その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ユーリは定められた運命がずれていっているのを感じており、今回助けに来るのはメリッサかもしれないと期待するのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第49話のネタバレになりますので、ご注意ください。
\随時更新中!/
目次
その悪女に気をつけてください【第49話】のネタバレ
狼人間の森は遠いところにありました。
それはメリッサたちの到着より、ユーリが狼人間と打ち解けるほうが早いかもしれない位でした。
それほど遠い場所なので、メリッサは魔法の力を借りて移動することにしました。
力を貸してくれたのは、ヒロインのユーリの養父であるエリザベス男爵でした。
複数人まとめてのテレポートが使える魔術師はなかなかいない中で、男爵自身が協力を申し出てくれたことにメリッサは感謝します。
「とんでもない。こちらの方こそ感謝しないと」と男爵が話し、「そんな。我が家で誘拐されてしまったんですから私が行くのが筋です」とメリッサは答え、その言葉に男爵は感動します。
そんな頼りになる男爵ですが、男爵の一番悪い癖は相手に永遠に酒を飲ませることです。
メリッサは目の前の男爵の真面目な姿の後ろに、前回のベロベロになった酔っ払いおじさんの姿を思い出してしまって、まともに男爵の顔が見れません。
ユーリへの愛情を語り出す男爵をどうにか宥めて、メリッサは男爵が作った魔法陣に足を踏み入れるのでした。
狼人間の森
魔法陣を抜けたメリッサが見たのは、一面のジャングルの光景でした。
戸惑うメリッサに、「メリッサ様、狼人間の森はすぐ近くです。本当にここですよ。今見えているのは単なる目眩しです」とナインが言います。
疑いの目のメリッサに、ナインは近くの小枝を取って折ってみせます。
すると周囲の空間が歪み、ジャングルが森に変わります。
『へ?魔法?いやいや狼人間なら呪術・・?』メリッサが困惑していると、「魔法ですよ」とナインが説明します。
「え?狼人間が魔法で森を隠しているってこと?幻覚呪術じゃなくて?」とメリッサが言うと、「どうでしょう・・。この幻覚は昔の魔法の名残にすぎません。作り手は不明ですが、狼人間はそれを隠れ家の入り口に利用しているんです。狼人間という種族は魔法が面倒なだけで嫌悪感を抱いているわけではありませんから」とナインが解説します。
小説ではなかったその設定にメリッサは感心し、仲間の狼人間たちから逃げるために知っておかなければならなかったのか、とナインの境遇を思い出して少し悲しくなります。
「俺はいつも普通に入ってったぜ!」と、そんな雰囲気をぶち壊すようにジャックが割り込みます。
「木の枝なんか折ったことねぇし!いちいちそんな面倒なことしてられっかよ!」とジャックは笑い、「目印を探さなくとも、幻覚と思しきものをすべて破壊すれば森が現れますからね」とナインはどこか遠い目をします。
『数撃てば当たるってか・・』と、メリッサもジャックを呆れたような目で見るのでした。
「道中、ミゼンが仕掛けた罠がかなりあるとは思いますが・・うまく避ければ問題ありません」とナインは自身ありげに笑います。
「ナインは森に仕掛けてある呪術が見えたりするの?」とメリッサが問えば、「いいえ。見えはしませんが、とりあえず僕についてきてくだされば大丈夫です。この辺りの呪術はすべてわかっているので」とナインは断言します。
「僕はここから逃げてきましたから。ミゼンの呪術なら飽きるほど見てきました。新しいものがあってもすぐにわかります」とナインは言い、ジャックは逃げられた時のことを思い出したのか渋い顔をします。
メリッサはナインの辛い人生を思い、「わかった。信じるわ」とナインの肩を叩きます
しんみりとした空気が流れそうなところを、ジャックが壊します。
マイペースなジャック
「さっきから何ほざいてんだ!普通に入れるって言ってんだろ!!呪術を解くだぁ?じれってぇな!俺が手本を見してやるよ!よく見とけ!」と、ジャックが森に飛び込もうとしました。
「は!?ちょっと!待ちなさい!!」とメリッサは剣を振りかぶり、物理でジャックを止めるために尻を叩きます。
