その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
様々な騒動を切り抜けてようやく休めると思ったメリッサは、次は弟ジェイクに呼び出されるのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第57話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第57話】のネタバレ
「せめてお墓だけでも・・」と愛銃の墓の前で落ち込むジェイクを見て、『なんか前より悪化してる!暗殺してきた人たちのことは気にもしなかったくせに!』とメリッサはそのギャップに引きます。
『でも泣かれると胸が痛むな・・』と良心の痛んだメリッサは、「同じ銃を手に入れるのは難しいから新しいのはどう?代わりになんてならないのはわかってるけど、銃のないスナイパーは大変じゃない」と提案します。
ジェイクは黙って目に涙を浮かべたまま体育座りを続け、『ホンット慣れない。前のこいつなら「よくも俺の銃を!」って暴れただろうに』とメリッサはジェイクの変化を痛感します。
暴れてくれた方が御しやすかったと思いつつ、「じゃぁ・・モニカ2号・・を見つけるまでの繋ぎでも探そ!」と困ったようにメリッサは話し続けます。
コクッとようやくジェイクが頷き、『はぁ・・さよなた私の休みよ。どなたか教えてください。失恋モードの弟をなだめる方法を!』とメリッサは涙するのでした。
街へのお出かけ
メリッサとジェイクは街の中を歩いていました。
『こういう時にヨナがいればなぁ。鉄砲店とかも知ってるだろうし』と、メリッサはヨナが休暇に入っていることを残念に思います。
あちこち歩いた二人はついには路地裏に辿り着きました。
「うーん、どうしよう・・。路地裏に来てみたものの何もないわね」とメリッサは呟き、ふと、見知った人物をそこに見つけます。
「あれ?」と目をやったそこには、髪を茶髪に染めて地味な町人の格好をした皇太子がいました。
「殿下?」とメリッサが問うと、「メリッサ・・?それに我が友ジェイクまで!どうしたのだ?」とイアンも気づいたようでした。
ジェイクに会えた嬉しさからか、イアンはにこやかに挨拶をします。
『何笑ってんの?なんで髪染めた?改心してないの?』とそんな様子にメリッサはモヤモヤとした感情を抱き、「そういう殿下は何の用です?」と問いかけます。
「私か?そ・・そうだな・・」とイアン言い淀み、『はぁ・・。めんどっ。話しかけなきゃよかったかも』とメリッサはため息をつきます。
「精算しに来たんだ」と、しばらく沈黙してから皇太子は恥ずかしそうに話します。
イアンの変化
「・・今まで、私がその・・応接間に連れ込んできた女性たちに・・、謝ろうと思ってね。遅くなってしまったがな」と、モジモジしながら皇太子はメリッサに言いました。
『女性たちって・・メリッサをいじめるために弄んだ女たち?浮気キャラのために利用されてきたあの人たちのこと?』とメリッサは思い出します。
「こっ・・心から反省してる。正装で来るつもりが陛下に反対されて、やむを得ず目立たない格好と髪色で来たんだ・」と恥ずかしそうにイアンは言い、その姿をメリッサは意外に思います。
『弄んでごめんとか言って謝ったのかな。良心のかけらもない奴だと思ってたのに。当然のことをしたまでだから褒めてあげるつもりはないけど』と、メリッサは静かにイアンの話を聞きます。
「そなたにも謝らなければと思っていたんだ。メリッサは・・私が一番傷つけてしまった人だから」とイアンが言うと、「ふーん・・」とメリッサは答え、その答えに困ったようなソワソワとした様子でイアンは黙ります。
『それが本心なのか、私に脅されて取り繕ってるだけかはわからない。でもこれ以上バカなマネはしなそう』とメリッサは感じて、「そうですか。では謝罪文と破談の示談書待ってますね」と告げました。
それを聞いたイアンは、安心したような顔をしつつも、まごまごと何かを考えた末に口を開きました。
「・・わかった。・・それはそうとどこに行くのだ?」とイアンは問いかけ、「銃を買いに」メリッサが答えます。
「・・銃?射撃まで習おうと?確かに祭りのゲームもじつに見事だった」とイアンが言えば、「いいえ。私のじゃなく弟のものを。狩り大会の時に壊れてしまって」とメリッサが答えます。
