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悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第12話】のネタバレ・感想|ピッコマ

悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、はFriedrich原作、maronpie作画の恋愛ファンタジー漫画です。

平民として育ったアナスタシアは精霊式を機に皇孫として皇宮に行くことになり、自分が転生前に読んだ物語の悪女になってしまったことに気づきます。

アナスタシアはアレクセイ対策としてお菓子を作ることにしました。

ここからは、悪役皇女様はお菓子の家に住みたい、の第12話のネタバレになりますので、ご注意ください。

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悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第12話】のネタバレ

「とにかくガキ。お前、俺の厨房にはもう二度と来ないって言わなかったか?」とパベルは言って、「あのね、人間は一寸先のことも分からないものなのよ。お菓子なんて作らないって言ってたおじさんが、また私のレシピでお菓子を作ろうとしてるのと同じようにね」とアナスタシアは応じます。

「・・このガキ、口だけは達者だな。ゴ・・ゴホン、それで練習って?何を作る気だ?」とパベルは聞いて、「あっそうね!昨日のチョコレートまだあるわよね?」とアナスタシアは聞きます。

「・・ああ、そのチョコレートな、昨日言った通り使い道がなくてな、ずっとほったらかしてたものなんだが」と急にパベルは焦り始め、「で?」とアナスタシアは先を促します。

「今までは邪魔だと思ってたんだが昨日お前のレシピを見たら使えそうで、それで昨日の夜あれこれ・・」とパベルは言いにくそうにして、「あれこれ?」とアナスタシアは問います。

「全部使った」とパベルはようやく言って顔を背けますが、「ないの?じゃあいいわ」とアナスタシアはあっさり諦めます。

『ここにはまともなチョコレートもないみたいね。昨日作ったケーキが珍しかったのかも。でも一晩で使い切るだなんて。お砂糖も一袋も使ってるし、昨日一日中甘いものばかり食べてたはず』と、アナスタシアは厨房を観察します。

「だから今日はしょっぱい味のものを作るって?」とフェーヴはブローチの姿のまま囁き、『それがいいわ。食事の代わりになりそうだもの』とアナスタシアは考えます。

しょっぱいもの

「小麦粉と塩ちょっとと・・チーズとベーコン。それと芥子粉にバターと牛乳も用意して!」とアナスタシアは言って、『でもまともなチョコレートもないくらいならベーキングパウダーもないかも?ベーキングソーダも?』と考え込みます。

「おじさん、お菓子を膨らませるものない?」とアナスタシアは尋ね、「イーストのことか?」とパベルは答えます。

「それはパンを膨らませるものでしょ!」とアナスタシアが言えば、「お菓子用のそんなものがあるとでも?だからお菓子はダメなんだ。歴史がない!歴史が」とパベルは馬鹿にしたように言います。

「皇帝陛下が美味しいっておっしゃってたもの何だったっけ?あっ!昨日私が作ったケーキだったっけ?」とアナスタシアがわざとらしく言えば、パベルはびくっと固まります。

「お菓子には歴史が?」とアナスタシアが問い返せば、「あ・・あるよ。深くて長い歴史が・・」とパベルは観念したように答えます。

アナスタシアはニコッと笑って、『チョコレートの原材料が出たばかりでベーキングパウダーもまだないってことは・・地球で言うと18世紀頃の食生活と同じってとこかしら?ってことはやっぱりベーキングソーダもまだないわね。それじゃあどうやってスコーンを作ればいいの?』と考えます。

「なければ作ったらいいじゃないか」と声をかけてきたのはフェーヴであり、「・・!パベル!胃が痛い時に飲む粉薬みたいなものある?」とアナスタシアは思いついて尋ねます。

粉薬

「どこか痛いのか?」とパベルは聞いて、「いいえ。私が飲むんじゃなくて!とにかくある?」とアナスタシアは問います。

「待ってろ」とパベルは言って、粉薬を持ってきました。

「皇宮の薬師がべケル湖から持ってきた薬だ」とパベルは言って、アナスタシアはそれを舐めてみます。

『これだ。ベーキングソーダに間違いない。酸と反応すると泡を出しながら中和する性質があるから、昔は胃腸薬として使われていたって聞いたことがある』とアナスタシアは考えます。

「もしかしてあれもある?古いワインの瓶の底に沈んでる粒みたいなヤツ」とアナスタシアは聞いて、「酒石?」とパベルは答えます。

「うん!それ」とアナスタシアは答えて、「これがお菓子作りの材料だって?本当に?」とパベルは懐疑的です。

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「まあ見てて!」とアナスタシアは言って、『まずは酒石酸と胃腸薬・・つまりベーキングソーダを適当に混ぜればベーキングパウダーみたいになるはず。けど正確な比率が分からないわ』と悩みます。

