悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、はFriedrich原作、maronpie作画の恋愛ファンタジー漫画です。
平民として育ったアナスタシアは精霊式を機に皇孫として皇宮に行くことになり、自分が転生前に読んだ物語の悪女になってしまったことに気づきます。
アナスタシアは、ケーキを作ったのは自分だと皇帝のミハイルに伝えました。
ここからは、悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、の第7話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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目次
悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第7話】のネタバレ
「陛下に食べていただきたくて、私が作りました」とアナスタシアが言えば、「お前が作ったって?」とミハイルは問います。
「私がワガママ言ってシェフの厨房を借りました!一生懸命作ったんです。皇宮を発つ前に陛下に何かして差し上げたくて」とアナスタシアが懸命に伝えれば、「お前の父親はお前に勉強もさせず、お菓子作りなんか教えてたのか?」とミハイルは問います。
「いいえ!うちではお砂糖やバターなんて見ることすらできません。毎日ニンジン粥ばっかりで・・」とアナスタシアは両手を振って説明します。
チラリと皿を見れば、パベルショコラは綺麗に無くなっていました。
『良かった。全部食べてるわ。きれいに食べてるってことは気に入ってくれたのかしら?罰は受けないで済むかも』と感じて、アナスタシアは笑います。
「家にお菓子作りの本が一冊あったんです!絵も描いてあって面白かったから何度も読みました」とアナスタシアが説明すると、ミハイルは一瞬ニッと笑いますが、咳払いして誤魔化します。
「そうか。随分変わったケーキだったが、あの濃い色はどうやって出したんだ?」とミハイルは言って、アナスタシアはミハイルからアンズ色のモヤが出ていることに気づきます。
『あっ、まただわ。パベルもそうだったけど、周りに色が見える。今度は橙色じゃなくてアンズ色だわ。何の違いかしら?』とアナスタシアは疑問に思います。
「あぁそれは・・ある男爵から下賜されたものだってシェフが言ってましたけど・・」アナスタシアが答えれば、「男爵とはサラト男爵のことか?」とミハイルは問いながら、読んでいた本を閉じて置きました。
「いいだろう。皇帝が孫娘から貰ってばかりでいる訳にはいかない」とミハイルが言えば、「えっ?」とアナスタシアは戸惑います。
皇帝の提案
「数日後にあるものが手に入る。それをお前に贈ろう」とミハイルは言って、アナスタシアは頭に巨大な疑問符が浮かびます。
「えっ?いや、いいです。シェフのおじさんが手伝ってくれたものですから。それに私、もう家に帰らないと・・」とアナスタシアは言いかけて、ミハイルが纏う半透明のショールに目を向けます。
「シェフの名前はパベル・マルカと言ったな。彼にも褒美をやろう」とミハイルは言いますが、『あれ。あのショール・・動いた・・?』とアナスタシアはそちらが気になります。
その半透明の何かはアナスタシアの方にゆらりと動くと、ポンと頭の方に触れたように感じました。
「では、もう遅いからお前は皇孫を部屋まで案内しろ」とミハイルは命じて、「はいっ!陛下!どうぞ姫さま、私がご案内します」と使用人は言います。
使用人の周りにもふわりと半透明の何かは動いて通過しますが、彼は気にしていないようです。
『この人には見えないのかしら?何だろう?』と不思議に思いながらも、アナスタシアは皇帝を部屋を後にするのでした。
シャマルとミハイル
部屋に一人になったミハイルは「シャマル」と声をかけます。
すると、先程の半透明の帯が反応して「どうした?」と答えます。
「あの子がお前を見たのか?」とミハイルが問えば、「あの小さい桃のこと?」とシャマルが答えながら半透明の猫の姿になります。
ミハイルは、アナスタシアがシャマルの存在に気づいていると察していました。