「少しは考えてから動きなさいよ!屈強なあんたは呪術のダメージなんて屁でもないから入れただろうけど、私たちはあんたと違うの!それにユーリさんを助けに行くのに騒いだらダメでしょ!」とメリッサは説教しますが、「なんでダメなんだ?」とジャックはまったくわかっていません。
『連れてくるんじゃなかった!!』とメリッサは頭を抱えます。
ジャックはその後、森の中で罠を踏み続けました。
「踏むなって言ってんでしょ!」とメリッサが言っても、「大丈夫だって何回言えば・・ギャアア!」と罠を踏んでジャックは吹っ飛びます。
『なんで連れてきた私』とメリッサが再度頭を抱えて後悔していると、「あの狼・・捨てましょう」と侍女のヨナが言います。
「私だってそうしたい」とメリッサは答えますが、『だがもう遅い。罠という罠には引っかかったから、ミゼンもとっくに気づいているはず。こうなった以上・・』と今後の考えをまとめます。
「あっぶね。死ぬかと思ったぜ」と傷一つなく戻ってきたジャックを見て、『あのバカ高い防御力だけでも活用しないと!』とメリッサは決意します。
「あいつは盾・・いやいや、ジャックはこのパーティのタンカーよ・・」とメリッサが遠い目で言えば、「お嬢様しっかりしてください」とヨナは可哀想な子を見る目をします。
『耐えるのメリッサ。ジッとこらえれば殺人は犯さないわ!』とメリッサはどうにかイライラを抑えようとしますが、「お?なんだこりゃ」とジャックはあからさまに怪しい赤いスイッチに手を伸ばします。
「何ってむやみに・・押さないの!!」とメリッサが止めようとしますが、ジャックは躊躇いなく押してしまうのでした。
宇宙に浮かぶ青い星に、大爆発が起きました。
「その悪女に気をつけてください」を応援してくださりありがとうございました!
次回作の「その狼に気をつけてください」でお会いしましょう!
そうして、メリッサの意識は闇に沈みました。
メリッサの目覚め
「お嬢様!」と呼びかけられて、メリッサは意識を取り戻しました。
「あれ。終わったはずじゃ・・」とメリッサが辺りを見回すと目の前に城が見えました、「狼人間の城に着きました」とヨナが伝えます。
「もう着いたの!?ジャックは?」とメリッサが周囲にジャックがいないことに気付いて尋ねます。
「それが・・」とナインが言い淀み、「消えたジャック、手についた血・・」とメリッサは自分の両手についた赤い汚れを見つめます。
「くぅっ・・!怒りを抑えきれずにあやめてしまったのね」とメリッサは悔やみ、「その通りです。お嬢様が手にかけ・・」と煽りますが、「違います!」とナインが止めます。
「メリッサ様は城に着くまでよく耐えてくださいました」とナインは言い、「耐えたというより無になってましたけど」とヨナが証言します。
「途中でど突い・・言い聞かせてたので、ジャックも大人しくついてきましたよ」とナインが説明し、「拳で言い聞かせてましたけどね」とヨナが解説します。
ジャックの行方
「そうしてここに到着した後」と、ナインはその後のジャックについて話します。
メリッサは「ジャック・フォトン」と話しかけ、「ぬぁっ!?まだ何も踏んでねぇよ!」と怯え切ったジャックはビクビクと恐れます。
ジャックを振り返ったメリッサは、それはそれは麗しい笑みだったそうです。
それはジャックも魅入るほどで、『ただのおっかない奴だと思ってたけど、そんな顔して笑うのか・・』とドキドキさせるものでした。
「えっと、先にミゼンを殺していいにおいの女を助けに・・」と拙いながらも今後の方針をジャックが説明しようとすると、「行ってこい」と一言メリッサが言いました。
「へ?」と、ジャックはその言葉に困惑します。
第50話に続く>>
\随時更新中!/
その悪女に気を付けてください【第49話】の感想
久しぶりに登場した酒好きエリザベス男爵ですが、ちゃんと偉い魔術師の姿を見せてくれましたね。
ジャックの単純な頭の構造と体の頑強さのバランスが恐ろしいです。
メリッサの困惑、ヨナの煽り、ナインの解説の組み合わせが笑えますね。
ジャックはメリッサに何をされたのでしょうか。
次に話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第49話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね