「悪女が恋に落ちた時」は、原作者はSeo Gwijo、文はredguとHJ、絵はDCBOが担当する恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は大好きな小説の中の悪女、ルペルシャ皇女に憑依してしまいます。
メイド長のエマは皇女の手を取って、いつも皇女様の側にいます、と言うのでした。
ここからは、悪女が恋に落ちた時、の第28話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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悪女が恋に落ちた時【第28話】のネタバレ
寝台に横になった主人公は、もらった日記帳を手に取って眺めていました。
赤い宝石を押すと主人と認識されると聞いていたので、グッと力を込めて押します。
一瞬不思議な感覚がして、「何今の!」と主人公は体を起こします。
宝石を押した瞬間、まるで水中にいるような不思議な気持ちになりました。
そうして日記の主人になったため、この日記に隠された機能を主人公は理解しました。
どうやらこの日記帳には追跡魔法、防水魔法、シールド3回の機能がついているようでした。
さらに、ページを全て埋めると日記の精霊に会えるようでした。
その上持ち主以外が日記を開くと、偽物の日記が見える機能もあるようです。
日記の精霊に会えば、このトリックも誰にもバレなくなるようでした。
「最高すぎじゃない?」と、主人公は目を輝かせます。
日記の精霊は主人の記憶力をキープする能力までも兼ね備えており、かけない状況になっても覚えていられると言う安心仕様でした。
『これはすぐ使うしかないでしょ!』と、主人公は興奮してペンを取ります。
私の幸せなオタ活日記-トップシークレット-、と名づけ、主人公は書き始めます。
掛け布団を頭から被りうつ伏せになって日記帳に向かっていると、ふわりと部屋のカーテンが風で揺れます。
そうして風ともに、いつのまにか寝台の横にはヘレイスが立っていたのでした。
主人公の夢
主人公はぼんやりとしていました。
夢の中なのか、ルペルシャ皇女の記憶を見ているのか定かではありません。
前回記憶を取り戻してからまだ3日は経っていないので、まだ記憶が蘇る日ではない気もしました。
『今日は特別な日なのかな?とにかく今回も誕生日を迎えたお姉様の姿が見れそうね』と、主人公はそんな日もあるだろうとワクワクします。
気づけば、白くてふわふわした子犬が目の前にいました。
その可愛らしい子犬を、ルペルシャ皇女は愛おしそうに眺めています。
『10歳のお姉様もこりゃまた可愛い!!』と、主人公は悶絶するのでした。
母方一族からの贈り物は、皇女の狭い世界が広がる唯一の機会でした。
皇女が勉強熱心だったのも、全てプレゼントを余すことなく観察するための努力でした。
『エマもいるし、お姉様なら良い飼い主になりそう』と、主人公は子犬を抱える小さな皇女の可愛らしい姿に微笑みます。
「この子はなぜここにいるの?」と皇女が聞くと、「贈り物として来たからです」と冷たい言い方で、金髪でおかっぱの人物が答えます。
侍女のエマは今はいないようで、主人公にもこの人物が誰なのかわかりませんでした。
「この子もお母さんがいないの?」と皇女は聞きますが、「さあ。私はこれで失礼します」と金髪の人物はさっさと立ち去ります。
扉が閉まる音を皇女は寂しそうに聞いていました。
「あなたの名前は今日から『リシャ』よ。本当は私の愛称だけど、誰も呼んでくれないから・・。でもとても大切な名前なの。だから、あなたにあげる」と、皇女は子犬に話しかけます。
主人公の目覚め
目が覚めた主人公は、身体の気だるさと薬草の匂いを感じました。
どこかで誰かが話し合っている声が聞こえます。
「私たちの魔力で処方した方が効果があると言っただろう?」「効果は確かにありますが、昨日見たらこれは少し違う症状です」「違う症状?」と、どうやら治療についてのようです。
『薬剤室かな?でも、どうして私がここに・・?』と、主人公は身体を起こします。
「似た症状の資料を読んだことがあります」と、誰かの声は続けます。
ふと、主人公は近くに血で汚れたタオルを見つけ『あ・・また気を失ったみたいね』と状況を把握します。