「桃?」とミハイルが問い返せば、「髪の毛はほんのり赤くて、瞳は緑色で、桃そっくりじゃないか?」とシャマルは言います。
それを聞いたミハイルがクスッと笑っていると、「珍しいからちょっと触ってみたかっただけだ」とシャマルは言います。
「長い年月を生きてきたお前にも珍しいものがあるのか?」とミハイルが問えば、「あるとも!こんなに皇帝に興味のない人間なんて初めて見た」とシャマルは言って、今度は半透明の人間の姿になります。
「あの小さい桃が興味を持っていたのは、皇帝が自分のお菓子を美味しく食べてくれたかどうか、それだけだった。褒美をやるって言われても気にも留めていなかった。いつ家に帰れるかくらいしか考えていないみたいだ」とシャマルは言います。
ミハイルは、精霊式の直後にアナスタシアが家に帰りたいと即答していたことを思い出します。
「・・あの性格はユーリエ譲りだな」とミハイルが言えば、「ん?おととい啖呵切って家出した皇帝の末っ子の・・。へぇ、あの桃は彼の娘か?」ごシャマルは言います。
「お前のおとといは随分昔だな」とミハイルは言って、「ふむ・・。季節が何回か移り変わったようだが・・」とシャマルは考え込んでいるようでした。
長命のシャマルは人間と時間の感覚が違うようです。
「・・あの子は小鳥の精霊と契約したそうだ」とミハイルが話題を変えれば、「小鳥の精霊だって?あの小さ桃が鳥の精霊と契約したことは誰から聞いたんだ?」とシャマルは問います。
「セレネテフ侯爵だ。彼は分別の精霊と契約しているんだ」とミハイルが説明し、「うむ。彼は皇帝の2番目の息子だったかそれとも3番目・・?おかしいな。分別の精霊が間違えるはずがないのに。小鳥?言われてみればそうかもな」とシャマルは言葉を濁します。
「お前が自信なさげに言うのは初めて聞くな」とミハイルが言えば、「謎はそのうち解けるが。ひとつ確実なのは、皇帝の息子のその侯爵は桃のことを大切に思ってるようだな」とシャマルは言うのでした。
アナスタシアの悩み
部屋に戻ったアナスタシアはベッドに転がっていました。
『疲れた・・。ふう、大変なことになるところだったわ。寿命が縮んだ。パベルと私は処刑場の露と消えるのかと・・。それにしても私の話なんか聞いちゃいない!私はお菓子にしか興味がないんだってば!皇宮には残りたくないのよ!しつこく言ったはずよ!』と、アナスタシアは憤ります。
『何だか家に帰る日が遠くなりそうな嫌な予感がする・・。ママとパパに会いたい・・。どうせなら陛下がくれるって言ってたもの、お金に換えられるものだったらいいな。家に帰ったらすぐに売って、そのお金で小麦粉とバターと砂糖を買うわ。それでも余ったら屋根の修理もして・・』と、アナスタシアは考えてはたと気づきます。
ガバッとベッドから起き上がると、胸元のペンダントに化けた精霊をコンコンとつつきます。
厨房で作業している間に、いつのまにか小鳥の精霊はまたペンダントの姿になっていたのでした。
「もしもし、あなたのせいで私・・とんでもない目に遭ったのよ?」とアナスタシアが言えば、「フォンダンショコラを作りたがったのは姫だ・・」と何かが答えます。
返事があると思ってなかったアナスタシアは「キャァッ!」と驚きで飛び上がって叫び、『大声出しちゃった・・誰か来ちゃうかも』と焦ります。
『さっきの声は一体何?空耳?』とキョロキョロと周囲を窺うと、「空耳じゃない!」と声がして、ペンダントから小鳥が姿を表しました。
「我は感覚の大精霊だ、このバカ!」と、小鳥の精霊はアナスタシアに宣言するのでした。
第8話に続く>>
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悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第7話】の感想
皇帝にまとわりついていたのは精霊でしょうか。
アナスタシアの勇気のおかげで原作は変わって行きそうですね。
ついにアナスタシアの精霊が喋りました。
次の話が楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」の第7話のネタバレと感想をご紹介しました。
「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。