こちらではピッコマ漫画 お兄ちゃんたちに気をつけて!【第33話】のネタバレ&感想をご紹介しています。
エルンスト公爵家の養子となった少女、ハリ。3人の義兄たちから良く思われず、辛い日々を過ごし、27歳でようやく他家へ嫁ぐことになった。
やっとこの家から出ていける・・・そう喜んだのもつかの間、目が覚めるとなぜか幼少期に時間が巻き戻っていて―!?
レノルド夫人から呼び出されたハリは、孤児院に送るつもりだと伝えられる。しかしユージンの意向ではないことをすぐに見抜き、夫人は激高してしまう。心無い言葉に傷ついたハリは、なぜ一緒に食事する時間も取ってくれないのかと兄たちに訴える。
彼らの本当の妹になりたかった想いを胸にひとりベッドで泣くハリだったが・・・
ここからは、お兄ちゃんたちに気をつけて!【第33話】のネタバレになりますので、ご注意ください。
\随時更新中!/
お兄ちゃんたちに気をつけて!【33話】のネタバレと感想
「起きなさい!」
レノルド夫人の大声で突然起こされ、ベッドから引きずり出されるハリ。
「兄さんとメリッサだけじゃ飽き足らずユージンまで誘惑したわね!」
ハリの腕を掴んで無理やり屋敷の外に連れ出す夫人。
「あんたにエルンストは渡さないわ!」
手を離してくれるように言おうとすると、ピシャッと容赦なく横っ面をはたかれた。
地面に倒れ込むハリ。
「ハリお嬢様!」
使用人たちが驚いて声を上げた。
キャベルが騒ぎに気がついて二人に近寄る。
「おいっどうした?」
座り込んだハリの顔を覗き込むと、頬が赤く腫れている。
「まさか・・・ぶたれたのか?」
そこをどきなさいと言おうとする夫人だったが、キャベルが叫ぶ。
「叔母さんがぶったのか?そうなんだな!」
親でもないくせに何様のつもりだ、と夫人を突き飛ばす。
その様子を驚きのまなざしで見つめるハリ。
「このっ・・・クソガキ!」
キャベルは完全に夫人を敵と認識したようであった。
するとヒューバートが鼻息の荒いキャベルを止めに入った。
「離せよっ、あのババアぶん殴ってやる!」
ユージンの返答
そこへ杖をついたユージンがやってきた。
そして、なぜ部外者がエルンストの敷地内にいるのかと夫人に問うた。
「なっ・・・部外者ですって?」
「いちいち説明してやらないと分かりませんか?」
ユージンは冷たく言い放った。
ヒューバートに今まで何をしていたのか、と静かに叱る。
「申し訳ありません公爵殿」
ユージンは夫人に語りかける。
「普段口癖のように仰っている礼儀作法はどうされたのですか?」
「今の叔母殿はとてつもなく下品ですよ」
明らかにレノルド夫人に対する態度がこれまでと違う。
「私を見くびってもらっては困ります」
鋭い目つきで夫人を見据える。
そしてハリに優しく手を差し伸べた。
「おいでハリ」
自分の横に並ばせ、今この場でハリに謝ってくださいと夫人に要求した。
嫌だって言ったら?と強気な態度の夫人。
ユージンは杖を握りしめてこう続けた。
「私のすべてを懸けて・・・」
「必ずや今日のことを後悔させます」
怒りにぶるぶる身を震わせる夫人。
「血族でもない乞食のために私を侮辱するというの?」
「勘違いしてるようだけどこの娘はアリナじゃないのよ」
その言葉にビクッと反応するハリ。
最も気にしていることを指摘されたからだ。
しかしユージンはそれくらい分かっていますと言う。
「ですがハリも立派なエルンストの一員です」
その瞬間ハリは信じられないといった表情を浮かべた。
泣きそうになりながらユージンの顔を見上げる。
ハリに対する侮辱はエルンストに対する侮辱も同然であり、それを許すつもりはないと毅然とした態度で述べた。
まだ納得のいかない様子の夫人に引導をわたすエルンストの当主。
「叔母殿のハリに対する仕打ちはすべてエルンストへの侮辱行為と受け取りました」
「あなたはその代償を払わなければなりません」
やっとあきらめた夫人は今日のことを絶対に後悔することになる、と捨て台詞を吐いてその場を去って行った。
ハリの涙
レノルド夫人が去った後、苦い顔つきでハリの腫れた頬や引きずられた膝を見たユージンは怒る。
「なんてザマだ、大声で助けを求めればよかっただろ!」
「ハリに怒鳴るな!どう考えても叔母さんが悪いだろ」
ハリをかばうキャベル。
そこへエーリッヒが眠そうに目をこすりながら屋敷の外に出てきた。
こんな時間に何してんの?と言いおわるやハリの顔を見て三人の兄たちは驚愕する。
「お お前痛くて泣いてるのか?」
「そりゃ痛いだろ」
ハリは初めて兄たちの前で涙を流したのだ。
“私を・・・家族だと言ってくれた”
あまりの嬉しさに感情をこらえきれない様子のハリ。
まさかキャベル兄さんがぶったの?最低じゃんと勘違いするエーリッヒ。
“本当は怖かった”
「どっ、どうすれば泣き止んでくれるんだ?」
「オレがあのババアを殴り返してこようか?」
“泣き叫んでも知らんぷりされそうで”
泣くな、と心底困った顔でお願いしてくるユージン。
“お前なんかどうでもいいと言われそうで”
ハリに怒ったわけじゃないんだ、ごめんと謝るユージン。
この瞬間のために自分は子ども時代に戻ってきたのではないかと考えるハリ。
「私も・・・家族?」
涙は次から次へと零れ落ちて行った。
「当たり前だろ、俺たちの妹じゃないか」
“私はこの日を絶対に忘れないだろう”
>>34話に続く
\随時更新中!/
お兄ちゃんたちに気をつけて!【33話】の感想
ここしばらくのもやもやが一気に晴れ渡るような33話でした。
傍若無人なふるまいをみせる夫人についに堪忍袋の緒が切れたユージン。
読者が思っていたことをそのまま言ってくれてスカッとする思いでした!
自分は兄たちから家族だと認めて貰えているのだろうか、と自信を持てずにいたハリ。
今話、ハリが長年思い悩み続けてきたことに最高の形で答えが示されました。
もしかしたらもうとっくに家族の一員だったのかもしれません。
血縁を超えた絆を感じられましたね。
兄妹の心が一つになったところで、次回の展開がますます楽しみですね!!
まとめ
今回ご紹介したのは、ピッコマで独占配信されている「お兄ちゃんたちに気をつけて!」の第33話になります。
他の漫画配信サービスでは読むことはできません。
本作品はピッコマにて1日1話無料配信されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!