ずっとジェイクは沈んだ様子で黙っています。
「そういえばそうだっらな」とイアンは痛ましいものを見るような顔をした後、「ならば皇宮に来るといい」と誘うのでした。
皇宮にて
イアンに案内されるままにメリッサとジェイクは皇宮を進みます。
「皇宮には使っていない戦利品がたくさんある。最近は戦争もないから新品はないが、性能は申し分ない。もちろん銃もあるぞ」と話すイアンに連れて行かれた先は、さまざまな武器が並ぶ部屋でした。
メリッサとジェイクはその数の多さに圧倒され、キョロキョロと武器を見渡します。
「ジェイクは皇室最高のスナイパーだ。武器がなくてその腕前を発揮できないのを皇太子として見過ごせるわけがなかろう」とイアンがその様子をみて柔らかく笑いました。
「・・って言ってるし選びな」とメリッサが言うとジェイクはうなずきます。
『こんなにまともなこと言うなんて。今日はなんだか慣れないことづくしだなぁ。お金は私が出そう』メリッサが考えていると、「・・メリッサ」と皇太子に話しかけられます。
「もしかして、花は好きか・・?」とイアンに聞かれて、「春の花なら好きですけど」とメリッサは突き放します。
今は秋になったばかりです。
「あぁ、なら今は手に入らないか。ならばアクセサリーなどは?」とイアンに問われ、「あんまり」とメリッサは答えます。
「じゃ・・じゃあ、ドレスは?皇后陛下がよく行かれる服飾店がある」とイアンが提案し、「要りません」となんとか笑顔を作ってメリッサは答えます。
イアンのしつこさにメリッサはイライラしてきました。
『普通なら親友を差し置いて破断寸前の婚約者と話そうとする!?どうして私にばっかり話しかけるの!?ジェイクいるじゃん!』とメリッサは困ります。
「欲しいものはないのか・・?」とまだまごまごと問いかけるイアンに、「陛下。私へのお詫びの品なら必要ありません。私が欲しいのは心からの謝罪です」と冷たくメリッサは告げます。
「かといって過去の出来事をチャラにする気もないですし陛下への気持ちが変わることもありませんけどね」とメリッサが突きつければ、「それでもいい。そなたの気持ちは私が取り戻す」と、意外なことをイアンは言います。
メリッサとイアンの心の距離
『・・何を言ってんの?取り戻すな。あんたユーリのこと好きじゃん。イアンが私を好きになるなんて絶対ありえない』と、メリッサは呆気に取られたような、困惑したよな顔をします。
「はいはい。破談と謝罪待ってますから。それよりいくらです?」とメリッサは聞き、『それでも誤解されるような行動はしたくない。関わりたくもないんだから!』と心の中で叫びます。
「いくら?金のことか?金ならいくらでも貸す・・いや、あげるぞ」とイアンは嬉しそうな顔をしますが、「だって。タダでくれるはずないですもの」とメリッサは答えます。
「殿下が好意で銃をくださるとはとても思えません。あっ!政治絡みの賄賂だったりして。破談になっても皇太子の座だけは守って欲しいとか?」と、メリッサは思いつく限りの理由を述べます。
イアンは固まったように何も言いません。
元々はメリッサが惚れ込んでの婚約でしたが、侍女の息子であるイアンにとって必要なのはポジェブラト家の後ろ盾だったのです。
メリッサはイアンを信用する気持ちはさらさらありませんでした。
ずっと本来のメリッサの恋心を弄び、18年にも渡って傷つけてきたのです。
『人はそう簡単に変わらない。だから期待する気もない。私がいままで見てきたイアンは、そういう人間だ』とメリッサは考えていました。
恥ずかしそうに唇を噛んだイアンは、「そうか・・。そう思われても仕方がないくらい、私は自分勝手な振る舞いをしてきたんだな。ようやくわかった」と言うのでした。
第58話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第57話】の感想
久しぶりに会ったイアンはどこか成長した様子でしたね。
メリッサのイアンに対する態度は一貫していて、イアンが少し可哀想でした。
長年メリッサを傷つけてきたのですから仕方ないですね。
イアンが次に何を言うのか、次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第57話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。