死して生きるSSS級ハンター、はシンノア原作、Neida文章、Bill K作画のファンタジーアクション漫画です。
Fランクの落ちこぼれハンターである孔子は能力がある人々を妬んで過ごしてきましたが、ある日『殺されることで敵のスキルをコピーできる』というS級スキルを手に入れます。
まだ芽の出ていない未来の錬金王を探し出した孔子は、多額の契約を提案するのでした。
ここからは、死して生きるSSS級ハンター、の第10話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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死して生きるSSS級ハンター【第10話】のネタバレ
未来の錬金省主に案内されて家へ向かうと、中は実験道具や家具が荒らされて散乱していました。
「おいお前気は確かか?この姉ちゃんの霊薬でいいのか?」と背後霊は呆れ気味で、「あの・・本当に本当に2万ゴールド分の依頼をしてくださるんですか?」と彼女は問います。
「信じられないですかね?前払いしましょうか?」と孔子が言えば、「え?いや!そこまでは・・いや、できるのなら前払いで」と彼女は申し訳なさそうに言います。
彼女の眼鏡はひび割れ、服もみすぼらしく、強がる余裕もないほど経済的に追い詰められているようでした。
「お金はオレの金庫から必要なだけ引き出していいですよ。商連にはこっちから話しておきます」と孔子が言い、「必要なだけ・・」と彼女はその言葉を驚いたように繰り返します。
「わかりました。では、どのようなご依頼なのでしょうか」と彼女は気を取り直してメモを手にし、「あっ。ま、ま、麻薬類のご依頼ならお断りします。私のポリシーなので」と、先ほどのオドオドした様子とは比べ物にならないほどはっきりと彼女は孔子に言います。
彼女の性格
その様子を見て、『肝が据わってる。さすが、未来の錬金省主だ』と孔子は感じるのでした。
「麻薬ではないのでご心配なく」と孔子が言えば、「ならよかったです。具体的にどういった薬品をお望みで・・?」と彼女は問います。
「まあ、いい。腕の良い薬剤師には見えないが、レシピは教えてやるとするか」と背後霊は言って、孔子は背後霊が言う23種類材料を彼女に伝えます。
「ふむ・・これは反射神経を極限まで高める組み合わせですね」と彼女は即座に判断し、背後霊は驚いた表情を見せます。
「すごい・・バランスが取れた調合だと思います。これらを別々に精製せずに一度に煎じるんですよね?」と彼女は言い、「ああ、そうだが・・」と言う背後霊の言葉を、「そうです」と孔子は伝えます。
「だと思いました!」と彼女は目を輝かせ、その内容の素晴らしさについて滔々と語り始めます。
『こういうオタク・・いや、「専門家」っているんだよなぁ』と孔子はその様子を眺めていました。
永遠と終わらない勢いで話し続ける彼女に「どのくらいで作れますかね?」と孔子が口を挟めば、「四日です」と彼女は即答します。
「資金さえ十分にあるなら、よ、よ、4日以内にできます。もっと早くできるのですが、道具を新調しなくてはならず・・」と彼女はまたオドオドと説明し、孔子は11年後の様子を思い出します。
錬金省主宛の処方箋は一年以上待つような長蛇の列でした。
「4日なんて一瞬です」と孔子は笑顔で答え、彼女は不思議そうな顔をするのでした。
帰り道、孔子は満足していましたが、背後霊はまだ不満そうでした。
「インチキ薬売りなんて掃くほどいるんだし!あーあ、金もったいねぇ!」と、彼女の実力を信じられていない背後霊は文句を言います。
あのレシピは、背後霊が自分で様々な毒物を飲んで作ったオリジナルの霊薬でした。
信じてみようと言う孔子に対して、背後霊は金だけ持って逃げると答えるのでした。
四日後
4日後に霊薬を持って現れた彼女は、割れた眼鏡も治り、髪も服も整えて小綺麗な格好をしていました。
場所は、商連が手配してくれた宿です。
もっと早くお渡ししたかったんですがと言う彼女に対して、「問題ありません」と孔子は答えます。
背後霊はちゃんと完成させて持ってきた彼女を驚いた顔で見ています。
