逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
ロビアは主人公が皇女ではないことを見抜いて問い詰め、主人公はそれを認めるのでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第39話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第39話】のネタバレ
ロビアは「会えて嬉しいわ」と声をかけてきた女性のことがずっと気になっていました。
実力があっても出世できない田舎貴族の自分に声をかけてきたその存在に、心を惹かれてしまいました。
図書館で会ったその女性の正体を知ったのは少し後のことで、ロビアは周囲から軽蔑の視線を受けながらも熱烈な求愛の果てに再会する機会を手に入れました。
それほど皇女の評判は悪く、ロビアの執着は強いものでした。
ロビアが薔薇の花束を抱え、侍女に案内されて開けたドアの向こうにいた皇女は、2人の男たちと戯れていました。
戸惑うロビアに対して、「え?だぁれ?」と皇女はそっけない返事をするのでした。
そうして、ロビアは皇女の愛人になりました。
実際は、愛人とも呼べない名も無き使い捨てのオモチャでした。
縁故が無ければ実力があっても出世できない世界で、やっと自分を認めてくれたと思った人は自分を覚えていなかった、という虚脱感がロビアにはありました。
『俺は一体何のために・・』と暗く落ち込んだ気持ちに、「大丈夫。私を愛してくれなくても」と優しい言葉で悪魔の囁きをしたのがヒロインのユリエルです。
そうして、ロビアは皇女の愛人でありながらユリエルの恋人となったのです。
ロビアと皇女
「私は皇女ではないわ。私が皇女でないことを告発するつもり?」とエルドリアは問いますが、ロビアはそんなつもりはないと答えます。
「どうして私を騙したの?嘘をついて涙まで見せてあなたが得たものは何?」と問い詰めるエルドリアに、ロビアは説明しようと近づこうとしました。
「近寄らないでと言ったでしょう!」とロビアから距離を取ろうと動いたエルドリアは、体勢を崩して船から湖に落ちてしまいました。
水の中に沈みながら、エルドリアは自分の存在について考えていました。
自分は一体何者なのか、バグなのか、システムエラーで記憶を捏造された本当の皇女なのか、憑依前の自分は存在していたのかと、疑問はつきません。
それでも、生きたいと、エルドリアは強く思います。
沈むエルドリアは湖に飛び込んだロビアに救われて、船の上へと助け出されました。
ロビアの告白
ずぶ濡れのエルドリアに自分の上着を着せながら、ロビアは話し出します。
「はじめは・・自分の頭がおかしくなったのだと思っていました。皇女をもう一度愛してしまったのだろうか。そんな風にも考えました。でも、そうではなかった。俺はあなたに会いたかったんです。皇女ではなく・・あなたに」とロビアは言いました。
しかし、そんなことを言われてもエルドリアは素直に信じられません。
『また私を騙すつもり?』と警戒して、「私に会いたかったですって?皇女にユリエル、そして次は私ってわけ?」とエルドリアが問えは、「違います!」と必死の顔でロビアは弁明します。
『信じられない。私が皇女とは別人であることを知りながら私に会いたかったですって?私に・・』と気持ちが揺れますが、「どうして?あなたにとってもう私は皇女ではないのに。あなたはただ愛する相手を必要としているだけよ」とエルドリアは悲しく笑います。
「違います!・・本当にそれだけならば、この気持ちを一体どう説明すればいいのですか?」とロビアはまた涙を流してエルドリアを見つめるのでした。
「言ったでしょう。ただあなたの感情を吐き出す対象が・・」とエルドリアが話し出せば、「むしろそうだったらどれほどよかったか!・・そうだったら・・どれほど楽だったでしょうか」とロビアは涙をこぼしながら反論します。
「私に、あなたの何を信じてその言葉を受け止めろというの?」と、エルドリアはロビアの言葉を跳ね除けます。
「言っておくけれど、告発したところで困ることになるのはあなたの方よ。他の人たちは私とあなたどっちの言葉を信じるでしょうね?皇帝の実の妹?それとも浮気がバレて窮地に立たされている愛人?」と、エルドリアは煽るようにロビアに言いますが、ロビアは何も言いません。
「口には気をつけるべきよ。私は人を殺さないだけで殺せない訳ではないんだから」とエルドリアは冷たく見下ろして警告しますが、「あなたはあまりにも優しすぎる」とロビアはそれに怖じけずに見つめ返します。
「何が言いたいの?」と、エルドリアは拳を握りしめます。
ロビアの言葉は、エルドリアが恐れていたものでもあり、待ち望んでいたものでもありました。
「あなたは俺のために覚えてもいない嘘をついてくれたでしょう?その瞬間、あなたは俺のために皇女になってくれたんです」とロビアは話します。
「そう。あの日の私にとっては彼よりもあなたの方がよかったの」というロビアを気遣うような言葉は、本当の皇女だったら決して言わない言葉でした。
ロビアにとってそれは、本当に嬉しい言葉であったのです。
「あなたについて何を知っているかですって?あなたは優しい人だ。すくなくとも俺の知る皇女はそうではありませんでした。俺は皇女ではなく、あなたのそばにいたいんです」とロビアは言います。
その言葉はエルドリアにとって、終わりの見えない不安の中で誰かが言ってくれることを望んでいた言葉でした。
皇女ではないとバレることを恐れていました。
しかし皇女はではないと見抜いて、それでも味方であると、そう言っても欲しかったのでした。
「俺に機会をください。証明して見せます。あなたが俺を信じられるように」とロビアはエルドリアに手を差し出すのでした。
第40話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第39話】の感想
ロビアと本当の皇女の関係は、思ったより酷かったようですね。
腹黒いかと思えば、ロビアは捻くれてはいるものの一途で純情な青年のようです。
主人公の真っ直ぐな意思や優しさが、周りの人々を動かしているように感じます。
ロビアはこれを機に頼れて安心できる味方になるのでしょうか。
次の話も楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第39話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。