逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、はinui原作、GOYAによる恋愛ファンタジー漫画です。
主人公は、誰かがプレイしている逆ハーレムゲームの中の悪女、皇女エルドリアに憑依してしまいました。
息抜きに一人で散歩に出かけたエルドリアが出会ったのは、侍女のヘスでした。
ここからは、逆ハーレムゲームの中に落ちたようです、の第51話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第51話】のネタバレ
「あのウザったい雨は一体いつまで降るのかしら!ついに皇女になれたっていうのに、天気くらい空気を読むべきじゃないの?」と、ユリエルは一人で呟きます。
ユリエルがいるのは豪奢な皇宮の一室ですが、「それにこの部屋もどうしてこんなに狭くて質素なわけ?私のためだとか言いながら・・」と文句が止まりません。
その時、ピロンと音を立ててユリエルの目の前にゲームウィンドウが現れました
【身分を更新しました。「謎の第2皇女」を獲得しました。
これによりクエストが一部変更されます。
「エルフォーツ・アンジェ・セシリア」特殊ルートが「ロック」状態となりました】
どうやら、皇帝攻略ルートがロックされてしまったようでした。
「やっぱりこのルートはもう使えないのかしら? でも今回の事件で皇帝との『偶然の出会い』も2回になったのに。ヒントは・・『ロック』状態から抜け出す方法を探せ・・?」と、ユリエルは独り言を言いながら思考を整理します。
ピロンと、そんなユリエルの前に別のウィンドウが立ち上がります。
【特殊ルートを2つ以上変更する場合「バッドエンド」に近づきます。
特殊ルート「アルケン・ドミナート」を続行しますか? [YES][NO ]】
書かれていた内容は、ユリエルが知らない情報でした。
『これは何?特殊ルート?しかも・・バッドエンド?』とユリエルは驚き、「こんなの絶対NOしかないじゃん。あんな奴のためにリスクを冒すわけにはいかないもの」とすぐにNOを選択します。
『ドミナート公爵家の唯一の嫡孫だっていうからもっと使えると思ってたのに。皇女に起死回生のチャンスを与えるなんてバカな奴・・。しかもロビアはともかく・・』と、ユリエルが思い出すのは裏切り者のエッセンの姿です。
エッセンが負傷したロビアを連れてこなければ、こんな事態にはなっていませんでした。
『ハッ。どうして私の周りには揃いも揃って使えない奴しかいないのかしら!』とユリエルは歯を食いしばって怒ります。
『まあいいわ。利用できる男ならまた見つければいい。私はこの国の皇女なのだから!』とユリエルは気持ちを切り替え、美しい細工のされた大きな姿見の前でにっこりと笑います。
「これからは望めば何でも・・」と呟いた時、ピロンと音がして背後にまたウィンドウが立ち上がりました。
【特殊ルートを2つ以上変更する場合「バッドエンド」に近づきます。
特殊ルート「アルケン・ドミナート」を続行しますか? [YES]】
それは、先ほどと同じように見えましたが[NO]がありません。
「さっき確かに『NO』を選んだのに・・?」と、ユリエルはそれを見て戸惑うのでした。
ヘスとエルドリア
エルドリアの前に現れた侍女のヘスはうっすらと笑っており、右手に持ったナイフを背中に隠していました。
「こちらにいらっしゃったのですね、姫様」とヘスは言って、「・・ヘス?」とエルドリアは尋ねます。
「今回もまた・・あなたは無事なのですね。まあ、こうなることは予想していたわ。あの女がしくじることなんて最初から分かりきっていた」とヘスは独り言のように話して、「ヘス・・?」とエルドリアはその尋常じゃない様子に戸惑います。
「私に嘘をついたということも。 それでふと・・こう思ったんです」と言って、ヘスは背中に隠していたナイフを出して両手で構えました。
「今までもそうだったように。どうせ誰も私たちを助けてはくれないんだから。私がこれ以上ここにいて何になるのかって。だから、いっそ今すぐ。この手であなたを・・」と、話すヘスの目からはポタポタと涙が溢れていきました。
じりじりと近づくヘスを前に、エルドリアはただ聞くことしかできません。
「殺・・・!!」とヘスが意を決してナイフをエルドリアへと突き刺そうとした時、いつのまにか背後に回っていたシガーが抱え込むようにヘスの行動を阻害します。
