その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
皇太子イアンが銃をタダでくれるはずがないと言うメリッサに対して、自戒するような言葉をイアンは言うのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第58話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第58話】のネタバレ
「そうか・・。そう思われても仕方がないくらい、私は自分勝手な振る舞いをしてきたんだな。ようやくわかった。自分の愚かさに気づいたからには、変わった姿を見せられるよう努力する」と姿勢を正したイアンが言うと、メリッサは驚きで目を丸くします。
『自分勝手なビビりのことだから、私の言うことなんて聞き流すと思った。感情的になって吐いた言葉だし、奴が変わるという期待もしなかった』と思いながら、狩り大会でのイアンを思い出します。
あの時のイアンは狼人間ジャックのせいでグチャグチャになった予定を仕切り直し、メリッサへの配慮を示したのです。
『あの時から少し変だと思ったけど・・』とメリッサが訝しんでいると、「メリッサ、そなたには感謝している。あのティアラも大事にしているぞ」と照れたようにイアンが言います。
それを聞いてメリッサは思わず吹き出してしまいました。
ティアラはイアンにとって、祭りでの敗北の証のようなアイテムのはずでした。
「なんで大事に持ってるんです!?」とメリッサが驚いて聞けば、「道義に反しそうになった時にはティアラを見て心を改めようと。そして確かに、なかなか似合ってる気もしてね」とどこかイアンは誇らしそうです。
『は!?近代哲学の父デカルトよ・もう、すべてが怪しすぎます!!』とメリッサは混乱するばかりです。
メリッサにティアラを被せられてお姫様扱いされたことを、侮辱だと泣いていたイアンとはとても思えません。
状況についていけず「狂いそう・・」とメリッサが小さくつぶやくと、耳の良い弟ジャックがピクッと反応しますがメリッサは気付きません。
イアンは邪気なくデヘッと笑っており、なんとも言えない気分のメリッサもそれには釣られて笑うしかありません。
アハハと笑い合っていると、突如割り込んだジェイクがイアンに銃を突き付けました。
ジェイクの主張
「選んだぞ」とジェイクは言って、「あ・・あぁ。この銃にするのか」とやや冷や汗をかいてイアンが応じます。
メリッサは皇太子に銃を突きつける弟を見て顔を青くしました。
しかしジェイクは驚いたことに、「いや、これ以外全部。全部もらう」と言って不敵な笑みを浮かべます。
『アタマダイジョウブ!?』と更なる弟の奇行にメリッサは混乱し、「ん・・?ジェイク・・冗談だろう?」と流石のイアンも困惑した様子で問いかけます。
「本気だけ・・」と言いかけるジェイクをメリッサは押さえ込んで制して、「も・・もちろん冗談です!これひとつで十分ですから!!」とイアンに言います。
『こいつ・・冗談でも言って良いことと悪いことあるでしょ。パッと見ただけでも貴重そうな銃しかないじゃない!家門ごと皇室の奴隷になろうっての!?』と、再度周囲を見回したメリッサはジェイクの考えがわかりません。
「ジェイクは冗談を言うような男ではないが・・姉さんの前だと変わるのだな」と、イアンはまだ困ったような顔で話し、メリッサはブンブンと弟の上半身を笑顔で揺すっています。
「とにかく助かりました。これで弟も皇宮に出勤できますね」とジェイクの首元を掴んだままメリッサがイアンに話しかければ、「あ・・今まで一度も出勤してきたことはないぞ」とイアンは言いにくそうに答えます。
メリッサの頭には巨大なハテナマークしか浮かびません。
「好きな時に来ては好きな任務だけをこなして去るんだ」とイアンは苦笑いしながら話し、『私の弟って給料泥棒?』とメリッサは空いた口が塞がりません。
「あ・・なんか・・すみません・・」と流石にメリッサが謝れば、「慣れてるから気にしないでくれ。若くして暗殺という仕事に就いていること自体大変だろうに」とイアンは心の広さを見せます。
ところがジェイクは「うざっ」と生意気な態度を取り、ブチギレたメリッサはジェイクを叩くのでした。
皇宮からの帰り道
「どうしたの?」とメリッサが問えば、「何が」とジェイクは答えます。
