その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
罠に引っかかりまくるジャックに、メリッサは笑顔で「行ってこい」と言うのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第50話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第50話】のネタバレ
「言ってこい」とのメリッサの言葉に、「へ?」とジャックは戸惑います。
「ミゼンを片付けてきて。あんたが怪我しそうで止めたけど、よく考えたら覚醒なんてしなくても十分勝てると思うの」と、メリッサは笑顔で言います。
「おぉ・・けど俺が覚醒してないのなんで知って・・」とジャックはさらに戸惑いますが、「ミゼンを見つけて戦いなさい!勝てばひとりで救ったことになるし、もっと格好つくでしょ!」とメリッサは畳み掛けます。
「わ・・わかった。行ってくる」と、ジャックはメリッサの勢いに気圧されたように城に向かいます。
それでも何か解せないものがあったのか何度もジャックは振り返り、その度にメリッサは出発を促したのでした。
「そうして、慈悲深いメリッサ様はジャックに機会を与え送り出されました」と、ナインは説明します。
『結局は私がおとりにして捨てたんだ』と、ナインの綺麗なまとめの裏に、メリッサは自分の真意を見たのでした。
ナインの説明を聞いて記憶を思い出したメリッサは、状況を再確認することにします。
目の前の城こそが、フォトン家の狼人間が暮らす城でした。
「ユーリ様もおそらくあそこにいるはずです」と言うナインに、「きっといるはずよ。てっぺんにある青い扉の部屋だと思うけど・・。近道ってある?」とメリッサは聞きます。
行ったことの無いはずの城の構造を説明するメリッサに対して、ヨナとナインは意味ありげな視線をかわしますが何も言いません。
ナインは近道を知っていると答え、メリッサは2人に出発を促します。
『どうして私がその部屋を知ってるのか。なぜ確信があるのか疑われて当たり前な状況なのに、誰も何も聞いてこない』と、メリッサは自分でも状況の不自然さに気付いていました。
それは信頼かもしれないし、それ以外かもしれません。
『なんだか・・変な気分』と、メリッサは照れたような気まずいような、そんな気分で顔を少し赤らめて道を進みます。
同様に、助けを待つユーリもまた、変な気分でした。
ユーリの気持ち
もしかしたら今回は違うことが起きるのでは無いかと、ユーリは期待していました。
その時城に轟音が響き、「城の中に入ってきたか。ジャックはいつも城を破壊するなぁ」と、ミゼンがつぶやきます。
それを聞いたユーリは、『あ・・そっか。また・・運命通りに動くんだ』と暗い目をします。
「これはお仕置きが必要だな」とミゼンは出かけ、部屋にはユーリが一人残されました。
シナリオ通りならもうすぐミゼンが死ぬはずでした。
再び轟音が城に響きますが、ユーリはいつもより揺れが小さいことを不思議に思います。
『いつもなら城が半壊するのに・・。ジャックが早くやっつけたのかな』とユーリが考えていると、「ユーリ、そろそろ準備しないと」と運命が話しかけてきます。
もう少しで血塗れのジャックが部屋に入ってくるはずでした。
期待しちゃダメだと分かっていながらも、ユーリはジャック以外が助けに来てくれることを望んでいました。
やがて扉が開く音がして、強烈な狼の匂いが入ってきます。
迎えにきたのは狼人間なのだと、ユーリは判断しました。
「さあユーリ、準備はいいか。可憐なヒロインとしてナイトを迎えるのだ」と運命が嬉しそうに囁き、『そう。永遠に私はただの人形。この先もずっと・・』とユーリは諦めたように、運命の言うまま迎える準備をします。
しかし、開け放たれた扉の向こうの光景に、ユーリは目を丸くします。
助けに来た人物
「もう!匂いが強烈すぎるでしょ!」と怒りを露わにしているのは、メリッサでした。
「狼人間のにおいの香水があったなら最初からつけてよ!なんでぶちまけるの!」と言うメリッサに、「お嬢様に全部かかったんだからいいじゃないですか」とヨナが反論します。
横に立つナインは困ったように、「入りましょう」と2人に入室を促すのでした。
『今見えてるのって幻覚・・?私がおかしくなったの?』と固まるユーリに、「ハッ!ミゼンの奴何してくれてんの!人をこんなところに閉じ込めて!ユーリさん!大丈夫ですか!」とメリッサは駆け寄ります。
『あぁ、本当ならここにいるはずのない人たち。今回は違う』と、3人の姿に歓喜してユーリは目に涙を浮かべます。
「メリッサ様、ナイン様にヨナ様まで・・」とユーリは泣き笑いの顔をし、『今回は違う物語が見られるかもしれない』と期待します。
「ここまでどうやって来たんですか?」とユーリが問えば、「どうやっても何も・・、うちで消えたお客さんを探しに行くのは当たり前じゃないですか」とメリッサは照れたように答えます。
それを見たユーリは再び泣きそうになっていました。
『話せるのなら伝えたかった。ナイトでも一番手でもなく、あなたたちが来てくれて本当に嬉しかったって』と、ユーリは心の底からメリッサに感謝するのでした。
ミゼンとジャック
ミゼンはジャックの上に座って考え事をしていました。
周囲には血が飛び散り、ジャックは傷だらけでうめきますが動けません。
「うーん・・メインディッシュの前にデザートを食べちゃった。・・順番を間違えたようだ。あの女たちも大したことないだろうし、ナインは・・プハッ!アハハ!ナインって!」と、ミゼンは大笑いします。
「あんなクズに何ができるんだ!あぁ、そうだ。今度こそあの顔をグチャグチャにしてやろう。生まれてきたことを、一生後悔するように」と、虚空をギラリと見つめてミゼンは暗く笑うのでした。
第51話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第50話】の感想
メリッサが何をしたかと思いましたが、合理的にジャックを追い払っただけでしたね。
良くも悪くもナインが冷静で、ツッコミだったりボケだったりと愉快です。
ユーリにとってメリッサは本当に特別な存在のようです。
ミゼンはナインと全く異なり、頭のネジが飛んでいそうで危険です。
メリッサはミゼンをどう退治するのか楽しみですね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第50話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。