「悪女が恋に落ちた時」は、原作者はSeo Gwijo、文はredguとHJ、絵はDCBOが担当する恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は大好きな小説の中の悪女、ルペルシャ皇女に憑依してしまいます。
舞踏会に参加した主人公は、服従を意味するベールを被って皇太子の前に跪くのでした。
ここからは、悪女が恋に落ちた時、の第41話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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悪女が恋に落ちた時【第41話】のネタバレ
主人公は服従を意味するベールを被って皇太子に跪きます。
プライドの高い皇族が他の皇族に服従の意を示すのは、それだけでとても屈辱的で稀な光景でした。
主人公はその上、敗北の象徴であるベールを被って敬意を表しました。
これが最もインパクトがあり、短時間で準備できる方法でした。
『さあ、皇太子。どうする!?』と、頭を下げたまま主人公は反応を待ちます。
『なかなか面白い手を使ってきたな』と、皇太子はそれ見下ろしながら口元だけ笑います。
皇女の母方は功臣一族であり、一方の皇太子の母方はしがない身分でした。
皇女が皇太子の下に就くということは、皇太子のそんな弱点を補うことができます。
『特に何かを企んでいるようには見えないが、だからといって素直に受け入れるわけにはいかない』と、皇太子は考えていました。
「これは私への贈り物か?どうせ何か見返りが欲しいのだろう・・?高価なものでなければ次の誕生日に私がプレゼントしてやろう」と皇太子は問います。
この台詞は皇太子にとって、つまらない宴会でのただの余興でした。
皇太子はこの宴会で皇女を殺すつもりであり、最初から皇女の頼みを聞く気などありません。
合図を出せば皇女を殺せるように準備されており、物陰には命令を待つ刺客が控えていました。
『もうすぐ大切な彼女が首都に来るため、この皇宮は私だけの世界にしておく必要がある』と、皇太子は考えていました。
皇太子の頭の中には、万全の準備をしてヒロインのアリエルを迎えるイメージが明確にあります。
『だから皇女のプレゼントは興味が湧かない。ここで彼女に恥をかかせて追い出した後、誰にも気づかれないように暗殺するしかないな・・』と皇太子は方向性を決めます。
意外な皇女の答え
「見返りは必要ありません」との主人公の言葉に、「ハッ。まさか。遠慮する必要はない」と馬鹿にしたように皇太子は笑います。
周りの参加者たちはそんなやりとりを、ハラハラした様子でただ見守ることしかできません。
「でしたら・・。私の願いはひっそりと暮らすことです。ですから・・。どうか私はいないものと思ってください」と、主人公は真っ直ぐに皇太子を見て述べます。
「ククッ・・そうか」と皇太子は言うと、背中に隠した手で部下に合図を送ります。
それは、暗殺中止の合図でした。
『この私を刺激するとは・・。普通に殺すのはつまらないな』と皇太子は考え、「高価なものではないようで安心した。プレゼントはありがたく受け取る」と答えるのでした。
「ありがとうございます」と頭を下げる主人公を見ながら、『皇女の考えを洗いざらい暴き出した後、屈辱を与え息の根を止めてやる』と皇太子は企みます。
宴会の後で
「ガイル」と皇太子が呼べば、「はい。ところで皇女の雰囲気が以前とはまるで別人ですね・・」と側近の一人が答えます。
「なぜ殺さなかったんですか?せっかく暗殺ギルド長が・・」と話すガイルを遮り、「様子を見ることにしただけだ」と皇太子は答えます。
視界には、ベールをつけたまま退出する皇女の後ろ姿が見えていました。
「私たちもそろそろ行こう」と皇太子は言い、「はい」とガイルは従います。
皇女と皇太子が退出した後、参加者たちは各自の感想を囁き合っていました。
「一体どういうこと・・?本当に皇女が変わったのかしら」「だったら皇太子殿下は本当に・・」と話し合う人の側で、一人の青年が立ち聞きをしていました。
その手から離れたワイングラスが大きな音を立てて床とぶつかり砕け、「何なの・・?」「危ないのでこちらに!」と二人は会話をやめて歩き去ります。
