃあ、木っ端微塵になったものはいったい・・』とメリッサが考えていると、「銃・・」とか細い声が聞こえてきました。
「あっ」と冷や汗をかいたメリッサが隣を見ると、「俺の銃ぅう・・」と弟のジェイクがショックでへたりこんでいます。
『やべぇ』と思うメリッサでしたが、「モニカが・・バラバラに・・」と呟くジェイクに『名前までつけたんかい・・』と呆れます。
目の前にはバラバラになった、モニカと呼ばれる銃の部品が散らばっていました。
『ああ、男主人公のアイテムだから狼人間を倒せたのか』とメリッサは状況を解析します。
「えっ・・と」と、メリッサはこの世の終わりのような顔で震えて落ち込むジェイクを見て、「ホンットごめん!わざとじゃないの。新しいの買ってあげるから・・」と言います。
「今・・何て言った?モニカの代わりなんて・・いないんだよ・・!」とジェイクは泣き続けます。
困ったメリッサはユーリに話を振りますが、「その銃は神の加護を受けたものなので、見た目は元に戻せても性能までは・・。正直、狼人間の頭と衝突して壊れたので見た目を戻すのも・・」と断られてしまいます。
『わかった!わかったから・・!』と、メリッサは苦々しい顔をします。
この世界の神は心が狭いので、信仰心のない狼人間を嫌っていました。
神の加護があった銃ので殴ったため、ジャックには効果抜群に出てしまったようでした。
メリッサの目の前には気絶した狼人間、隣には銃が壊れてガチ泣きしている弟がいました。
さらに後ろには人に変わるタイミングを逃して犬のフリをするナイン、周囲には狼人間を気絶させたメリッサを驚いた顔で見てくる貴族たちもいます。
突き刺さる視線を感じながら、『お願いだから誰か全部夢だって言ってよ!!』とメリッサはうんざりします。
思わぬ救世主
そんなメリッサの様子を、皇太子イアンがじっと見ていました。
そして一歩踏み出し、「レディ・ポジェブラト」と、いつものようにメリッサと呼ばずに丁寧に話しかけます。
『げっ、イアン。今日はどんな呆れ話を披露するつもり・・』とメリッサは嫌な顔をしますが、「疲れただろう?皆も疲れているだろうし、今回はこれにておしまいだ」とイアンは閉会を皆に宣言します。
『え?』と、そのまともな対応にメリッサのイライラ指数が下がります。
「優勝者は後日知らせる。ご不在中の陛下に代わって大会終了を宣言する」とイアンは言います。
本来ならこの後に授賞式と披露宴がある予定でしたが、イアンはそれら全て中止するというのです。
『まさか・・私への気遣い?「あの」イアンが?』とメリッサは驚きます。
「そして今日起こったことは口外しないでほしい」と、メリッサを庇うように前に立ったイアンは続けます。
「フォトン家には私の方で連絡するから、レディが望むのならジャック卿は皇宮へ送るとしよう。公爵家の令嬢を攻撃しようとしたからな」と、多少の動揺は見られるものの、皇太子らしい口ぶりでイアンは言います。
そんな様子をメリッサはポカンとした顔で見て、『何いきなり・・どういう風の吹き回し?』と思いますが、「あ・・ありがとうございます」とイアンに言います。
「ですがジャック卿は私が制圧できますので連れて帰ります。どうか馬車を貸していただけませんか?」とメリッサはイアンに言います。
ポジェブラト家の馬車に乗せて移動させることはもちろんできましたが、大勢の前で皇太子の顔に泥を塗らないために、メリッサは提案します。
イアンの配慮は怪しく感じましたが、メリッサにとってそれはイヤな事ではありませんでした。
「もちろんだ。できることは手伝おう」とイアンが言い、「ありがとうございます、殿下」とメリッサは答えます。
帰路にて
メリッサは、馬車に気絶したジャックと膝を抱えたままのジェイクも乗せました。
「ヨナ」と、頭痛がする頭を抱えたメリッサは侍女のヨナを呼びます。
「知り合いに武器商人とかいる・・?」と戯れに尋ねると、「いますけど何か」とヨナはさらりと答えます。
『頭を整理したくてテキトーに言ってみただけなのに、もっとゴチャゴチャになってきた』と、メリッサは驚くも、どこか遠い目をします。
「あの、メリッサ様。万が一、あの狼人間が目を覚さなければフォトン家が襲ってくるかもしれません。主治医として私もご一緒してもいいですか?」と、ユーリがメリッサに言います。
「もちろんです!本当に助かります・・」とメリッサは涙して、「ウフフ。お安い御用です」とユーリは微笑みます。
『ひとまず安心だけど問題は山積み・・』とメリッサはため息をつきました。
『神の加護を受けた銃をどう入手して、ジャックはどう片付けよう』とメリッサは頭を抱えます。
この時はメリッサは知りませんでした。
こんな悩みなど、後の出来事に比べれば可愛いものだったのです。
第47話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第46話】の感想
ジャックが襲ってきたのを、メリッサがやはり華麗に撃退しましたね。
ジャックは本当にしつこい性格のようです。
ちょっとジェイクにとばっちりがいきましたが、今までのことを考えれば仕方ありません。
イアンが少しまともになったようで、メリッサの影響でしょうか。
不穏な終わりに、次の話がさらに気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第46話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。