その悪女に気をつけてください、はSoda Ice原作、Berry脚色、Blue Canna作画のファンタジー漫画です。
交通事故にあった平凡な女子大学生の主人公は、恋愛小説「愛するアイツら」の悪女である公爵令嬢メリッサ・ポジェブラトに憑依してしまいます。
神託の件で会議に呼ばれたメリッサでしたが、隣に思わぬ人が座っていることに気づきます。
ここからは、その悪女に気をつけてください、の第75話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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その悪女に気をつけてください【第75話】のネタバレ
急にそばに誰かの気配を感じたメリッサは「なんなのク・・・」と言いかけ、慌てて口を両手で押えて止めます。
『危うく皇宮でクソって言うところだった!急に悪寒が』とメリッサは焦りますが、「・・へ?なんであんたがここに!?」と隣に座るジェイクの姿に驚きます。
「来る時に見てたくせに」とジェイクは言って、公爵の馬車の上にジェイクが乗っていたことをメリッサは思い出します。
「馬車の上に乗ってるのは見たけど・・あんたこういう場所嫌いじゃん」とメリッサは言って、『うげ。ひじに奴がこびりついた』と肘を手で払います。
「政治にでも興味が芽生えたの?それとも貴族たちが恋しくて来たとか?」とメリッサが嫌味と揶揄い混じりに言えば、「うっ・・ふざけるな。えっと、その・・・。お前・・・いや姉さんが」とジェイクはもじもじします。
『オエッ。また姉さんって呼んだ!?心境の変化でもあったわけ?それとも偽ジェイク?』とメリッサは全身に悪寒が走ります。
「こういう会議は初めてだから・・」とジェイクは恥ずかしそうにフードを深く被り直し、「それにイアンもいるし」とボソボソ話します。
どうやらメリッサを心配してきたようでしたが、メリッサは気づきません。
『いきなりイアンの話?イアンに会いにきたってことかな。友達だもんね』とメリッサは勘違いします。
「まっ、あんたは陛下が寵愛する息子の親友だから来ても変じゃないか。大人しくしてるのよ」とメリッサは言って、ジェイクはその勘違いにほっとするのでした。
皇帝の入場
やがて頭頂部の輝くハゲた皇帝が入場し、会議が始まりました。
『あぁ・・そういうことか』と、交わされる会話を眺めながらメリッサは考えます。
『正式な爵位がない私をここに呼んだ理由がわかった。ここでは誰も重要な話をしない。貴族派、皇帝派、お構いなしに集まっているから?こんなの会議じゃなくて雑談レベルね。私の話もこの程度だと思われてるんだ』と、メリッサはため息を吐きます。
ふと、メリッサはイアンと目が合いました。
イアンは途端に笑顔になって「やあ、メリッサ〜」と口パクで話しかけてきて、『気安く呼ぶなし!』とメリッサは心の中で中指を立てます。
メリッサは笑顔を作って「婚・約・破・棄」とゆっくり口パクで示し、「早く」と伝えながら睨みつけます。
その迫力にイアンは涙目になって目を逸らし、『っとにもう。逃げてないで深刻さを感じなさいよ。いつまで長引かせるつもりなの』とメリッサはまたため息を吐きます。
ポジェブラト公爵家と破談になれば、母親が侍女であるイアンは政治的な後ろ盾がなくなります。
自身の母親に破談の話はし辛いでしょう。
皇帝の寵愛を受けて侍女から側室になった彼女は、息子のイアンが皇帝になれない場合追い出されてしまいます。
『良く言えば「親孝行者」で、悪く言えば「マザコン」の奴に口火は切れないはず』とメリッサは考えていました。
イアンがなかなか破断できない理由はメリッサも理解はできるのですが、到底納得はできません。
『何回考えてもムカつく。困るのはそっちなのに浮気なんかして』と、メリッサはぐでーんと呑気な顔のイアンを見てまた怒りが込み上げてきます。
『イアンは成人だ。尻拭いは本人にさせるべき。被害者である私が、気遣う必要なんてない』とメリッサが考えていると、チョンチョンと隣のジェイクが腕に触れて呼びます。
