その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
覚醒したナインは、圧倒的な力でミゼンにとどめを刺そうととするのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第55話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第55話】のネタバレ
『メリッサ様、僕のメリッサ様。僕はメリッサ様のためならば・・何だってできます。たとえそれが地獄を歩くことだとしても』とナインは考え、「苦しめることなく送って差し上げます」とミゼンにとどめを刺そうとしました。
「待った!」とそれを止めたのはメリッサの声で、『メリッサ様・・!』と涙を流してナインはそちらを見ます。
「ゔっ・・ふぅ・・痛すぎだっての」と呻くメリッサに、「首を噛まれましたからね」とヨナが冷静に返します。
「まぁ、そうだけど。とにかく・・今どんな状況かは大体わかるわ。ナイン、落ち着いて。まだ殺しちゃダメ」とメリッサは言い、「ハッ!悪人でも命は重いだとか、そんなクサいこと言ったりして?これだから貴族は・・」とミゼンはニタッと笑います。
「その代わり頭ぶん殴って気絶させて」とメリッサは続け、「なっ・・」と驚くミゼンはナインの一撃を喰らって気絶します。
メリッサは、ミゼンは元々ジャックに殺される運命であり、救いようのないゴミ野郎なので今殺しても何の問題もないと思っていました。
「メリッサ様・・だ・・大丈夫ですか?」と、ナインはミゼンを気絶させた後泣きながら駆け寄り、「ちょっと。こっちのセリフよ」とメリッサは苦笑いします。
そんなナインを見て、メリッサは自分の選択が正しかったことを確信するのでした。
これが本当のナインで、手を血で汚させることはしたくないとメリッサは思います。
特にミゼンのような愛憎の塊である肉親を殺してしまえば、ナインはずっと悪い記憶に縛られてしまうでしょう。
『間に合ってよかった』と、メリッサは泣くナインを慰めながら思います。
今後の対策
「聖物の効果も切れたじゃない。奴が目覚めて呪術でも使えばみんな仲良くあの世行きよ。無理なんてしてないから剣を返して。お願いよ、ヨナ」と、メリッサは困ったようにヨナに言います。
ヨナはチラリと泣き続ける箱の中のユーリを見て、渋々といった様子で剣をメリッサに渡しました。
「グスッ・・ウッ・・メリッサ様」と泣き続けるユーリを見て、『あらら。目を腫らすまで泣いてたんだ』とメリッサは思います。
「ごめんなさい。私のせいで・・私の・・せいで・・」と未だに泣くユーリに、「やめてください。ユーリさんのせいじゃありませんよ」とメリッサは笑います。
「私たちなら大丈夫・・ではないですけど。治療してくれるならありがたいです」と話しながら、メリッサは剣を使ってユーリが囚われた箱を破壊するのでした。
「ありがとうございます!それより早く首を!首を見せてください!!」と解放されたユーリはメリッサに飛び付きます。
「私より先にナインを治し・・」とメリッサが言いかけた言葉は、「「メリッサ様が先です!!」」と同時にナインとユーリに叫ばれて遮られるのでした。
「・・わかりました」と勢いに負けたメリッサは、大人しく治療を受けることにします。
「ナイン、ご苦労様」と話すメリッサを愛おしそうに眺めて、「メリッサ様が怪我を負ってしまったのに・・面目ないです」とナインは答えます。
「どうして元気ないの!自信持って!奴を捕まえられたのもナインのおかげよ」とメリッサはナインを褒め称え、「ユーリさんもありがとうございます。服も元通り」とユーリに礼を言います。
「とんでもない。こんなことになるなんて・・ごめんなさい・・」としゅんとしたユーリが呟くように言いますが、メリッサは気にしていない様子です。
「ヨナも・・」とメリッサが声をかけようとした瞬間、「給料8倍と聖物使用代をいただきます」とヨナが言い放ちます。
「わかってる。さっきはありがとね」とメリッサが言えば、「どういたしまして」とヨナは相変わらずクールです。
『こんな時にも金かい・・。金の亡者め・・』と思うメリッサでしたが、ヨナが微笑んでいるのを見て、『笑うの見たら悪い気はしないけど!』とも感じるのでした。
メリッサとジャック
「あとはもう抜け出すだけね」と、縛り上げたミゼンを見ながらメリッサは話します。
「何か忘れてるような・・」と話すメリッサの後ろの壁が、急に破壊音と共に崩れ落ちました。
「ハァッ・・あれ?ミゼンの奴死んだのか?」と現れたのは、腹部に大きな傷を負ったジャックでした。
『あ・・完全に忘れてた』とメリッサは唖然としますが、「ハッ・・じゃあもう俺が一番手ってことか?」と話すジャックを見て、メリッサは『なっ・・それはつまり・・!』と起きうる事態に気付きます。
ミゼンが倒れれば、次の族長候補はジャックになります。
血気盛んで喧嘩上等のジャックが族長となれば、人間に戦争を仕掛ける可能性が高いでしょう。
そんな事態になれば、最悪の場合には人間と狼人間の全面衝突の末に双方絶滅となってもおかしくありません。
『ダメ!!』とそこまで考えてメリッサは頭を抱えます。
「メリッサ様?」とユーリが泣きそうな顔で心配し、「どうなさいました?やっぱりまだ痛みますか!?早く帰って休まれては・・」とナインもまた泣き顔で心配します。
「待って!!まだここでやることがあるわ!」と、二人の心配を他所にメリッサは叫び、ジャックを見ます。
『なっ、何だ。なんでそんなに見つめるんだ?まさか俺の怪我が酷いから・・心配で手当でもしようってか?ハッ、あいつ・・。タイプじゃないけど結構優しいじゃ・・』と見つめられたジャックは思います。
しかし気づいた時には拘束されたミゼンの隣で正座させられ、ジャックは頭の中が「?」でいっぱいになります。
そんなジャックの前で、メリッサが剣を片手に眼鏡を光らせていました。
「さぁ!マナー講座のお時間です。私は講師のメリッサよ」と、メリッサは笑うのでした。
第56話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第55話】の感想
メリッサが止めたおかげでナインの心が壊れなかったようでよかったです。
ヨナは相変わらずお金がかかるけど万能ですね。
ジャックの登場でメリッサは別の危機にも気づいたようです。
メリッサはミゼンとジャックに何のマナーを教えるつもりなのか、次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第55話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。