30個ずつ入った箱を3箱受け取り、背後霊のオススメの店だと1個1万であったことを考えれば格安の値段です。
孔子は安上がりを喜び、背後霊は「なんだお前、ざまぁみろとか思ってんだろ」と騒いでいました。
「あのぉ・・」と彼女が孔子に声をかけ、「はい?」と孔子は応じます。
「い、いい、今更聞くのもおかしいんですけど・・。なぜ私みたいな無名の薬剤師にこんな依頼を・・?もちろん腕には自信がありましたが・・」と彼女は話します。
「今回の薬品のレシピもこれをしっかり理解して調合できる人はバビロンでも2人くらいしかいないと思うんです。でもみなさん、私のことをヘンテコ薬剤師だと思ってて・・」と彼女は聞きにくそうに問いかけます。
『理由。それはいうまでもなくこの薬剤師が天才だからだ。だが、それだけだろうか?』と孔子は自分の考えを振り返ります。
思い出すのは、炎帝が起こした火災現場に誰よりも早く駆けつけ、周辺住民を退避させた彼女の姿でした。
そして、彼女は炎帝の本性を直感で見抜いて「・・私はあの人苦手です。なんか不快っていうか・・不気味っていうか・・」と言っていました。
彼女は、実力もあり、心優しく、人を見る確かな目も持ち合わせていると孔子は感じていました。
『こんな人と仲良くならない手はない』と孔子は考え、「いい人そうだったから」と彼女に伝えます。
「はい?」と問い返す彼女に、「いい人そうだったからお手伝いしたんです。まあ、オレの助けなんかなくても立派になってたと思いますけどね。オレたちみたいな善良なハンターが成りあがれば、後々助け合えていいじゃないですか」と孔子は笑います。
孔子は『こんなに素直に話したのは初めてってくらい』と、彼女と本心で話していました。
「そうですね。成功して初めてこの世界を変えることも出来ますしね」と彼女は応じて、孔子と固く握手します。
「また何かあったらいつでも連絡してください!どんな時でもあなたの依頼を最優先に薬を作りますから!」と彼女は去り際に言って、孔子は笑顔でそれを見送りました。
霊薬の使用
翌日、孔子は塔の3階に来ていました。
そこにいるモンスターたちは、今の孔子の実力的にはきついオークやゴブリンでした。
「まずは霊薬を飲め」と背後霊に言われて、孔子は霊薬を飲みます。
思ったより普通の味だと感じた孔子でしたが、直後に心臓に強い違和感を感じます。
地面が歪むような感覚に襲われ、音が響いて頭が割れそうになって孔子は呻き声をあげました。
「ほぉ〜、なかなかだな。あの薬剤師、実力は本物だったか」と、苦しむ孔子を見て背後霊は笑います。
「どうだ?毛の一本一本にも感覚があるようだろ?おお!汗も生々しくて気持ち悪だろ!なぁ?これがまさに霊薬の効果だ!あらゆる現象を普段より長い時間認識させてくれる!感じるだろ?」と背後霊が問います。
「な・・にを・・だ・・よ・・」と孔子がどうにか問えば、「『ここ』で蠢いているもの。それが『オーラ』だ」と背後霊は心臓を指します。
背後霊が言うには、塔に入ったハンターは誰もがオーラを手にして、それをどれほど自由自在に操れるかが勝負の分かれ目だというのです。
本来なら霊薬を飲んでオーラを感じ、瞑想して流れを読む練習をするそうなのですが、それは時間がかかりすぎると背後霊は言います。
「お前のように才能がない場合は体をこき使わないとな。お前だって痛い目には遭いたくないだろう・・。走れ!ゾンビ!!」と背後霊は孔子に発破をかけるのでした。
第11話に続く>>
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死して生きるSSS級ハンター【第10話】の感想
霊薬がたくさん手に入ってよかったです。
錬金省主は本当にいい人みたいですね。
背後霊はスパルタですが、孔子はついていけるのでしょうか。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「死して生きるSSS級ハンター」の第10話のネタバレと感想をご紹介しました。
「死して生きるSSS級ハンター」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。