悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、はFriedrich原作、maronpie作画の恋愛ファンタジー漫画です。
平民として育ったアナスタシアは精霊式を機に皇孫として皇宮に行くことになり、自分が転生前に読んだ物語の悪女になってしまったことに気づきます。
カルノ・ノイシュテッターの名前を聞いたアナスタシアは、彼が重要な登場人物であったことを思い出します。
ここからは、悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、の第4話のネタバレになりますので、ご注意ください。
\随時更新中!/
悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第4話】のネタバレ
カルノ・ノイシュテッターの名前を聞いて、アナスタシアはその情報を鮮明に思い出しました。
カルノはノイシュテッター家の長男で、皇太子アレクセイの親友です。
皇位継承権を持っていましたが成人になる前に放棄してアレクセイを支持し、戦場での功績を全てアレクセイ皇太子に捧げました。
突然彗星のごとく現れたアナスタシアが目障りだったカルノは、その憎しみにより彼女を破滅させるために血眼になります。
『怖い・・!』と、アナスタシアは思い出した恐怖で震えて枕を抱き締めます。
『う・・ううん。カルノが来ようが来まいが私は絶対に会わないわ。私はもうすぐ家に帰るんだから!』とアナスタシアは決意します。
さようなら、と入れ違いに家に帰るのも良いとアナスタシアは想像しました。
『早く寝よ。一日中緊張して疲れたわ・・』と眠たくなってきたアナスタシアは、「ふわぁあ」と大きなあくびをしました。
その時足元で布団がごそっと動き、小鳥の精霊が隙間から現れました。
小鳥の導き
「ピ!ピ!」と主張する小鳥に、「どうしたの?私寝るんだけど・・」とアナスタシアは伝えます。
しかし「ピ!!」と小鳥は強く鳴いて、服を嘴で掴んで引っ張って主張します。
「何よ、何なのよ・・!」と、アナスタシアは引きずられるように小鳥に引っ張られて移動を開始します。
「引っ張らないで!服が破れちゃう!」とアナスタシアは言いますが、「ピャッ!」と小鳥は言うことを聞かずに引っ張り続けます。
「どこまで行くつもりなの・・。この時間に歩き回っちゃいけないって・・」といっても小鳥止まりません。
『目立つ行動は控えて大人しくしてないと・・』と恐る恐る周囲を伺いながら移動するアナスタシアでしたが、ついにとある部屋の前で小鳥が離れます。
「一体ここはどこ・・」とアナスタシアが扉を開ければ、調理台や皿が並ぶ部屋でした。
「台所・・よね」とアナスタシアが呆然としていると、「ピ!」と飛び立った小鳥が黒い塊を持って飛んできました。
「これは何?このレンガみたいなものは・・チョコレート?」とアナスタシアが聞くと、「ピ!ピ!」と小鳥はそうだと言わんばかりに叫びます。
「これどこから持ってきたの?」とのアナスタシアの問いに、「ピィッ!ピ!」と今度は小鳥は別の材料を持ってきます。
「チョコレート、小麦粉、バター、卵?この白いのは何?」とアナスタシアは手を伸ばして味見します。
『美味しい!ベタベタしてないし、ちょっと口に入れただけでもとても甘いわ。きっとよく育ったサトウキビを蒸して煮て乾かして作ったものね。超高級砂糖のはずだわ』とアナスタシアは判断します。
そこでふと、『ん?私の味覚ってこんなに繊細だったっけ?』とアナスタシアが不思議な顔をすると、「ピィ!ピ!」と小鳥が何かを主張しています。
「なっ、何よ・・」とアナスタシアは小鳥を見て、ふと精霊式のことを思い出しました。
『ママとパパに会いたい・・皇宮とは言えここはただ寒いだけ・・家に帰りたい、ケーキ食べたい』と、確かにアナスタシアは祈りました。
「もしかしてこれってケーキの材料!?」とアナスタシアが叫べば、「ピィ!!」とそうだといわんばかりに小鳥が飛び回ります。