「・・・さて、本件はこのくらいにして、次はみなの意見をお聞かせ願いたい」と皇帝が話だし、メリッサは自分の番が来たと悟ります。
メリッサの発言
「メリッサ・ポジェブラト。神託を受けた話を教えてくれたまえ」との皇帝の言葉に、「承知しました、陛下」とメリッサは立ち上がります。
『できることなら神なんかいないと言いたいけど。今日の目的はそれじゃない』とメリッサは雑念を振り払い、「もうすぐ、魔物の封印が解かれます」と簡潔に述べました。
途端に会議場はざわつき始めます。
「何を根拠にそんなこと!いくら神託を受けたとはいえそれを信じろと言うのですか!?」「聖女でもないくせに・・!」「ふざけてないで帰りなさい!」などと、まったく信じてもらえそうにない気配です。
メリッサはその状況に頭痛を感じます。
『必ず起こるということを証明する手立てがない。神託だけじゃここでは通用しないみたいね』と、考えたメリッサがチラリと皇帝を見るとニタニタと笑っています。
『この状況を心の底から楽しんでるし、自分でなんとかするしかない』と、メリッサは机をたたいて「あの!」と大きな声を出します。
「信じがたい話なのは重々承知ですが、いずれにせよいつ魔物が出現してもいいように何かしら備えておくべきでは?封印したのは150年前で、封印した大魔術師もずっと前から消息を絶っています。今の帝国には、凄腕の大魔術師や封印できる人はいるのですか?」と、メリッサは鬼気迫る雰囲気を放つながら問いかけます。
この国の人間は危機感が少なすぎました。
周辺の国との戦争も起きませんし、魔物や狼人間の襲撃もありません。
平和ボケをしても仕方がないほど平和でした。
『嵐の前の静けさとはまさにこのこと。テスト前日に勉強そっちのけで遊んでる時ほどいける気がするあの感じに似合てる。今までの行いが悪かったせいで敵も多いくせに、名ばかりの帝国で武力と言えるのは皇室の近衛騎士団くらいしかいない。それ以外の武力集団は全部違法!』と、メリッサは憤ります。
『小説でも男主人公たちの力がなかったら滅びてたわよ!』とメリッサは感じており、「だから備えが・・」とさらに訴えようとしますが、喧々轟々の会議場は誰もが聞く耳を持っていない状況でした。
「ふざけるな」「陛下の御前で何を言っている」「遊び場ではないのだぞ!」と、メリッサの言葉は全く信じられていません。
助っ人
『期待なんてしてなかったけど、さすがにへこむ。ピーコックの金で傭兵を動員するしかないのかな。でも凄腕の傭兵はピーコックの奴と一緒に牢屋の中だし・・』とメリッサが悩んでいると、パンッという大きな音が響きました。
皆が動揺して音源を見ると、立ち上がったジェイクが銃を天井に放ったようでした
「静かにしろ。姉さん・・・が話してるだろ」とジェイクは言って、チラリとメリッサを見ます。
メリッサは大混乱のままジェイクを見つめ、ジェイクは恥ずかしそうにフードを被り直して座り直します。
会議の参加者達は突然の事態に黙り込んでいまし。
『ジェイク・・とうとう狂った?皇帝の前で武器を使ったから、重要な戦力を失うんじゃ・・』とメリッサが心配すると、「アハハ!!これは驚いた!!ジェイク卿とレディ・ポジェブラトは不仲だとばかり思っていたが、もう違うようだな!」と皇帝は楽しそうに笑います。
『こっちもこっちで・・狂ってない!?』と、メリッサはまた当惑するのでした。
第76話に続く>>
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その悪女に気を付けてください【第75話】の感想
やはり神託というだけでは貴族達を納得させるのは難しいですね。
イアンはすっかり改心したように見えますし、ジェイクも良い弟に見えます。
皇帝の本心がどうなのか気になりますね。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「その悪女に気をつけてください」の第75話のネタバレと感想をご紹介しました。
「その悪女に気をつけてください」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。