そんな二人を見ながら青年はうっすら笑っていました。
『ヘレイス、あれだけ気をつけろと忠告したのに・・。本業そっちのけで皇女につきまとっていたくせに、この場には呼ばれなかったようですね。残念ながら計画は先送りになりましたが』と、青年は考えます。
「何が何でもアイツの泣き顔を見るんだ!お前は仕事でもしてろ!」と話す親友、へレイスのことを青年は思い出します。
『ルペルシャ皇女。リシアン・バヌスと皇帝から生まれた結果物を見られただけでも今回は満足です。それになかなか・・不思議な魅力もありますし・・』と、青年は「ありがとうございます」と礼をした時に見えた皇女の白くて細い首を思い出します。
そう話す暗殺ギルド長、ダニエルの瞳は怪しげに赤く輝くのでした。
主人公の計画
「ふう・・やっと抜け出せた」と、会場を出た主人公はつぶやきます。
皇太子は好奇心が強く注意深い人物でした。
アリエルに対する愛も好奇心から生まれたものです。
『だから今回も、私の考えが気になって仕方がないはずよ』と、夜空を眺めて主人公は考えます。
主人公のベール作戦は、皇太子の興味を引くためでした。
『こうなったら・・今度また会った時にはっきり伝えよう。皇太子とアリエルの恋愛に私が手を貸すと!!』と主人公は決意します。
主人公はできるならヒロインと関わりたくないと思っていました。
しかし、皇太子の目下の悩みはアリエルを振り向かせることです。
この提案はふざけているように聞こえるかもしれませんが、皇太子が心揺らぐ提案になるはずです。
『でも恋愛経験ないのにどうすれば!皇太子がどれだけ私の話に乗ってくれるかは、まだわからないけど・・。とりあえず計画は決まったし・・そろそろダニエル探しも始めないと』と、庭園の噴水を眺めながら主人公は考えます。
主人公がダニエル探しを先延ばしにしていた理由は、外見の詳細が不明で、その上で見つけ方が酒場で探す以外にわからないからでした。
幸い、図書館で見つけた本から主人公はヒントを得ることができました。
ダニエルがいつもローブを被っていた理由は、原作でダニエルの目が出てくるたびに描写されていた宝石眼のせいでした。
本によると、宝石眼は人工精霊と人間のハーフの特徴であり、ダニエルのローブはそれを隠すためでした。
『聞いただけで神秘的ね・・。きっとイケメンなんさろうな〜』とダニエルの顔を想像してヘラッと笑う主人公でしたが、『いけない!!集中集中!!』と気を引き締めなおします。
とりあえず、主人公はダニエルに会うために酒屋「月光庭園」に通う必要を感じるのでした。
そして日記も残り2ページなため、最後まで埋めれば人工精霊である日記の精霊に会うこともできると考えられました。
そんなことを考えていると、主人公はクシャミをが出てしまいました。
気温が下がってきたようです。
主人公は昨晩から何も食べていないことを思い出し、空腹を痛感します。
また厨房長に怒られながら食事をするんだろうと、主人公は考えます。
そして、その様子をカインやユジン、そしヘレイスが見守ったり小言を言ったりするのでしょう。
「失うものはまだたくさんあるはず・・」と主人公は笑い泣きしながら呟きます。
どうも皇女のイメージが変な方向に行っている気がしますが、とりあえずお肉をたくさん食べようと主人公は思うのでした。
そんな皇女の様子を物陰から伺う人物がいます。
それは、皇太子の側近であるカイルでした。
第42話に続く>>
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悪女が恋に落ちた時【第41話】の感想
殺そうとする相手に全面服従の姿勢を見せ、かつ興味を引かせるとは主人公はなかなか策士ですね。
謎に包まれていたダニエルのことがだんだんと明らかになってきました。
皇女の様子を窺うカイルは、どんな情報を皇太子に報告するのでしょうか。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「悪女が恋に落ちた時」の第41話のネタバレと感想をご紹介しました。
「悪女が恋に落ちた時」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。