「薬が1、酒石の粉が2だ。それとでん粉1」とフェーヴが教え、「あなたって本当にレシピ集なのね!さっきちょっと味見しただけですぐベーキングソーダだって分かったのもあなたと契約したから?」とアナスタシアは小さい声で驚きます。

「そうだ」とフェーヴは答えて、「じゃあ代わりに私はあなたに何をあげればいいの?契約だから見返りが必要でしょ?」とアナスタシアは尋ねます。

「そういうことじゃない。我たちは皆一緒に生きているのに、言葉を交わすことに何の見返りが必要なんだ?」とフェーヴは答え、アナスタシアは目を細めて精霊との交流というものについてしばし考えるのでした。

アナスタシアはフェーヴの言う通りに粉を組み合わせ、「できた!」と言えば、「これは何だ?」とパベルが聞きます。

「魔法の粉って言うか〜。お菓子を作る時にきれいに膨らませるための膨張剤なの。名前をつけなきゃね」とアナスタシアが言えば、「フェーヴ粉にしろ!フェーヴ粉」とフェーヴが口を挟みます。

「うんうん、フェーヴ粉にしましょ!パベルも使えるように沢山作ったわ。フェーヴって名前にした時はあれほど怒ってたくせに」と、アナスタシアは文句を言いつつフェーヴの言う通りに命名します。

「・・私の胃腸薬と酒の搾りかすが入ったこれをお菓子作りに使えって?」とパベルは懐疑的で、「使ってみればわかるわ」とアナスタシアは答えます。

そうして、二人はお菓子作りに取り掛かります。

「あっ包丁と火を使うものは私がやる。よこせ」とパベルは手際良くベーコンを切って焼き、「ところでおじさんは何の精霊と契約したの?」とアナスタシアは問います。

「私?私は剣の精霊だ」とパベルは答えて、「あぁだからこんなに包丁さばきが上手なのね?」とアナスタシアが言います。

そうして喋りながら作業は進んで行きました。

スコーンの完成

「完成〜!」とアナスタシアは満足そうに入って、「な・・なぜ・・発酵もさせてないのにこんなに膨らんだ?本当に私の薬が・・何か効果があったのか?」とパベルは驚きます。

パベルはスコーンを一口食べ、「美味しい・・」と目を見開きます。

「パベル、私これ包んで持って帰ってもいい?一つずつ分けて」とアナスタシアは言って、「いいけど。誰かにあげるのか?」とパベルは問います。

「うん。従兄にあげるの。この手が効くかどうかわからないけど・・。今回皇宮に来て初めて会ったんだけど、どうも私を嫌ってるみたいで・・」とアナスタシアは言って、「うははっ!上手くいくよ。子供は美味しいものに目がないからな」とパベルは笑います。

「そんな簡単なことじゃないって!あの子はこれまで高級なものばかり食べて育ったのよ。こんなお菓子なんかで変わりっこないわ」とアナスタシアは言います。

「従兄は高級品ばかり食べて育ったのになぜお前は・・いや」とパベルは一度言葉を止めて、「これ、とっても美味しいぞ!きっとその子も喜ぶはずだ。本当だぞ?いくら高級品ばかり食べて育ったにしても美味しいものは美味しいって・・」と言います。

その時鐘の音が鳴り響き、『あっ、もう5時だわ』とアナスタシアは気づきます。

アナスタシアは走り出し、「あれ?おいガキ!残りはどうするんだ?」とパベルは聞いて、「残りはおじさんが食べて!」とアナスタシアは言います。

『よし!これが私の秘密兵器よ!これで・・凍りついたアリョーシャの心を溶かすのよ!』とアナスタシアはスコーンを抱えて走るのでした。

第13話に続く>>

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悪役皇女様はお菓子の家に住みたい【第12話】の感想

ベーキングパウダーを作ってしまうとは驚きです。

なんだかんだとパベルは優しいですね。

スコーンにアレクセイがどんな反応をする気になります。

次の話も楽しみです。

まとめ

今回は、ピッコマで配信されている「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」の第12話のネタバレと感想をご紹介しました。

「悪役皇女様はお菓子の家に住みたい」は、現在のところピッコマでの独占配信です。

他の漫画配信サービスでは読めません。

今後人気が出てきたら電子書籍化されるかもしれません。

応援していきたいですね。