全ては勘違いだった、はG-ANNE原作、MIM作画の恋愛漫画です。
前世で読んだ小説の悪女ドルーア・バローズに生まれ変わっていることに気付いた主人公は、処刑を避けるために動き出します。
アリスとドルーアが話し合っていると、ガラスの向こうに誰かが立っているようでした。
ここからは、全ては勘違いだった、の第25話のネタバレになりますので、ご注意ください。
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全ては勘違いだった【第25話】のネタバレ
ノクターンは屋敷の廊下を歩いていました
『15歳になったけど僕はまだ生きていて、エドガー公爵家の後継者だ』と、ノクターンは現状を確認します。
ノクターン・エドガーは15歳になるまで生き延びました。
『今は僕を馬鹿にする人より、僕の能力に感心する人のほうが多い。次の代のエドガー公爵はほぼ僕に確定している。気がかりなのはパトシア・エドガーがやけに静かだってこと』と、ノクターンは母のことを思います。
『今日みたいに突然興奮した馬から落ちたのは、公爵でもなく彼女の部下がした単なるいたずらに過ぎない』とノクターンは考えて歩き続け、そんな彼をメイドたちは少し遠くからヒソヒソ話をして見ていました。
ノクターンとパトシア
「お母様、お呼びですか?」とたどり着いた部屋の前でノクターンは声をかけ、『だからこのことで公爵に呼ばれるとは全然予想していないった』と、ノクターンは母の目的を考えます。
ノクターンは事故を起こしたことでエドガー公爵に部屋に呼ばれたのでした。
「足首を捻ったんですって・・?」とパトシアは言って、「なぜか僕の馬だけが興奮して暴れるのはよくあることです」とノクターンは答えます。
「あなたの乗馬の技術が足りないからよ。あなたの兄達は馬から落ちたことなんてないわ」とパトシアが言えば、「・・ご存じないんですね。プレリュードは馬に足で腰を蹴られたこともあるし、ダンチャも馬から落ちたことありますよ」とノクターンは反論します。
『若干のイラつきと情けないという公爵の思いが生々しく伝わってくる。あなたは僕を憎んでいるけど、だからといって兄達を愛してる訳でもない。ただ僕を越えられないことに対して彼らを責める気持ちだけ』と、ノクターンは母の感情を感じます。
「それで今日はどういった用件でお呼びですか?」とノクターンが問えば、「これをケガしたところにかけなさい」とパトシアは聖水を取り出しました。
『聖水!?』とノクターンは動揺し、「・・聖水をこんなところで使う訳にはいきません。今日中に治らなかったら神官を呼びますので」と断ります。
「中途半端な神官より聖水のほうが効くわよ。負担に思わないで。あなたは立派なエドガー小公爵でしょう?この世にあなたの身体より大事なものはないわ」とパトシアは譲りません。
ノクターンは意を決して机の上の聖水を手にして、『聖水に触れたら苦しいはずだ。ケガした足首にかけたらどんなに痛いか想像もつかない』と考え込みます。
「クス、アハハハハハハハハハ」と
それを見てパトシアは哄笑し、『黒魔法がバレたんだ!あんなに用心してたのに・・。いつかはバレると思ってたけど今じゃない。少なくとも僕がもっと力をつけた後・・!』とノクターンは後退りします。
「なんで躊躇ってるの!?どうしたの?気が進まない?本当に変だと思ったわ。そもそも剣は教えてもないのに驚くほどしぶとくやってるわよね・・。まるで虫けらのように」と言ってパトシアは近づくと、聖水をノクターンの手から奪い取ります。
「あなたの貧しい才能が、皆が恐れる真っ黒い魔法ってところがとても気に入ったわ」と言ってパトシアは聖水をノクターンの足首にかけ、「わっ!」とノクターンは思わず叫びます。
「うっ・・」としゃがみ込むノクターン見て、「ハハハハハ!!本当に悪魔なのね」とパトシアは嬉しそうに言います。
「バローズ侯爵令嬢もその才能を使って誘い出したの?」とパトシアはノクターンの肩に手をかけて囁いて、「・・・!」とノクターンは固まります。
公爵の提案
「いやだわ・・。わかりきったことを聞いたわね。あなたの正体がわかれば怖がらない子はいないでしょう。フフッ・・。その汚い策略で誘い出したんじゃなければ、傍にいるはずがないわ。凄く可愛い子よね?」と、パトシアはノクターンを煽りつつ扉の方へ向かいます。
「目つきは少しキツくても小動物みたいで可愛いわ。バローズ侯爵家なら家柄もいいし、ちょうどプレリュードにいい縁談相手も必要だから」と言ってパトシアが扉を開けた時、ノクターンはその背後で立ち上がります。
ノクターンは怒りでワナワナと手が震えており、「まだ歳が少し満たないけど、4年後はあの子も成人するから」と気づかず話を続けるパトシアの後ろ姿を睨みつけます。
不意にその時、「何であれこれからも絶対殺さないでね!」とドルーアと約束した言葉がノクターンの頭をよぎりました。
「わかった?ノクターン、約束だよ!」と笑うドルーアの姿は、ノクターンにとってとても眩しくて大切な約束でした。
『今まで僕が一度も生き物を殺してない理由。バローズとした約束。あの子はやられたらやり返す性格ではあるが、道徳性が高くて簡単な催眠ならまだしも他人の精神を壊すのは許さないだろう』と、ノクターンは心の中で呟きます。
そんなノクターンの葛藤を知らず、パトシアは扉から出る前に振り返ります。
「そんなに睨まないで。私は皆にいい方法を選んでいるだけよ、愛する息子。何も知らない子を壊す前に私が」と、パトシアはニッコリとノクターンに笑うのでした。
公爵の嫌がらせ
家族が同じテーブルについていました。
『あの日から公爵は食事の時、変なことをし始めた』とノクターンは振り返ります。
「最近、他人の精神を操ろうとする連中がいるみたいなの」とパトシアは言って、使用人達がグラスに水を注いで周ります。
『・・聖水か』とノクターンは見抜き、「気をつけたほうがいいと思って準備したのよ。エドガー公爵家のために!」とパトシア言って飲み始めます。
「ふむ」と言って父であるゼラニウム・エドガーもまた聖水に口をつけます。
『公爵は気づいていない。少しくらいの聖水なら僕には脅威にならないということを』と思いながら、ノクターンも同様にグラスに注がれた聖水を口にするのでした。
第26話に続く>>
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全ては勘違いだった【第25話】の感想
ノクターンにとってドルーアがどれだけ大事かがわかりますね。
どうしてパトシアはそんなにノクターンを憎んでいるのでしょうか。
日常的に親にさえ虐められ続けたノクターンは、ひどい人生を歩んでいたのですね。
次の話も楽しみです。
まとめ
今回は、ピッコマで配信されている「全ては勘違いだった」の第25話のネタバレと感想をご紹介しました。
「全ては勘違いだった」は、現在のところピッコマでの独占配信です。
他の漫画配信サービスでは読めません。
今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。
応援していきたいですね。