ケーキ作り
「ここでケーキを作れって言うの?バレたらどうなるかわからないのに!?」とアナスタシアは小鳥をブンブンと揺さぶります。
『目立つことはごめんだわ。原作のアナスタシアみたいに死ぬかも知れないし・・。・・でも、家に帰ったらケーキは焼けない。これだけ珍しくて高い材料なんて・・見ることさえできない』と考えます。
「ピィィ・・」と小鳥は寂しげに鳴き、『もしかしたら・・皆パーティーの準備に行ってるからここには誰も来ないかも?』とアナスタシアは考えます。
「ピイィィ・・」と小鳥はキラキラとした目で見つめており、アナスタシアはそれを見て更に考え込みます。
「わかった作る!作るって!まっ、おじいさんにあげるって言えばそんなに怒られないでしょう」と、アナスタシアは決めました。
「よし!まず最初に必要なのは計量器と・・」とアナスタシアが探し出すと、「ピィ?ピ?」と小鳥は不思議そうな顔をします。
「何?これは勘でできることじゃないの!お菓子作りは正確に計量するのが肝心・・」とアナスタシアが話していると、背後に気配を感じて振り返ります。
遭遇した人物
「私の厨房で何をやっているんだこのガキ・・」とそこには恐ろしい形相の男性が立っていました。
「キャァッ!!」とアナスタシアは思わず叫び、「お前どこの宮の所属だ?タイミール宮にはお前みたいなガキはいないはずだが・・」と男は質問します。
「わ・・私はアーシャ・・いや、アナスタシア・・」とカチコチに固まりながらアナスタシアは答えようとしますが、「アーシャだろうがアナスタシアだろうが関係ない。どんな偉い貴族でも私の厨房で勝手なことをするのは許さん」と男は迫ります。
そこで「ピ!!」と横から小鳥が男の横っ面に突撃をして、「グエッ!」と男は吹っ飛びます。
「何だ!このヒヨコは!これもお前が連れてきたのか!?」と男は聞き、「いいえ・・その子が私を連れてきたの・・。私のせいじゃありません〜」とアナスタシアは困ったように答えます。
「厨房に動物を連れ込むのは禁止だ!厨房に入っていい鳥は死んだ鳥とパイバードだけだ!この鳥め!」と男は小鳥を追いかけ続け、「私が連れてきたんじゃないのに・・」とアナスタシアは答えます。
「何でこんなに素早いんだ!?この鳥は鳥じゃなくて精霊か?こらっ!このヒヨコめ!」と男は小鳥に振り回されます。
やがて男は力尽きて床にへたり込み、頭の上で小鳥が勝ち誇った顔で立っています。
アナスタシアは呆れ顔であり、「は・・早く連れて行け・・はあ・・はあ・・」とイライラした様子ながらも男は息も絶え絶えです。
「ピイ!」と小鳥はアナスタシアに合図をして、アナスタシアはいいことを思いつきます。
「あの・・お菓子を一度だけ焼かせてくれたら、大人しく帰るわ」とアナスタシアは男に笑いかけます。
「何だと!?私の厨房でお菓子なんて絶対にダ・・」と男は反対しようとしますが、小鳥が再びタックルして頭に嘴が突き刺さります。
「ふうー。・・今日だけだぞ。代わりにその鳥は大人しくしてろ。厨房はきれいに後片付けをしていけよ」と観念して男は許可を出し、アナスタシアはガッツポーズをします。
「私もここに二度とこないつもりよ。じゃあ計量器をお願い!」とアナスタシアはお願いするのでした。
第5話に続く>>
\随時更新中!/
悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第4話】の感想
アナスタシアはカルノの執着から逃れることができるのか気になりますね。
小鳥はお菓子を作らせて何をさせたいのでしょうか。
男を倒せるとは、小鳥は結構強いのかもしれません。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」の第4話のネタバレと感想をご紹介しました。
「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。