その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
ナインをデートに誘ったメリッサは、「私のこと好き?」と意を決して尋ねます。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第68話のネタバレになりますので、ご注意ください。
\随時更新中!/
目次
その悪女に気をつけてください【第68話】のネタバレ
「好き。ナインは・・私のこと好き?」と、メリッサは真っ直ぐにナインを見て尋ねます。
まさにその瞬間、料理を持った店員が入ってきましたが、空気を読んで即座に退出しました。
メリッサはあまりのタイミングの悪さに机に突っ伏します。
「聞きそびれたならまた言うね・・」とメリッサが力なく言えば、「い・・いえ、聞こえました」とナインは気遣います。
ロマンスは向いてないとメリッサは反省しつつ、『焦りすぎて終わった・・』と落ち込みます。
「もしあれなら答えなくても・・」とメリッサがチラリと視線をナインに向ければ、「いえ」と答えたナインは両手で顔を抱えて俯いています。
「ナイン・・?泣いてるの!?」と驚いたメリッサは椅子から立ち上がります。
「違います、そうじゃなくて・・。メリッサ様は、僕が以前にその言葉を言ったことがあるのはご存知でしょうか・・」と、ナインは顔を隠したまま言います。
「2回目ってこと?もしかして他の人に言ったとか?」と、花火大会の時の告白を聞いてなかったメリッサはさっぱりわかりません。
あの時のメリッサは、ユーリをストーカーする弟ジェイクに集中していたのです。
「アハハ・・。知らないだろうとは思っていましたけど。僕が他の人に言うと思います?」と、ナインは顔を覆っていた手を外して嬉しそうに笑います。
ナインの2度目の告白
「2回目でも震えますね。僕はメリッサ様が好きです。心に留めてくださるだけでも思っていたのに・・。メリッサ様、メリッサ様・・僕の好きという感情は・・」と、ナインは立ち上がってメリッサに近寄り、その髪に触れます。
『あなたを飲み込みたい。あなたの唇を味わってみたい。あなたの体に噛みついて・・乱暴に抱きしめたい。でも誰よりも優しい人でありたい。僕はあなたを・・』と、ナインの気持ちは先走り、幻想の世界に入りかけます。
「ナ・・ナイン?」というメリッサの声にナインは我に返り、「申し訳ございません」と跪きます。
「僕の『好き』はこういうことです。ごめんなさい」とナインが言えば、「へ?あぁ・・」とメリッサは真っ赤になって戸惑います。
「迷惑でしたら割り切るよう努力します。好きな素振りは見せませんし、前みたいに怒ったりもしません。ただ・・そばにいさせてください」と、ナインもまた真っ赤になって視線を逸らして願います。
カルティーナの聞き取り
「それで・・。何か収穫はありましたか?」とカルティーナは楽しそうにメリッサに話しかけ、「・・ステーキの美味しいお店を見つけました」と言ってメリッサは視線を逸らします。
「はい?まさか男じゃなかったとか!?」と、あそこまでお膳立てしたのにナインは何もしなかったのかとカルティーナは憤慨します。
「早く訓練でも始めましょう」とメリッサは会話を断ち切って訓練に入ろうとしますが、ナインと目があってしまいます。
「お気をつけて」と囁くように言って笑うナインを見て、『こ・・この、罪な狼め・・!』とその魅力的な笑顔にメリッサは頷くことしかできません。
『昨日は本当に死ぬかと思った』と、メリッサは回想します。
ナインの真摯な告白を受けたメリッサは、呼吸を忘れるほど動揺してしまいました。
ナインが深呼吸と言わなければ、呼吸が止まったままだったかもしれません。
「・・すみません。メリッサ様のお気持ちを考えていませんでした。さっきの話は忘れてくだ・・」とナインが申し訳なさそうな顔をしますが、「イヤよ!忘れない!」とメリッサはすぐ反論します。
再びナインは顔を赤らめて、メリッサも恥ずかしくなり視線を逸らします。
その気持ちの重さはメリッサが思った以上でしたが、嫌なものではありませんでした。
「だからその・・、怒ってもないし、不快でもないし。うーん・・人の気持ちなんて簡単に割り切れるものじゃないでしょ」と、メリッサはナインに伝えます。
しかしどうにか言葉を受け取ったものの、ナインが望むような関係になる自信はメリッサにはありません。
「変なこと言ってるかもしれないけど、人を好きになるのは自由だから・・!」と、思考がごちゃごちゃの頭でどうにかメリッサは答えます。
「はぁ・・。メリッサ様のせいで心が持ちません・・」とナインはへたり込んでしまい、『こっちのセリフ』とメリッサもまた混乱してました。
「いいんです。今すぐ返事が欲しいわけではありませんから」と、また両手で顔を覆ったナインは言い、メリッサは「あ・・うん」と頬を掻きます。
ナインの決意
ナインは、メリッサと自分の気持ちの重さが違うことに気づいていました。
「そして何より・・、後でちゃんとかっこいい姿で告白したいんです。お返事はその時にお願いします。『好き』以外にも他の言葉を用意しておきますから」と、ナインは跪いた姿勢でメリッサの手を取ります。
重さが違えど同じ気持ちならいくらでも待っていられると、ナインは幸せな気持ちでした。
メリッサはそんなナインの熱烈な気持ちを受けて固まり、『私・・狼を育ててたみたい・・』と考えながらひっくり返ってしまいました。
そんなある日、ユーリの所へついにピーコックからお茶会への招待状が届きました。
ユーリはそれをメリッサの所に持ってきて、4日後だと伝えます。
それは前回の一件をお詫びしたいという内容で、無礼を働いてしまったポジェブラド家の御令嬢も大歓迎、と書いてあります。
『私だったらあんな醜態をさらした後に招待状なんて送れない。小説でもこういう場面があったから招待状が来るのは予想してたけど』と、
メリッサはそれを読んで鼻で笑います。
目の前では「私は絶対にメリッサ様を危険な目には遭わせません!」「どうか失敗だけはしないようにお願いします。失敗したらタダじゃおきませんから」と、ユーリとナインが解毒剤について言い合ってました。
『なんでいつも喧嘩ばっかり・・』と思いつつ、「まあまあ。そろそろ、本格的に始めよっか。生意気なクジャク狩りを」とメリッサは悪女の顔をします。
第69話に続く>>
\随時更新中!/
その悪女に気を付けてください【第68話】の感想
メリッサの恋愛耐性のなさがよくわかりますね。
振り切れたナインが驚くほど情熱的です。
2人の関係がどう落ち着くのか気になりますね。
クジャク狩りがどう進むのか、次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第68話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。