逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
エルドリアは不当な扱いを受けるエクロットを解放するため、愛人の地位を剥奪すると宣言するのでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第43話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第43話】のネタバレ
ロビアは街の片隅で、ローブを深く被った1人の男と話し合っていました。
それはロビアの従者の一人であり、ユリエルについて情報収集をするためでした。
宮外に追放されたユリエルは、辺りの人々を誘惑して手駒にしているようです。
「警備隊員だと?」とロビアが問えば、「ええ、ユリエルという女に完全に骨抜きにされてしまったようです」と従者は答えます。
「他には?」とロビアが問いかけ、「今のところ他に動きは・・。ああ・・宮での知り合いと思われる侍女一人が出入りしていました」と従者は答えます。
「侍女?誰だか調べる方法はないか?」とロビアが問い、「再び現れれば簡単に調べられますが・・まずは聞き込みを行ってみましょう」と従者は提案を行います。
「自分で勝手に判断せず、すべての情報を一つ残らず俺に渡すんだ」とロビアが言って、「はい旦那様」と従者は答えます。
「ユリエルから一刻も・・」とロビアは言いかけて近づく人物に気付きます。
それは、エッセンでした。
「私はこれにて下がらせていただきます」と空気を読んだ従者は去り、ロビアとエッセンが残されます。
エッセンとロビア
「何の用でここに来た?」とエッセンは問いかけ、去ろうとしていたロビアは立ち止まります。
「一体なぜここを去らないのですが?さっさとそれらしい理由でも話した方がいいですよ。さもなければ他の狙いがあるのだと判断します」とロビアが問います。
堂々としたロビアに対して、「お前とは関係のないことだ」とエッセンは視線を逸らすのでした。
「あなたがかばっているその女、あれだけの罪を犯した割にあまりにも平然と暮らし続けていると思いませんか?まだわからないのですか?」とロビアが問い詰めます。
「お前にそんなことを言う権利はあるのか?」と、エッセンはやはりロビアから視線を逸らして答えます。
「知らずにいることを望んでいるのかもしれませんね。知ってしまえば今すぐに捨ててしまいたくなるでしょうから」とロビアが言えば、「黙れ」とエッセンは遮りました。
「・・驚いたな。本気でその女の側に残るつもりなんですね」とロビアが言うと、エッセンは何かを感じたのか目を大きく見開きます。
「ユリエルがどんな人間であろうと。どんな理由があろうと、俺はユリエルを捨てない。少なくともお前のようにはな」とエッセンは睨みつけるようにロビアを見ました。
「俺が捨てただって?そもそもユリエルが俺のものだったことなんて一度もない。そしてそれはあなたも同じだろう」とロビアも怒ったように反論します。
「まだユリエルを愛しているというならどんな手を使ってでも止めろ。あなたもあの方に対して何かを感じたのなら・・後悔するようなことはするな」とロビアはエッセンに警告します。
しかし、エッセンはどこか遠い目をして何も答えないのでした。
エルドリアと記録日誌
「それでは会議を終了します」との声とともに、領土協議に関する会議は終了しました。
風邪で体調の悪いエルドリアは、疲れ切って壁に寄り掛かっています。
会議開始前より体調は悪化してしまい、身体が酷く辛い状態です。
『まあとりあえず何とかなったわね。領土会議もエクロットの身分回復も・・』とエルドリアは今回の成果を噛み締めます。
『思っていたより露骨な敵意を向けられた・・。あの本がなかったら説得は難しかったかもしれないわ』と、決め手となった本のことを思い出します。
あの本は、会議直前に1人の騎士によってエルドリアに届けられたものでした。
「1人の騎士が姫様に会わなければならないのだと朝から騒いでおりまして・・」と侍女から聞いたエルドリアは、その騎士に興味を持ちました。
「わ・・私は今回の戦争に記録兵として参加していたダシズと申します」と、部屋に入った騎士は土下座をします。
「エクロット様のために、そして我が軍の名誉のために、姫様に必ずお渡ししたいものがあるのです!」とダシズは言い、渡されたのがあの記録日誌でした。
この本がなければ、会議の流れはあれほどスムーズにエクロットの功績を認めるものにはならなかったかもしれません。
『本当によかった』と会議での勝利を噛み締めるエルドリアでしたが、『死にそう・・。誰かに気づかれる前に早く部屋に戻らなきゃ・・』と風邪による体調の限界も感じていました。
「・・なぜ、なぜですか」と、そんなエルドリアに話しかけてきたのはエクロットでした。
エクロットとエルドリア
『エクロット?姿が見えないからフェイシス卿と先に出ていったのかと思っていたのに』とエルドリアは意外に思います。
「なぜ私を・・私を・・捨てられたのですか」と、エクロットは当惑した顔でエルドリアに問います。
「捨てたですって?それは誤解よ」と、エルドリアは慌ててエクロットの両手を自らの両手で握ります。
「私があなたを捨てることは絶対にない。今も、これからも。絶対に。私のことが信じられない?」と問うエルドリアに、「・・いいえ」とエクロットは言います。
「一体なぜ捨てられたと思ったの?」とエルドリアが問えば、「私から愛人の地位を奪われたではありませんか」とエクロットは答えます。
「それは忠誠を誓ったあなたへの私なりの褒美だったのよ。嬉しくないの?元の地位に戻ることができるのよ?」とエルドリアは困ったように言いますが、エクロットは黙ったままです。
「ディペット卿もきっと喜ぶわ。あなたの後輩だそうじゃない。おかげで私、彼に恨まれているのよ」とエルドリアが言うと、「・・注意しておきます」とエクロットは戸惑うように答えます。
たしかに、皇室騎士団長ディペットの皇女に対する敵意に満ちた態度は、エルドリアにはとても印象的でした。
しかし、本当にそれでエクロットを責めたいわけではありません。
「そういう意味で言ったんじゃなくて・・」とエルドリアは言い直そうとしますが、『どう説明すればいいの・・。熱のせいで頭が回らない』と熱から来る頭痛に顔を歪ませます。
「・・あなたが何を考えているのかよく分からないの。私たちの関係がこじれたのはその時点からだと私は思っていて、だからそこからまたきちんと始めてみたいと思ったのよ。そしてそれがあなたのためになると信じていた。私が間違っていたの?」と、エルドリアはなんとか説明します。
「・・いいえ。しかし姫様。・・それもまた私の選択だったのです。私は・・」とエクロットもまた自分の想いを説明しようとしますが、エルドリアは体力の限界に達していました。
『あ・・もうこれ以上は無理・・』とエルドリアはエクロットの胸に倒れ込み、「姫様!」とエクロットはそれを支えるのでした。
第44話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第43話】の感想
ロビアは皇女のために情報収集をしっかりしているようですが、ユリエルの周辺は穏やかではなさそうです。
エッセンはユリエルと皇女に対してまだ割り切れていない感情がありそうです。
エクロットはたとえ嘲笑されても皇女の愛人であることを望んでいたのでしょうか。
倒れたエルドリアはどうなるのか、次も気になりますね。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第43話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。