その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ヒロインのユーリが攫われ、その犯人はメリッサの愛犬を通じて「姫を助けに来い」と話すのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第48話のネタバレになりますので、ご注意ください。
\随時更新中!/
その悪女に気をつけてください【第48話】のネタバレ
ミゼン・フォトンというキャラクターは、長髪のイケメンとしか原作に書かれていませんでした。
しかしメリッサとは違い、かなり読者に人気のあった悪役サブキャラです。
フォトン家の一番手で次期首長に認められていたミゼンでしたが、実はナインの双子の兄でもありました。
美形が主人公格のこの世界で、エキストラの割にナインがイケメンだった理由は、こんなところにあったようです。
ナインのそんな話は、小説では描かれなかった物語でした。
メリッサの考え
ミゼンは、腹黒ピーコックと若干キャラが被る性格ではありました。
しかし、「俺はクズ」感を全面に出した小悪魔キャラが人気でもありました。
『読者のみんなに教えてあげたい。小悪魔じゃなくて悪の大魔王レベルの性悪さだってこと!』と、考えながらメリッサは腕を組みます。
ユーリはフォトン家の次期首長に誘拐された、とメリッサが説明するとジャックは冷や汗をかきます。
「あの野郎ふざけやがって・・」と口では威勢がいいことを言いますが、ジャックの顔色は良くありません。
メリッサも、今のジャックがミゼンに勝てるとは思っていませんでした。
原作では、ユーリの誘拐がきっかけでジャックが覚醒してミゼンを殺します。
覚醒というのは狼人間の感情が湧き上がり、潜在力が爆発して起こる成長のことです。
『それだって雪が降る時期の話だったじゃん。今は秋になったばかりなのに覚醒するには時間足りなくない?』と、メリッサは難しい顔をして考え込みます。
「自らの足で来いと言ったんですよね。きっと罠でしょう」と侍女のヨナが言います。
「わかってる。でもだからって何もしないわけにはいかないし」とメリッサは答えます。
原作ではユーリが誘拐されたとわかった瞬間、ジャックが単独で助けに乗り込みました。
しかし今回はポジェブラド家で誘拐されたため、家族に知らせるのが道理だとメリッサはエリザベス家にも連絡は入れていました。
『守りきれなかった私の責任でもあるし・・』とメリッサは、罠と分かっていてもユーリを助けに行くつもりでした。
「どうすることもできないだろうけど。魔術師は」と、メリッサは魔術師と狼人間の相性の悪さを思い返し、エリザベス家は手を出せないだろうと考えます。
魔術師のユーリをさらったミゼンなら、魔術師を阻止する結界も張っていると予想されました。
「つまり私たちが行かなきゃいけないってことだけど・・」とメリッサはみんなを見渡します。
メンバー構成
メリッサは、ヨナを給料八倍で釣ってメンバーに加えます。
ジャックは最初から着いてくる気でした。
『ミゼンに出くわしてから顔色がよくない』とナインを心配して、「ナインは大丈夫そう?」とメリッサは尋ねます。
自分を追放した狼人間の仲間たちが住む森に、ナインが牙と舌を失う原因になった仇であるジャックと向かうことになります。
そのうえ、ナインにとってミゼンはいい兄とは言えないような存在でした。
しかし、メリッサの心配に反して「大丈夫です」とナインは笑います。
「僕も一度は森に戻らなきゃと思ってましたから」とナインは答え、『ここでの暮らしに満足していると思ってたけど・・やっぱり生まれ育った場所を忘れられないのかな・・』とメリッサは少し動揺します。
『いやいや!きっと戻ってやりたいことがあるんでしょ!』と気持ちを切り替えたメリッサは、「時間がないから作戦は向かいながら立てるわよ!ほら早く準備して!」とみんなに発破をかけるのでした。
囚われのユーリ
「物語が変わってきてる」と、ユーリにしか聞こえない声が話しかけてきます。
「そうね」とユーリが答えると、「どうして元に戻そうとしない」と声は言います。
「満足しているから」とユーリは言って、『ありきたりなこの物語が徐々に崩れてることに』と続く言葉を飲み込みます。
ユーリは透明で光る箱のようなものに閉じ込められて体育座りをしていました。
そばでは、ナインそっくりの顔をしたミゼンがご機嫌な顔で宙に光る文字を書いています。
『あの男の物語もねじ曲がった。シナリオ通りなら、あの男が私をさらうにはまだ早い』と、ユーリはそれを観察します。
ナインは、本当なら物語に登場することもない、死んでしまうはずのエキストラでした。
「ユーリ、お前はヒロインだ。わかってるだろう?男たちの心を全て鷲掴みにしなければいけないのだ」と声は言い、「嫌気がするほど愛されてきたわ。もう要らない」とユーリは反論します。
ちらりとユーリがミゼンを見ますが、まったくユーリの話し声を気にする様子はありません。
『あの男も結局はただのチェスの駒。私と同じ操り人形・・』と、ユーリは暗い瞳でミゼンを見つめます。
そうして、『なぜあの人は変わったの?』とメリッサのことをユーリは思い返します。
同じようなチェスの駒であり、作られたこの世界に合わせて回り続ける歯車のような存在のはずでした。
ユーリを馬鹿にしたり、平手で打ったり、飲み物でユーリのドレスを汚したりする、キツい顔立ちの公爵家の娘。
幼い子のワガママ程度だったメリッサの行動を見て、人々はメリッサを悪女と呼んで没落させました。
そんなメリッサの姿をユーリは皇太子の胸に抱かれながら見て、陳腐なハッピーエンドを迎えたのです。
それが、今回は全然違うのです。
『どうしていきなり変わったんだろう』と、ユーリは原因を考えます。
「ユーリ・エリザベス。ヒロインならそれらしくしろ!」と声は相変わらずユーリを責めます。
「舞踏会に行け」「お茶会を開け」「大人しく誘拐されろ」と、いつも色々と囁いて運命を定める声の正体をユーリは知りません。
「本当に私がヒロインなの?」と、ニッと笑ってユーリは呟きます。
『違うかもしれない』と、ユーリは考えます。
どうしてメリッサがあんなにも自由にいられるのか、ユーリには不思議でした。
メリッサには運命が囁く声が聞こえていないのか、それとも声にあらがって歩いているのか、ユーリは気になります。
『もしかしたら、今回助けに来るのは血まみれのジャックじゃないかもしれない』と、ユーリはメリッサが助けに来るシーンを想像します。
それを考えると、ユーリは顔が熱くなるのを感じるのでした。
第49話に続く>>
\随時更新中!/
その悪女に気を付けてください【第48話】の感想
まさかナインがイケメンな理由が、悪役の双子の片割れだったからだとは思いませんでした。
ナインが生きてメリッサの側にいるのは、大分イレギュラーなんですね。
決断するメリッサは格好いいですが、ナインの気持ちに関してはやはり誤解してそうです。
ユーリはメリッサとは違う系統での、物語の記憶があるのでしょうか。
次の話も気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第48話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。