逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
エクロットと話していたエルドリアは、体調悪化によりエクロットの胸に倒れ込んでしまうのでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第44話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第44話】のネタバレ
「姫様!」との声に目を覚ましたエルドリアの視界に飛び込んできたのは、心配そうなナドリカの顔でした。
何か重要な夢を見ていた気がするエルドリアでしたが、起きた瞬間に詳細を忘れてしまいます。
どうやら自室のベットの上に寝ていたらしいと、エルドリアは現在の状況を把握しました。
『いつの間に眠ってしまったの?会議を終えて出てきてエクロットと会って話を・・』と、倒れる前のことを思い出そうと、エルドリアは起きたての頭で考えます。
「僕は・・姫様が気を失われるほど体調が悪かったことにも気づかず・・」と、ナドリカが申し訳なさそうに頭を下げます。
「え?ううん、朝までは本当に平気だったのよ。思ったより会議が長引いて熱が上がってしまったみたい」と、エルドリアはナドリカの手にそっと触れます。
「あなたにはいつも心配をかけてばかりね」とエルドリアがナドリカを抱きしめていると、その向こうに暗い顔の侍女デイジーがいることに気付きました。
「・・デイジー」とエルドリアが声をかけると、「姫様ぁ!!本当に本当に大丈夫なんですよね?」と泣きそうな顔で抱きついてきました。
「ええ、本当に大丈夫よ」と、抱きつくナドリカとデイジーを撫でながらエルドリアは答えます。
そして、『エクロットは私が倒れた時どう反応したんだろう・・』と、倒れる直前に話していたエクロットの事をエルドリアは思い出しました。
「ヘス、エクロットに宮へ来るようにと連絡してちょうだい」とエルドリアは侍女のヘスに話しかけます。
「・・フェイス様は外で待っておいでです」とヘスは答え、「え?」とエルドリアは戸惑います。
エルドリアとエクロット
応接室でエルドリアは座り、エクロットはその前に立っていました。
『私が倒れてからずっとドアの外で待ってただなんて・・。真面目過ぎるにもほどがあるわ・・』と、エルドリアはため息をつきます。
「エクロ・・」とエルドリアが呼びかけようとすると、「姫様、私に罰をお与えください」とエクロットは即座に跪きます。
「・・急に何を言い出すの?私が倒れている間、何かあったわけ?」とエルドリアが問えば、「・・姫様のお身体の様子にいち早く気付くことのできなかった罪に対する厳罰をお与えください」とエクロットは答えます。
「あんな状況じゃ気付けなくたって仕方ないわよ。会議でのこともあったんだし・・。とにかく罰だなんて・・バカなことをいうのはやめて」とエルドリアは困ったように言いました。
愛人の地位から解放してあげようとしたのに、エクロットはどこまでも皇女に忠誠を誓うつもりのようです。
『単純に愛人の地位だけを失うのであれば彼に非難が降り注いでしまうだろうから、どうせならできるだけ名誉ある方法で手放してあげたかっただけなのに』と、エルドリアはエクロットのことを考えます。
「私はただ・・あなたに贈り物をあげたかったのよ」とエルドリアは言いますが、「私の唯一の望みは、ただ姫様のお側にいることだけです」とエクロットは言うのでした。
そんな二人の様子を、入り口で隠れるようにロビアが聞いていました。
ロビアの心配
『エクロット・フェイシス、あの男は危険だ』とロビアは警戒していました。
エクロットは帝国の剣として、皇室のためであれば今すぐにでも自らの命を差し出せる者です。
彼の忠誠はただ皇家と帝国に捧げられています。
『今の「姫様」が本当の皇女ではないということを知ったら、あいつは間違いなく剣を抜くだろう。・・何としてでも姫様の側から引き離さないと』と、ロビアは考えます。
応接室を離れて廊下を歩いているロビアは、向かいから歩いてくる男性と肩がぶつかります。
それは侍従に扮したロビアの従者であり、ロビアは密かにメモを受け取ります。
[ドミナート公爵家に就職。放蕩者の孫に仕える。先日の侍女の身元は間もなく調べがつく見込み]と、そこには書かれていました。
ドミナート公爵、それはエルドリアに会議で対抗していたこの国の宰相でした。
カラントとフェイシス
エクロットは、フェイシス侯爵所有地の屋敷に来ていました。
「一日中ボーッとして・・。姫様から一体何を言われたの?」とフェイシスに話しかけてきたのはカラントで、「カラント」と窓の外を見ていたフェイシスは振り返ります。
「久しぶりに戻ってきた気分はどう?とりあえずおめでとうと言っておくわ。先代侯爵への礼遇として部屋は空けてあげるけど。あんたは私をこの屋敷に置いてきぼりにしながらたしかに約束したわよ。後から返せなんていうことはないって」と、カラントはフェイシスに歩み寄ります。
「ああ」とフェイシスは小さく答え、「今回の会議はとても面白かったでしょう。真っ赤になった公爵の顔といい、あの『姫様』もどういう風の吹き回しか・・」とカラントが言いかけたところをフェイシスは遮ります。
「やめろ。姫様に対してもっと丁重に接することはできないのが?侯爵という地位は単純にその爵位の重要性よりも他の貴族たちの手本となる者として・・」とエクロットは説教を始めました。
「やめてよ。帰ってくるなりまたそれ?あんたの小言なんてもううんざり」とカラントは嫌そうな顔をして、少し離れたソファに腰掛けます。
「今度からはもっと丁寧にご挨拶させていただくわよ」とカラントは笑います。
愛人として相手にされなかったのかとカラントはエクロットをからかい、「そのような猥雑な言葉で姫様を辱めるのは・・」とエクロットが怒りを露わにしてもカラントは動じません。
「私が見る限りは姫様もあんたに興味がないわけじゃなさそうだけど。あら?今ちょっと喜んだでしょう」とカラントは笑い、「これ以上くだらん話をするつもりなら・・」とエクロット話を終わらせようとします。
しかし、カラントはここで本題を切り出しました。
「今度来るっていうロスチャイルド使節団のことだけど、二番目の王子が一緒に来るそうよ。カイロス・エリオル・ロスチャイルド。国内ではとんでもない好色家の遊び人として有名だとか」と、カラントは今後の情報を提供します。
「姫様にとっては重要な職務になるでしょうに。こんなめちゃくちゃな使節団を警戒するのに、復帰して間もないあんたがどれだけ役に立つと思う?どう?エクロット。あんたの『姫様』のために私の助けが必要だとは思わない?」と、カラントは提案するのでした。
第45話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第44話】の感想
エルドリアが見ていた夢の内容が気になりますね。
ナドリカもデイジーも皇女のことがとても好きなのがわかります。
ロビアはエクロットが職務に忠実過ぎるから心配してるんですね。
カラントは何を思って協力を申し出たのか、次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第44話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。