「さっきのことよ」とメリッサはジェイクに真意を問います。
いつもならイアンの肩を持つジェイクが、イアンに喧嘩を売ったのです。
ジェイクの様子がおかしいと察したメリッサは、ふたりの友情が壊れてしまう前に皇宮からさっさと撤退したのでした。
もちろん、ジェイクが持っていた銃だけは貰ってきました。
「皇太子はあんたの友達でしょう?喧嘩でもしたの?」とメリッサが問いかけても、ジェイクは何も答えません。
『もう知るか!どうにでもなれ!』と、メリッサはため息をつくのでした。
その後も二人で街を歩いていました。
道中にはさまざまな店が並んでおり、メリッサはその中に果物を売っている店を見つけます。
『この世界のリンゴも真っ赤で綺麗ね。りんごと言ったら甘い・・甘いといったらバナナ・・』などと空想しながら、メリッサはそれを見ていました。
スッと急に視界に真っ赤なリンゴが登場して、「え・・」とメリッサは驚きます。
隣でジェイクがリンゴをメリッサに差し出していました。
「まさか盗んだ・・?」とメリッサが言えば、「ちゃんと買ったし」とジェイクはぶっきらぼうに答え、「ならいいけど」と言いながらもメリッサは疑いの目でジェイクを見ます。
「でもどうしていきなり?食べたかったの?」とメリッサが問えば、「お前が・・」とボソッとなにかをジェイクは言いました。
「何て?聞こえない」とメリッサが問い返せば、「姉さん・・が・・」とジェイクが言いかけ、『なっ!?』とメリッサは驚愕して飛びのきました。
ジェイクの変化
「ね・・姉さん・・?あんたの口から・・」とメリッサがお化けでも見つけたような顔をすると、「黙れ。黙って食え」とジェイクが少し恥ずかしそうに言います。
「なんでよ」とメリッサが言えば、「・・ずっと、見てただろ」と目を逸らしてジェイクは答えます。
その様子に『なんでイライラしてんの。まともに会話が成り立たないのはあんたのせいでしょうが』と、メリッサもまたイラッとします。
「食べたくて見てたんじゃないんだけど・・」とメリッサが言うと、ジェイクはムッとした顔をしてリンゴをメリッサに投げつけます。
「わっ!あら。食べ物を投げるなんて」とリンゴをキャッチしたメリッサがため息をつけば、「・・ごめん」とジェイクが素直に謝り、『素直に謝った・・!?』とメリッサは衝撃を受けます。
『いきなりお利口になられると、ちょっと怖い。なんという豹変ぶり・・』とメリッサは弟の変化に驚き、『銃を壊したお詫びに買ってあげようとしたのも失敗したし、今日は大人しく付き合ってあげるとしますか』と思います。
「ジェイク、食べたいものある?」とメリッサが問えば、「・・焼き鳥」とモジモジしながらジェイクは答え、二人は食べ歩きをしながらまた歩き出すのでした。
帰宅後のメリッサ
「あぁっ、疲れた〜」と自室の寝台に大の字になってメリッサは声を出します。
遊んでいたらもうすっかり夜になってしまいました。
メリッサは、「破談、いいと思う」とジェイクが言っていたことを思い出します。
最初の頃はメリッサの言い分を全く聞かず、破談を拒否するイアンの味方をしていたことを考えると、ジェイクも変わってきているようにメリッサは感じました。
『私のおかげでいい方向に向かってる?ただ勝手にやってるだけだけど。物語の展開を変えたことで何かのしわよせが・・』と思いましたが、「あぁ、もう知らん!!どうなろうが知ったこっちゃない!男が絡むとろくなことないわ!」とメリッサは叫びます。
『私らしく、そう生きるって決めたから』と思考を打ち切り、メリッサはもう寝ることにします。
そんなメリッサの部屋の外を、人間ではない何者かが様子を伺っているのでした。
第59話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第58話】の感想
イアンは本気で過去の自分を反省しているようですね。
ジェイクは彼なりに姉のためを思って行動しているようですが、ちょっとわかりにくいてす。
メリッサの行動で物語は大きく変化していますね。
最後に出てきた霊のような影が気になりますが、次の話に出てくるのでしょうか。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第58話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。