その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
メリッサは、剣の師匠であるカルティーナにナインへの気持ちを指摘されて戸惑うのでした。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第65話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
その悪女に気をつけてください【第65話】のネタバレ
「自覚してなかったんですか?」とカルティーナに言われ、『え・・どういう意味?私が・・ナインを好きだってこと・・?』と困惑したメリッサはチラリとナインの方を見ます。
メリッサと目があったナインは一瞬とても嬉しそうに笑いますが、ハッとして顔を背けます。
どうやらナインは、メリッサに対して怒っているけど顔は見たいようです。
そんなナインの愛おしいものを見るような視線を実感して、メリッサは赤面します。
メリッサの悩み
メリッサはそうやってカルティーナの指摘で、ナインからの気持ちと、自分のナインへの気持ちを自覚しました。
しかしメリッサに憑依する前も彼氏いない歴=年齢だった主人公は、小説でしか恋愛に触れたことがありません
恋心を自覚したところでナインと気まずくなるだけであり、とった手段が「ユーリのところへの逃亡」でした。
メリッサは真っ赤になった顔をユーリに見られないように顔を背け続け、そんな挙動不審な様子を見たユーリは「なんか怪しい・・」と呟きます。
「えっ!?いやいや!どこがです!?何もありません!ただ一緒に来なかっただけですよ。今までも何回か私1人で来てたじゃないですか」とメリッサは全力で誤魔化します。
「私はメリッサ様とふたりきりになれて嬉しいですけど・・。ピーコックからお茶会の招待状が届いたら教えますね」と、ユーリは再び解毒剤の鍋と向き合います。
『ふぅ・・。もう聞いてこなそうね』とメリッサは安堵し、ユーリの意味深な素振りには気づきません。
「メリッサ様。まずは目の前にある問題からひとつずつ解決してみてはどうですか?」とユーリは問いかけます。
『ユーリの言う通りだ。やることが山積みなのに、このことだけで悩んでられない』とメリッサはハッとします。
「そうですね。では、そろそろ帰ります。薬作り、本当にありがとうございます」と言ってメリッサは立ち上がりました。
『前に進まないと。何かを変えるためには。その何かはこの小説の結末かもしれないし、誰かとの関係かもしれない』とメリッサはクヨクヨ考えることをやめたのでした。
そんなメリッサを見送って、ユーリは泣きそうになっていた顔を袖で拭います。
ユーリは色々気づいているようでした。
「よしっ、元気を出して完璧な解毒剤を作ろうっと!」と、ユーリも運命を変えるために前を向きます。
誰かの懺悔
暗がりで1人、後悔する人物がいました。
『どうしてこんなことになったんだろう。こんなことなら最初からピーコックの提案なんか受け入れなかったのに・・』と彼女は嘆きます。
しかし、死んでしまった両親の代わりに妹と弟を養うために、彼女はそうせざるを得ませんでした。
ピーコックが最初に頼んだのは、貴族の使用人に斡旋する代わりに必要な情報を流せ、というものでした。
ピーコックのおかげで家族が死なずに済んだので、少しくらい口外しても大丈夫と思って彼女は情報を渡していました。
しかし、ピーコックは更なる要求を彼女にしてきました。
『こんなことまでやらされるなら、最初から従うんじゃなかった・・!』と、彼女は今とても後悔していました。
家族を守るためにはピーコックに従うしかありませんでしたが、彼女はすっかりメリッサに心を許してしまっていました。
メリッサは彼女にとって、強くて輝いている素敵な女性でした。
[お前が私の味方なら、メリッサ・ポジェブラトを殺した罪を被るのだ。さもないと家族の命の保証はない。最後の機会だ]
そんなピーコックの指示書を受けて、彼女は苦悩していました。
家族を人質に取られ、どうしてよいかわからなくなった彼女は一人で泣いていました。
すると、「ここかな?」と声がして、閉じられたドアが開きます。
探しにきた人物
「見つけた。こんなところで何してるの?」と顔を出したのはメリッサです。
「ヘイニー」と、メリッサはそこで泣いていた侍女のヘイニーに呼びかけます。
「・・何かあった?」とメリッサは問いかけ、「な・・何も・・」とヘイニーは誤魔化そうとしますが涙が止まりません。
「ヘイニー、私に言うことない?」とメリッサは優しく言って、ヘイニーは目を見開いてさらに涙をポロポロとこぼします。
「お嬢様」と言ってメリッサの前に土下座したヘイニーは、「じつは、わ、私・・」と声に詰まります。
「わかってる。知ってたわ」とメリッサが小さく言えば、ヘイニーはますます泣き出すのでした。
メリッサの推理
メリッサは、2つの理由からヘイニーが回し者だと考えていました。
一つ目は非効率を嫌うピーコックの性格です。
二つ目は、ポジェプラド家の使用人雇用の状況です。
ポジェブラト家は不定期に使用人を雇いますが、最近入ってきた人はメリッサの側で働いていません。
そうすると、ピーコックの回し者をメリッサの使用人にするか、すでに側にいる人間を金で抱き込むかのどちらかが考えられます。
ヨナはピーコックに声をかけられましたが既に金をむしりとってますし、ナインはお金で動くような人物ではありません。
そうすると、消去法でヘイニーが容疑者となったのでした。
「わぁ・・」と推理を聞いていたヘイニーは目を輝かせますが、「要するに。何の証拠もないただの当てずっぽうってことですね」とヨナはバッサリ言い捨てます。
「・・推理とまでは言えないわよね。当てたんだからいいでしょ」とメリッサは少し投げやりです。
「とりあえすそんなのはどうでもいいじゃない。探偵じゃあるまいし。ヘイニー、ひとつだけ聞くわ。今まで私に見せてきたのは偽りの姿だった?」とメリッサはヘイニーに問いかけます。
再び泣き出したヘイニーは、「ち、違います!信じられないとは思いますが・・本当です・・!」と答えます。
ヘイニーは悪い子ではなく、何か悲しい事情があるのではないかとメリッサは思っていました。
しかし、他の使用人に罪をなすりつけるような卑劣な真似をしたのも確かです。
「わかった。信じるわ」と、それでもメリッサはヘイニーを信じることにしました。
メリッサを慕う彼女の行動や表情が、全て嘘ではなかったとメリッサは考えていました。
ヘイニーは嬉しさで再び泣きそうになり、「そんなに喜ばないでよ。私は自分の決断を信じているだけだから」とメリッサは困ったように笑います。
そんなメリッサを見たヘイニーは。『あぁ・・、やっぱり・・。お嬢様を好きにならずになんていられないよ』と思うのでした。
第66話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第65話】の感想
まさかのヘイニーが回し者だったのですね。
人質を取るとはピーコックは卑劣な野郎です。
メリッサは自覚がないですが、様々な人を虜にしていますね。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第65話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。