シガーとエクロット
「エクロット!」と、エルドリアはいつのまにか割り込んできて剣を構えるエクロットに叫びます。
「申し訳ございません、姫様。姫様のお言葉を守るため、絶対にお目に入らないようにしていたのですが、結局ご命令に逆らってしまいました。まずは姫様に刃を向けたあの者から片付け、その後で罰をお受けいたします」とエクロットは言います。
「・・私は」と、ヘスは自分を抑えるシガーを呆然と眺め、シガーはその目を見つめ返して何も言いません。
「姫様。・・あなたと。あなたと一緒に地獄へ行きたかったのに・・」とヘスはエルドリアの方を向いてそう言うと、自分の胸にナイフを突き刺してしまいました。
「ヘス!!!」とエルドリアが倒れるヘスに駆け寄れば、「助け・・て、誰か・・お願・・」とヘスは言いながらエルドリアに手を伸ばします。
心配そうに見つめるエルドリアでしたが、「どうして・・どうしてあなたは・・過ちを犯しても罰を受けないの・・?」と血を吐き涙を流しながらヘスは睨みつけるのでした。
それを聞いたエルドリアは、衝撃を受けて固まります。
「姫様!!エクロット様!!お怪我はありませんか!!」と騒ぎを聞きつけた警備兵たちが集まってきました。
『一体誰に罪を問うべきなのだろうか』と、その光景を眺めながらエルドリアは自問自答するのでした。
事件の後
「今から夜明けまで、姫様の宮には誰も入らぬように警備を強化しろ」とエクロットは警備兵たちに命じ、「かしこまりました、エクロット様。 しかし・・あの・・夕方から姫様に会うために待っていた者はいかがいたしましょう?」と警備兵は問いかけます。
「あの者は・・」とエクロットは少し考えて、それから指示を出したのでした。
その頃、エルドリアは部屋で一人、机に向かってペンを走らせていました。
『私は今まで皇女が犯してきた過去の過ちを収拾しようとしてきた。皇女が壊してしまったものは再び直せるおもちゃなどではない、人であることを知りながらも。 沸き上がる憎悪が向かう相手がすでにかつてのような人間ではなくなってしまった時。憎悪する対象が今ではもう憎らしい姿さえ見せない時。自分ではない他の誰かにとっては善良な人間である事実を知った時。』と、エルドリアは考えます。
アルケンもヘスも、以前と全く変わってしまったエルドリアを見て何を思ったのでしょうか。
ヘスが無邪気に笑うデイジーを見た時、アルケンが穏やかに笑うナドリカを見た時、彼らは何を感じたのでしょうか。
『その時、込み上げる怒りが皇女によって苦しめられた彼らを再び壊した。私が壊してしまったんだ。彼らのためを思うならば、私は過去の皇女の過ちをすべて背負い没落するべきだった』と、エルドリアは考えていました。
エッセンでさえ、変わってしまったエルドリアを見て混乱していました。
「姫様」と、そんな風に考え込むエルドリアに声をかけたのはナドリカでした。
ずっと待っていたのはナドリカであり、エクロットは入室を許可したのです。
「・・ナドリカ」とエルドリアが応じれば、「生誕宴での出来事は聞きました。 明日公開処罰があるという話も」とナドリカは答えます。
「ナドリカ、私は・・。麻薬も、奴隷たちにしたことも」とエルドリアが俯いたまま言えば、「全部・・リアの過ちではないじゃないですか。必要であれば僕がどんな証言でも行います・・!僕はいつも姫様の戯れの場に同席してきましたから。僕がそんなことはなかったと証言して・・!」とナドリカは励ますように声をかけます。
エルドリアはそっとナドリカに近づき、キスをしてその口を塞ぎました。
「・・ナドリカ、私もあなたに話があるの」と、エルドリアは伝えるのでした。
第52話に続く>>
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逆ハーレムゲームの中に落ちたようです【第51話】の感想
システムはユリエルの味方だと思っていましたが、そうでもないのでしょうか。
ヘスは真面目過ぎて狂ってしまったのかもしれませんね。
エルドリアは憑依前からの全ての責任を負うつもりなのでしょうか。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」の第51話のネタバレと感想をご紹介しました。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。