どうやら、主人公は吐血して倒れたようでした。
『記憶が蘇ったせい?でも・・こんなふうに気を失ったことはないのに・・』と、倒れる前の最後の記憶を思い出そうとします。
夜に日記を書こうとした時に、誰かが部屋に入って来たような気がしたことを辛うじて覚えていました。
「やあ」と、話しかけられたような気もしますが、はっきりと思い出せません。
「あれは精神的な衝撃だけでなく、魂の亀裂が引き起こす症状です」と、薄く開いた扉から声が漏れて来ます。
主人公は、扉に意識を向けました。
3人の会話
「ラファエリスは魂にかかる病で、中でも皇女様の症状は最も危険な状態だと言えます」とロックスは目を赤く腫らして言います。
「亀裂が始まると、苦痛は一層増すことになるでしょう」とのロックスの言葉に、ユジンとカインは顔を顰めます。
そんな会話を、主人公はどこか人ごとのように聞いていました。
「魂が変われば望みはありますが、このままなら2年以内に・・」とロックスは言います。
『この身体には既に新しい魂が宿り、私には関係ない話だから』と、主人公は手に持つ血塗れのタオルを見つめます。
主人公は、先程夢で見たルペルシャ皇女が言った言葉を思い出していました。
愛称を誰も呼んでくれないと、でもとても大切な名前だと、小さな皇女は子犬に言っていました。
夢の中の記憶は、既に皇女に起きてしまった出来事でした。
あの時の小さな皇女を抱きしめてあげられないと思うと、主人公は涙が止まりませんでした。
様々な登場人物を助けたいと動いていた主人公ですが、いなくなってしまったルペルシャ皇女本来の魂は、救うことが出来ないのです。
主人公の泣き声は、部屋に集う3人にも聞こえていました。
「もういい。ここでする話ではない」と、カインはロックスの説明を止めます。
3人は、皇女が泣いているのはこの話が聞こえたからだと思っていました。
「皇女様がゆっくり休めるように」「また後で来る」「私の行動が軽率でした」と声がして、人の気配は去っていきました。
『私が泣いている理由を知らないのに、どうして一人になりたいって分かったの?』と、3人の誤解を知らない主人公は不思議に思います。
ヘレイスの登場
膝を抱えて泣いていると、窓が開いて外から金髪の人物が入ってきました。
それはヘレイスでしたが、主人公はまだ面識がないのでわかりません。
『金髪の・・少年?まるで天使みたい』と、顔を上げて主人公は観察します。
「誰ですか?」と主人公は言い、唐突に昨晩の記憶の続きを思い出します。
『思い出した!この男の子が突然私の部屋に現れて、驚いたせいで気絶したんだった。でもこの子は一体・・?』と、主人公は見知らぬ少年の正体を考えます。
「天使だ」と少年は言い、『えっ?』と主人公は驚きますがすぐに笑います。
『確かに天使みたいだとは思ったけど、自分の口で言うなんて。思わず笑っちゃった。誰かは知らないけど・・』と考え、自然と主人公の手が少年に伸びます。
『なぜか・・手が勝手に・・。逃げないから余計私が変態みたい・・』と考えながらも、その少年の頬を撫でるのを主人公は止めません。
「もう泣かないのか?」とヘレイスは問いかけ、「・・はい、もう大丈夫です」と主人公は笑います。
「なんで?」と問うヘレイスに、『それはあなたが変なこと・・いや・・。ここはこの子の冗談に合わせてみよう』と主人公は少し考えます。
自分で天使というあなたが面白かったからです、ではなく、「天使に会えたからです」と、主人公は笑ってヘレイスに言うのでした。
第29話に続く>>
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悪女が恋に落ちた時【第28話】の感想
日記の機能が思ったより高性能で驚きました。
ルペルシャ皇女は小さい頃から寂しい思いをたくさんしてきたのですね。
主人公は周りの勘違いに助けられることも多いですが、本人の心もとても綺麗です。
ようやくヘリオスと主人公が邂逅しましたね。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「悪女が恋に落ちた時」の第28話のネタバレと感想をご紹介しました。
「悪女が恋に落ちた時」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。